親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

子育ての話3 ~ 上手に泣けない子供 ~

2013年04月09日 | 癒しの子育てネットワーク大阪

  癒しの子育てネットワーク大阪    です。

前回の子育ての話は、「涙の大切さ」についてお話ししました。 

その中で、子供は何かのストレスがあると、

泣いてお母さんに慰めてもらうことによってすっきりし、

本来の自分に戻れるんですよというお話をしました。

 

しかし、我々はどうしても、子供が泣くと「泣き止ませなきゃ」と感じてしまいがちになります。

子供が泣くと、ごまかして気分を変えようとしたり、

おしゃぶりを与えたり、

背中をトントンして泣き止ませてあげなくちゃと頑張ります。

その繰り返しにより、子供は気持ちを聞いてもらうチャンスを失うとともに、

「泣いてはいけない」

「泣くのは悪」「泣いたらお母さんが困る」と

いうメッセージを無意識のうちに受け取ってしまいます。

その結果、小さな子供のうちから、感情の抑制を身につけてしまいます。

 

なぜこうなるかというと、

多くの親が泣かない子育てを受けてきたため、

泣声を聞くと、自分の中で抑え込んでいた、

泣きたい感情が揺れ動かされるからです。

だから、子供が泣くと、まるで自分が責められているような気がするのです。

 

こんな風に、泣かずに育つ子供の中には、

苦しさのサインを表現する子供がいます。

 

例えば、落ち着きがなくてうろうろする、

かんしゃくを起こす、

夜泣きがひどい、

泣きだすといつまでも泣き止めない、

お母さんや友達に乱暴してしまう、

また親子がどうもぎくしゃくしている等々、

たくさんの育児の不安・心配として表れてきます。


これは、実は、「おかあさんなんとかしてね」という、

子供からのSOSのサインなんです。


次回は、もう少し、子供の気がかりな行動などについてお話ししますね。


 

 

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筆談研修会ご案内 4月20日 ホワイエにて

2013年04月08日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

障がいを持つ方と接しているとき、

「この方は、いったい何を考えているんだろう…?」

と感じたことはありませんか?

 

相手と心を通じ合わせたいと感じた時、

相手の気持ちを知りたいと望むのは当然ですね。

 

そんなときの支援の一つとして『筆談援助』があります。

『筆談援助』は、言葉を上手にコミュニケーションとして使えない方、

または、言葉は使うけれども、本当に伝えたいことが言えない方などの気持ちを、

支援者とともに、文字や描画として書いていきます。

 

筆談援助ユーザーに、東田直樹さんがいますので、

東田さんのブログをご紹介します。⇒ブログ

 

関心のある方は、ぜひ、筆談援助者研修会で、

筆談の実際を知ってください。

 

  筆談援助者研修会 

 

日時:2013年4月20日(土)10時から16時

場所:京橋ホワイエ(大阪市都島区中野町1-3-21)

定員:10名

費用:5000円(当日)

申し込み方法:携帯メール 7tomoko@ezweb.ne.jp(携帯からのみ受信)
    留守番電話 09020400028
                Fax  0722854459    
       パソコンメール tomoko-yuuyuu@sakai.zaq.ne.jp

《申し込み内容》 

 第5回筆談援助者勉強会in大阪  


氏名(ふり仮名)      

性別

所属                 職種

連絡の付く住所〒

TEL              携帯メール 

いままでの筆談の取り組み

勉強会でしたい事

勉強会で得たい事

備考(自由にお書きください)

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子育ての話2 ~涙の大切さ~

2013年04月06日 | 癒しの子育てネットワーク大阪

癒しの子育てネットワーク大阪です。

 

前回はYちゃんの話で、

お母さんに抱っこされ、慰めてもらいながら,たくさん泣いてすっきりした話をしました。

 このように、涙にはとても大切な役割があるんです。

 

子供が泣く理由は3つに分けられるといいます。

(下和田実ワークショップより)

 

一つ目は、『欲求伝達』です。

子供は、「お腹がすいたよ」「ママ、僕を見てよ」などの欲求を泣いて訴えますよね。

 

2つめは、『感情解放』の涙です。

前回のYちゃんの話はまさしくこれに当たります。

「寂しいよ」「不安だよ」という感情を、

泣くことによって発散したんですね。

 

3つ目は、『自立に向けて』の涙です。

これは、断乳の時など、

未練心や心の葛藤を乗り越えるために泣いて頑張る涙です。

 

こんな風に、子供はただただ泣いているのではなく、

たくさんの気持ちや心・葛藤を持って泣いているんですね。

また、ストレスを感じたとき、ACTH(副腎皮質ホルモン)と呼ばれるホルモンが体に分泌されます。

涙の中にはそのACTHが解けて、体の外に出ていくため、

泣いた後気分がよくなるそうです。

 

前回お話ししたYちゃんは、

妹ができて寂しかったストレスを

ママに抱っこされ、たくさん泣いて、慰めてもらう。

いわゆる、『感情の発散』をしたとともに

おねえちゃんとして頑張っていきたいという『自立に向けて』の涙をこぼし、

すっきりして、本来の自分を取り戻せたんですね。


ここで大切なのは、

ただ泣くのではなく、お母さんに抱きしめられ、

一緒に心も抱きしめてもらいながら、たっぷり泣くことが大切なんです。

 

そうやって、ママと子供の一体感を感じ、

愛情や安心感を与えてもらうことで、

自己肯定感(私は大切な存在だ)を感じていくことができます。


ホワイエホームページ

 

 

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子育ての話1 ~子供の本来の姿~

2013年04月03日 | 癒しの子育てネットワーク大阪

癒しの子育てネットワーク大阪です。

癒しの子育てネットワーク大阪は、抱っこ法の考え方を基に、

親子の心(気持ち)のつながりを大切にした育児を広めていくために、

ホワイエで活動しています。

 

『子育ての話し』という題名で、子育てについて、いろいろとお話を書いていこうと思います。

 

最初は、子供の素晴らしさについて、ちょっと、お話しして見せます。

 

本来子供は、みな賢く、物分かりがよく、

優しく、思いやりがあり、生きる喜びに満ち、

そばにいる大人を喜ばせてくれるものです。

 

こんな風に書くと、

「うちの子は、聞き分けが悪く、落ち着かなくて、とても私の言うことを理解しているように見えないわ」

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

または、「あまりにも子供が大変で、かわいいとさえ思えないわ」

という方もいらっしゃるかもしれません。

 

それは、もしかしたら、何らかの理由で本来の輝く子供の姿を見失っているかもしれません。

 

Yちゃんは3歳の女の子です。

先日Yちゃんに妹ができました。

妹が病院から帰ってきてYちゃんはとてもうれしそうに妹と一緒に過ごしていましたが、

しばらくたって、Yちゃんが指しゃぶりを始めました。

また、おむつが外れたはずなのに、おもらしばかりしてしまいます。

 

そこでママは、Yちゃんを抱っこして、

「妹ができてうれしいけど、ママがとられたような気がしてさみしかったね」

「Yちゃんのことを、ママは大好きだよ」

としっかりと話しながら、慰めました。

Yちゃんは、ママの腕の中でたっぷりと泣き、

泣き終わるとすっきりした表情で、「おしっこ」と

自分でトイレでおしっこできました。

 

Yちゃんは本当はお姉さんとしてかっこいい自分でいたかったのですが、

寂しさや、ママをとられたかもしれないという不安から、

本来の自分を見失っていたようです。

 

ママの腕でたっぷり泣き、慰めてもらうことによって、

本来持っているYちゃんの姿を取り戻すことができたんです。

 

こんな風に、本来子供の持っている輝きは本当に素敵な物なんですね。

 

ホワイエホームページ

 

 

 

 

 

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