以前TNRをお手伝いしたKさんから突然のSOS
「お外のにゃんこで具合の悪い子がいるのでなんとかしたい
協力してくれませんか?」と
猫の状況を伺うと
目ヤニで目がくっついて見えてない
食欲もなくエサをあげても食べないと
かなり弱ってそうだなと心配になりました
この猫には決まったえさやりさん達がいて
心配したKさんが話をしたらしいのですが
「このこはエイズだから治療しても助からないから
このまま天寿を全うしてもらうしかないわ」
と言われたのだそうで・・・
(エイズかどうかはわかりません
ただの猫風邪かもしれないし・・・)
優しいKさんは黒猫をこのまま放置することはできず
私に相談してきてくれました
「治療費は負担しますので
捕まえて病院へ連れていけないでしょうか?」と。
猫を捕まえて病院へ搬送するぐらいなら朝飯前です
ということで翌日捕獲することで話が進みました
猫は昼間に出てきているようなので
翌日日中に捕獲する約束をしました
電話をもらった日は風が冷たくて気温も前日よりグンと下がって冷えていたので
この寒さの中で何日も食べてなくて今夜の寒さに体力がもつだろうか・・・
と心配になってしまい、いてもたってもいられず一人でその日の夜に様子を見にいきました
エサ場となっている木の下に黒猫がうずくまってじっと座ってました
誰かが置いたエサを目の前に食べることもできず
ただただじっとうずくまっていました
クロちゃん
声をかけると
「にゃーーん」と声に反応して鳴きました
よしまだ生きてる
目ヤニで目が塞がって見えないのか動きません
持っていった洗濯ネットに入れてあっという間に捕獲完了
弱ってるからほとんど抵抗しませんでした
家に帰って顔を見て見たら
予想以上にひどい状態にびっくり
この時間だと病院もどこも閉まってるな・・・
一件だけ遅くまでやってる病院に
ぎりぎり間にあいそうなので
急いで自転車を走らせました
クロちゃんが寒くないように
キャリーバックは毛布でグルグルに巻いて
風が入らないようにしていきます
病院について抗生剤の注射と
皮下点滴をしてもらいました
ほんとは入院させたかったのですが
入院施設がいっぱいとのことで断られてしまいました
家に戻って顔を拭いてあげましたが
目ヤニとよだれ?が顔中にくっついて
そのまま固まったしまったようで
カッチンコッチンに固まっていました
まるでツララのよう・・・
蒸しタオルで少しづつふやかしながら
なんとか目の下の固まりだけ取れました
でも翌朝にはまた大量の目ヤニと鼻水
入院できる病院へ連れていきました
助かるといいのだけど
『どこどこにケガ(病気)をしている猫がいます
なんとかなりませんか?』
こんな相談が時々ありますが
私のとこは保護猫でいつもいっぱいです
猫を助けてあげたいのは山々ですが
相談に乗る余裕はありません
でも今回のように何かしらできる事があるかもしれません
クロちゃんを助けて欲しいと依頼してきたKさんは
クロちゃんが住んでる公園の近くに住んでいるだけで
えさをあげて面倒をみていたわけではありません。
たまたまみつけただけで知らん顔することもできたのに
逃げずにちゃんとクロちゃんと向き合い
決して丸投げせず、自分のできること(費用負担)を
最大限考えて動いてくれました
どんなに余裕がなくても
そういう方の気持ちには応えたいと思うし
猫を助けられて自分も嬉しい
えさやりの人はクロちゃんをエイズだからと決めつけ
助けることを諦めていました
「天寿を全うするしかない」と言われても諦めずに
助ける方法を探してくれたKさんのお蔭で治療を受けられたクロちゃん
クロちゃんが助かることを心からお祈りします
Kさん、ありがとうございます