「悔しい」のひと言に尽きます。
今日、12月6日(金)の参議院本会議で、希代の悪法と言うべき、特定秘密保護法案が与党の賛成多数により可決、成立しました。衆議院でも参議院でも、委員会で審議不十分のままに強行採決で可決。本会議への上程も、もっと審議を尽くすべきだという全野党の反対を押し切って、数の力で決定してしまいました。
加えて参議院では、この法案を審議した特別委員会の自民党委員長が、不誠実、不公正、不公平な議事進行を繰り返しました。本来、不偏不党で公正中立な委員会運営を行わなければならない委員長が、終始、自民党(官邸?)の方だけを見て、始めから会期末を睨んだ強行採決ありきの委員会運営を行ったことは、参議院の存在意義を否定し、民主主義をも否定してしまうほどの暴挙だったと断罪せざるを得ません。
それにしても本当に悔しいです。
今日も国会の周りには、数え切れないほどの市民が街頭に出て、この法案に反対する声を上げてくれていました。今や、本当に多くの市民、有識者、専門家、研究者などの団体が反対ののろしを上げてくれています。自民党は、その声を無視したわけです。数の力で、傲慢にも、国民の懸念の声を無視して成立を優先したわけです。
私たちは、今この瞬間から、この希代の悪法の改廃に向けて取り組んで行きます。このままこの法律が運用されていけば、国民の知る権利が制限されるばかりか、特定秘密に触れる可能性のある労働者が適性検査の対象になって家族ともども身上調査をされたり、善意の市民が知らず知らずのうちに特定秘密に触れて罰せられたりする可能性があるわけですから、放ってはおけません。
そして、今回、国民の懸念の声を無視してこの希代の悪法を拙速にも成立させた自民党、公明党の議員を、有権者の皆さんは決して忘れないで欲しいと思います。「反対の声を上げている国民は、専門家ではないのでこの法案の意味が分からないんだ」と、自分たちこそが全能の神のように、数の力で傲慢かつ独裁的な国会運営を行った両党の議員に、いずれこのことを後悔させて欲しいと思うのです。
力を合わせて頑張りましょう! でなければ、きっと与党は今後ますます独裁的な運営を強めていくことでしょう。