癒しの子育てネットワーク大阪です。
前回はYちゃんの話で、
お母さんに抱っこされ、慰めてもらいながら,たくさん泣いてすっきりした話をしました。
このように、涙にはとても大切な役割があるんです。
子供が泣く理由は3つに分けられるといいます。
(下和田実ワークショップより)
一つ目は、『欲求伝達』です。
子供は、「お腹がすいたよ」「ママ、僕を見てよ」などの欲求を泣いて訴えますよね。
2つめは、『感情解放』の涙です。
前回のYちゃんの話はまさしくこれに当たります。
「寂しいよ」「不安だよ」という感情を、
泣くことによって発散したんですね。
3つ目は、『自立に向けて』の涙です。
これは、断乳の時など、
未練心や心の葛藤を乗り越えるために泣いて頑張る涙です。
こんな風に、子供はただただ泣いているのではなく、
たくさんの気持ちや心・葛藤を持って泣いているんですね。
また、ストレスを感じたとき、ACTH(副腎皮質ホルモン)と呼ばれるホルモンが体に分泌されます。
涙の中にはそのACTHが解けて、体の外に出ていくため、
泣いた後気分がよくなるそうです。
前回お話ししたYちゃんは、
妹ができて寂しかったストレスを
ママに抱っこされ、たくさん泣いて、慰めてもらう。
いわゆる、『感情の発散』をしたとともに
おねえちゃんとして頑張っていきたいという『自立に向けて』の涙をこぼし、
すっきりして、本来の自分を取り戻せたんですね。
ここで大切なのは、
ただ泣くのではなく、お母さんに抱きしめられ、
一緒に心も抱きしめてもらいながら、たっぷり泣くことが大切なんです。
そうやって、ママと子供の一体感を感じ、
愛情や安心感を与えてもらうことで、
自己肯定感(私は大切な存在だ)を感じていくことができます。
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