春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

土星の環って傾いているの?

2021年09月03日 | 天文台

こんにちは、さかいです(*^-^*)

 

夜空をながめているともう秋の星空になっていますよね。

カシオペヤ座…ペガスス座…みずがめ座……。夜も少し涼しくなったような気がします。

 

 

 

 

いやいや!!待ってくれ!!夏の星空をぜんぜん案内してないぞっ!!!!Σ(>_<)

 

ホント、早く開館再開したいです!!!!!

 

 

さて、今日は土星のお話。

土星はご存知の通り『環』が望遠鏡で見える惑星です。

星の館でも超人気天体“惑星界のトップアイドル”として、夜空にいる間は見に来る人が後を絶たない人気っぷりです。

 

 

そんな土星の、、、環の傾きが毎年違っていることは知っていますか?

 

毎日、観察するたびに大きく変わっていればその辺の案内もしやすいんですが、だいたい1年おきの観察で分かる程度なんですよね~。

(より水平に近い時は別ですが)

 

 

 

 

星の館が白水大池公園に開館して早10年。2011年に開館した頃は土星の環はこんな感じでした。

THE・土星!って感じの姿ですよね( *´艸`)

僕の中ではまさに土星といったらコレ!かな。

 

 

 

 

2013年。環がちょっと傾いたの分かりました?

 

 

 

2015年。環がかなり傾いています。

ちなみに私、さかいはこの年に星の館の天文指導員になり、この時初めて土星を見ました!

めちゃくちゃ感動したのをよく覚えています。

 

 

 

 

 

2017年。

2015年とほとんど違いがないように見えますがこの年が最大に傾いている年です。

よくよくかんさつするとより傾いているのがわかる…かな?環の一番手前か一番奥を見比べると分かりやすいかも。

 

 

 

2019年。

最大の傾きから今度はまた戻っていくので、2015年と同じくらいの傾きですね!

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

おわかりいただけただろうか…?

 

 

 

私が星の館に来て以来、環の傾きはずっと同じような状態が続いていたのです(:_;)

そしてようやく今年からどんどん変化が分かるようになるのです!

 

 

 

2021年!今年!

ここからは毎年、平行に近づくわけですね~。楽しみ!

 

 

 

ちょっと難しい話になりますが、土星は29.5年かけて太陽を公転しています。

でもこの公転軌道から26.7度傾いた状態で土星は回っています。

この傾きが、地球から見た時に毎年環が違う傾きをみせる理由になります。

 

 

望遠鏡で土星を観察する際にはそんな部分にも注目してみてください♪

 

「お!傾きがずいぶんと変わりましたね」

 

なんていうと、通な感じがしますよね( *´艸`)ふふふ

 

 

 

それでは~♪

 

 

さかい

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆- 

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