左が修正後 右が修正前
先日、今絹本で描いている「夏草」の葛の花色で四苦八苦していることをアップしましたら、何人かの方からアドバイス、ご意見を頂きました(感謝) 中でも一番手厳しく専門的な意見が息子からのもの(笑) 手加減なしの率直なアドバイスは、落ち込むけど参考になります。
一番のアドバイスは、一言に「ピンク」といっても、色味、彩度、明度で違いがあり、それによって印象がずいぶん違うということです。今までピンクの絵の具というと桜色系、岩桃系、珊瑚系、コチニールを使ったもの、等々いろいろあり、それは使い分けてきました。しかし、それに加えて彩度とか明度についての注意が欠けていたように思います。しかし、アドバイス通りに修正できるかと言えば、技量不足で思うようには修正できません。
実は、アップしたのはスマホによる写真で、実際の色とはかなり違っています。葛の花色について言えば、修正前は「紅梅」という色の絵の具を使っていますが、修正後はコチニールに胡粉を混ぜたピンク色です。写真では余り変わって見えませんが、実際にはコチニールを使った方が臙脂色がかっています。
他には、露草の葉の色(インド藍)を洗って薄めました。葛の花色でもそうですが、最初に塗った色を完全には消せませんので、どうしても上にぬる色とは重なった色になります(彩度が落ちる)胡粉で白くして、その上にぬるという手もありますが、そうすると軽やかさが無くなる気がします。
絹本は修正が難しいので、最初からよほど考えて色をぬるべきだと息子のアドバイス(息子は日本画ではなく現代アートの作家です)
ともあれ、もう少し頑張ってみようと思います。
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