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ホンダ 日産 経営統合に見る日本企業の行方

2024-12-18 10:41:43 | Weblog

自動車メーカーのホンダと日産が経営統合!

 

このニュースが朝のニュースで大々的に流れた。

2024年4~6月期で8位と9位の会社の経営統合という事で世間を賑わせた。

今後は、三菱自動車の加わる予定との事。

 

今までガソリン車を作り販売するだけでよかったが、

地球温暖化対策としてのCO2削減、技術革新による新たな産業やビジネスモデルの創出に

よりEV促進の流れが加速している。

 

ではこれを踏まえ日本自動車産業は、どの様に立ち向かう必要があるのか?

まず2024年4~6月期を見て欲しい。

 

  • 1位 トヨタグループ(263万台)
  • 2位 フォルクスワーゲン(VW)グループ(224万台)
  • 3位 現代・起亜(184万台)
  • 4位 ステランティス(156万台)
  • 5位 GM(143万台)
  • 6位 フォード(114万台)
  • 7位 BYD(98万台)
  • 8位 ホンダ(92万台)
  • 9位 日産(79万台)
  • 10位 スズキ(78万台)

この順番になっている。注目すべきなのは、中国のBYDが7位に食い込んでいるのと

3位の現代・起亜の存在。

 

東アジアの国(中国、韓国)のシェアが拡大している点。

これは、日本と近いのは偶然ではないと思う。

韓国の起亜については、戦後フォードとマツダからの技術提供により発展したとの事。

また車載電池のCATLは、TDKが中国に駐在していた際の元会長上釜健宏氏の部下が立ち上げた会社との事。

日本からの技術移転は多少の影響があったと思われる。

 

韓国、中国メーカーのシェア拡大の影に日本企業があったのは間違いない。

しかし、そんな悠長な事が言えないくらい日本のシェアを食い散らかさせれいる。

 

韓国については、各国の市場に合わせたマーケティング戦略をおこないシェア拡大ている。

業種は変わるが家電でサムスンがイスラムにスマホを売るさい、スマートフォンの裏に方位磁石を付けたり

(イスラム教は決まった時間にアラーにお祈りをする為)

インドで冷蔵庫を販売する際、鍵を閉められるようにし販売拡大した。(子供のつまみ食い防止)

日本と同じ事をしていては韓国製品は売れないので、細かいマーケティングで各国の市場にマッチ

し販売拡大していったんだと思われる。

 

では日本はと言うと日本国内のマーケットが大きいので、あえてアメリカ 中国の様な大国以外は

注力してもシェアを取られる事はなかった。

しかし、日本国内の少子化、東南アジアでの中国、アメリカの韓国車のシェア拡大などの影響で本腰を入れて

海外を攻める必要が出てきた。

 

現状日本企業はアメリカや中国など人口の多い国には本腰を多少入れていたが、それ以外の

小さな国(東南アジア)南米に対してはピンポイントの販売戦略をしていないんだと思う。

その結果 日産のように自動車の販売が落ち込むという現象が起きたんだと思う。

 

ではこれからの日本企業は何が必要なのか?

まず、その国に合わせマーケティングをおこない、その国に合わせた製品づくりをおこなう。

 

そのために必要なのは

4P:Product(商品・サービス)、Price(価格)、Place(販売・流通方法)、Promotion(販促活動)を再度精査する。

3C分析:顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)今の3Cがどこに位置していて、今後どこを狙っていくのか?

SWOT分析 「S=Strength(強み)」、「W=Weakness(弱み)」、「O=Opportunity(機会)」、「T=Threat(脅威)」を再度分析する。

STP分析  Segmentation(セグメンテーション)」「Targeting(ターゲティング)」「Positioning(ポジショニング)」

      

このマーケティングの基本に立ち返る必要があると思う。その分析の結果を踏まえ最適な経営資源を最適な人、物 に資金を投下する。

 

1社では資金に限界があるので、日産 ホンダの経営統合の様に 投資の規模の拡大を図る為大手メーカーの合併は今後続くと思われる。

 

 

 

   

 

 

 

 



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