皆様こんばんは。
最近は棋戦や大会などが重なり、幽玄の間に表示されている棋譜も膨大な数になっています。
ナショナルチーム合宿での対局も、公式戦に負けず劣らず、かなりの熱戦です。
また、公式戦の中では、棋聖戦Bリーグの王銘エン九段と金秀俊八段の対局が必見です。
いかにも何かが起こりそうな組み合わせですが、やはり物凄い戦いになりました。
私が眺めていてもよく分からないレベルですが、分からなくても楽しめる1局だと思います。
ぜひご覧ください。
さて、本日は指導碁を題材にします。
9子局です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/2e/64ac2c1c0831a1c3d8dda1a9da186725.jpg)
1図(テーマ図1)
白△と飛んだ場面です。
黒AとB、どちらが正しい方向でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/28/cce5f7fb9da4bc8db431dabc06769b17.jpg)
2図(正解)
隅の黒が一番弱い石なので、黒1が正解です。
白2と来られても右辺黒には根拠があるので、黒3などと切り離せば白を一方的に攻めることができます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/bd/24fd90243410747dd4dcd60bf062cf48.jpg)
3図(テーマ図2)
実戦は方向を間違えたので、右下黒が弱くなりました。
守っている間に、白への攻めのチャンスを逃すことになっています。
さて、今度は白△と打たれた場面が問題です。
黒AとB、どちらが正しい方向でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/a3/3500ea7d68dda7800ddc1cb7eedf10a2.jpg)
4図(正解)
左右の黒△が弱いので、黒1などと守る手が正解です。
白2と滑られると左辺の黒地が無くなりますが、左上一帯の黒はガチガチに堅いため、全く問題ありません。
黒3などと打ち、黒Aの分断を狙って行けば全く隙の無い進行です。
なお、黒1は最も堅い守り方であり、もっと効率の良い打ち方も考えられます。
そのあたりは棋力との相談ですが、いずれにしてもこの方面に打つところです。
実戦は黒1で左上の地を守ってしまい、白に下辺に打ち込まれて局面が紛糾しました。
テーマ図1とテーマ図2は、石の強弱に関する意識が足りなかったという点で、同じパターンのミスと言えます。
本局ではこのパターンのミスが、他でも何回か出てしまいました。
多くのアマの皆様は、毎局のように同様のミスを犯しています。
ということは、もし正しい考え方を身に付ければ、毎局いくつかの大きなミスが減ることになります。
そうなれば、段級の1つや2つは簡単に変わって来るでしょう。
石の強弱は新刊「やさしく語る 布石の原則」でも重要なテーマです。
今回示したような正しい考え方を、パターンとして身に付けられるような構成になっています。
最近は棋戦や大会などが重なり、幽玄の間に表示されている棋譜も膨大な数になっています。
ナショナルチーム合宿での対局も、公式戦に負けず劣らず、かなりの熱戦です。
また、公式戦の中では、棋聖戦Bリーグの王銘エン九段と金秀俊八段の対局が必見です。
いかにも何かが起こりそうな組み合わせですが、やはり物凄い戦いになりました。
私が眺めていてもよく分からないレベルですが、分からなくても楽しめる1局だと思います。
ぜひご覧ください。
さて、本日は指導碁を題材にします。
9子局です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/2e/64ac2c1c0831a1c3d8dda1a9da186725.jpg)
1図(テーマ図1)
白△と飛んだ場面です。
黒AとB、どちらが正しい方向でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/28/cce5f7fb9da4bc8db431dabc06769b17.jpg)
2図(正解)
隅の黒が一番弱い石なので、黒1が正解です。
白2と来られても右辺黒には根拠があるので、黒3などと切り離せば白を一方的に攻めることができます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/bd/24fd90243410747dd4dcd60bf062cf48.jpg)
3図(テーマ図2)
実戦は方向を間違えたので、右下黒が弱くなりました。
守っている間に、白への攻めのチャンスを逃すことになっています。
さて、今度は白△と打たれた場面が問題です。
黒AとB、どちらが正しい方向でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/a3/3500ea7d68dda7800ddc1cb7eedf10a2.jpg)
4図(正解)
左右の黒△が弱いので、黒1などと守る手が正解です。
白2と滑られると左辺の黒地が無くなりますが、左上一帯の黒はガチガチに堅いため、全く問題ありません。
黒3などと打ち、黒Aの分断を狙って行けば全く隙の無い進行です。
なお、黒1は最も堅い守り方であり、もっと効率の良い打ち方も考えられます。
そのあたりは棋力との相談ですが、いずれにしてもこの方面に打つところです。
実戦は黒1で左上の地を守ってしまい、白に下辺に打ち込まれて局面が紛糾しました。
テーマ図1とテーマ図2は、石の強弱に関する意識が足りなかったという点で、同じパターンのミスと言えます。
本局ではこのパターンのミスが、他でも何回か出てしまいました。
多くのアマの皆様は、毎局のように同様のミスを犯しています。
ということは、もし正しい考え方を身に付ければ、毎局いくつかの大きなミスが減ることになります。
そうなれば、段級の1つや2つは簡単に変わって来るでしょう。
石の強弱は新刊「やさしく語る 布石の原則」でも重要なテーマです。
今回示したような正しい考え方を、パターンとして身に付けられるような構成になっています。