白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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四谷大塚こども囲碁教室2日目

2018年08月11日 23時43分44秒 | 囲碁界ニュース等
皆様こんばんは。
本日も四谷大塚での囲碁入門教室の講師を務めました。
受講者が毎回変わるので、全体の雰囲気も少しずつ違ったものになりますね。
ですから、様子を見ながら多少のアドリブも利かせることにしています。

また、教え方そのものも3年前とはだいぶ変わりました。
今回は入門指導で最も難しい、終局の処理についてお話ししたいと思います。



<1図>
まず、丸印の相手が入ってこれないところが陣地になりますよ、といったニュアンスの説明をします。
これはすぐに理解してくれますね。





<2図>
次に、
「白1と打っても陣地が減るだけなので損になりますね。
こういう時はパスしましょう」
以前は大体こんな説明の仕方をしていました。
ただ、陣地が減るというだけでは、着手を放棄することへの説得力が弱いのです。
大勢の子が、構わずに自陣に石を埋め続けてしまいます。
まあ、実際陣地が減るだけならそれはそれで構いませんが・・・。






<3図>
埋め続けると、最終的にはこうなってしまうのですね・・・。





<4図>
悲劇!
こういう取られ方をすると、ショックを受けてしまう子も多いですね。

ということで、最近は大盤でこのことを解説するようにしました。
心なしか、以前より子供達の終局処理がスムーズになった気がします。

明日は最終日です。
最後まで子供たちがしっかり楽しめるような指導を心がけたいと思います。