いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

0か100か

2016-12-31 19:34:46 | 日記
0か100かみたいな恋愛をやめたのが大きかった。恋愛したい、好きな人と過ごしたい。その気持ちに迷いはないが、それが幸せかと言えば別だ。一緒にトレーニングしたり家でゴロゴロしてカフェでダラダラ過ごしたいオレみたいな人間もいれば、会うなら映画なり旅行なり計画しておいてと要求してくる相手もいる。これだけ色々な人間がいてくっつくワケだから、最初いいなと思っても、付き合ってみたら段々話が合わなくなってくることもあるのではないだろうか。じゃあそこでさっさと別れていたのが20代の頃の自分だとしたら、そんな簡単に別れる別れないという極端な判断に至らないのが今だろう。なかなか別れない、しがみついている、という意味ではもちろんない。

好きになって付き合うまでの期間に終わりを予定するのだ。盛り上がってそのまま付き合うのではなく、これが終わるとしたらどういった状況だろうかと1人でカフェででも1度落ち着いてみるのである。彼が好き。では、その彼と上手くいって付き合えたら
どんなに幸せだろう。そんな彼と今から破局するとしたら、どういった場合なのかをよく考えるのだ。彼と別れることについてゆっくり考えると言ったらいいだろうか。

取り返しのつかないような失言をしてしまった場合だろうか。話が盛り上がらなくてつまらない相手だと思われたらだろうか。いや、SEXが合わなくて他の男がいいやと思われてしまった場合だろうか。

別れたくてネガティブな考察をしているのではない。付き合いたいから終わりを想定してみるのだ。それはやがて彼への思いやりに繋がっていくことに気が付くだろう。プレゼントをしたり彼のご機嫌を伺って尽くすことが最善ではない。彼が嫌がる事、ストレスに感じることをどこまで軽減できるかが大切なのだ。終わりを知ることで、迂闊なスタートを切る事は減る。明日終わると分かっていたら今日はベストを尽くすものだ。自分が相手を深く傷つけ失望させてしまったら確実に関係は終わる。そうならないようにしようと思えたら、相手への心遣いの第一歩を踏み出せた気がする。

本年度は大変お世話になりました。
不定期ではありますが、ブログを続けていきたいと思っています。
来年もまた、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ゲイのカップル

2016-12-24 22:24:40 | 日記
インスタグラムを重用している。仕事用のアカウントしか持っていないが、ゲイのカップルや海外のモデルなどの画像をよく見ている。他にはフェイスブックでは有名ブランドをお気に入りに入れていて、随時飛んでくる新しい広告写真を結構見ている。

あまり旅行には行かないので景色や風景などを観に行くことがなく、どうしても近場のカフェやデパートのディスプレイ、都内のちょっとした景観が自分のインスピレーションの元になっている。綺麗なもの、美しいものだけを見て生きていきたいという想いがある。

インスタグラムに話が戻るが、ゲイのカップルの写真は、よっぽどじゃないと見ていられないものになりやすい。カッコイイかカッコ悪いかというよりも、関係性というか距離感が難しい。はっきり言えば、ゲイだと分からない2人の距離感が良い。ゲイ丸出しの容姿の2人であってもちょっと距離感をもって歩いている後ろ姿とかコーヒーを飲んで笑っている姿とかそういうショットが美しい。両方撮ればいいのだ。自己満足のベタベタした写真と、インスタ用のショットと。見せるのであれば万人受けする画像の方が良い。その方がコメントも付くし、いいねも稼ぎやすい。自己満足の写真は2人だけで共有すればいいのだ。


競技者

2016-12-23 20:54:45 | 日記
その男はとある競技を高校・大学と続けていた。部活に明け暮れる毎日。チームメイトと四六時中一緒に生活しているような毎日だったが兄弟がいたせいかあまり苦ではなかった。1人になりたいと思うことはなく、休日は常に誰かとどこかに行く約束で埋まっていた。マッチョ、イケメン、アスリート、と全てが揃っているかのような彼だが恋愛経験はあまりなかった。

「好きな人とか、いるんすか?」

東京で1人暮らしを始めた。就職したからだ。初めての東京生活は戸惑う事ばかりだったが、1人で休日を過ごすことがこんなにも寂しいのだと知った。スーツのままジムに寄り、帰宅するだけの生活。夏は帰省して海に行ったし、会社の同僚を誘ってはあちこちに出掛けた。恋愛には興味があったが、自分にはしっくりこない気がした。だって恋人ができたらその人としか会わなくなるんでしょ?だったら友達と集まって騒いでいる方が気が楽でいい気がした。

「何でw?いないよ。」

恋愛はしたい。好きな人と一緒に部屋でいちゃいちゃするのとか憧れる。でも恋愛は面倒くさい。恋人探しも面倒くさいし、恋愛して色々拘束されたり制限されることを思うと気が重くなる。だったら、いいかな。そんな想いが、「彼氏はいずれいい人が見つかったらってことで。」という自己紹介文によく表れている。いずれとはいつなのか。それがもし今だったら準備はできているのか。本人は遠い未来のことの様に考えているのかもしれないが、恋愛においての出会いは常に目の前にあるのだ。

「オレとかじゃダメっすか?いや、何でもないです。」

彼とお茶をした。そして帰りに告白された。



マクドナルド

2016-12-14 23:41:30 | 日記
「転勤ばかりしてました」

真夜中のマックで目の前の男が話してくれた。

「だから恋愛はしてないんです」

コーヒーを飲みながら、彼から目を逸らして窓の外を見つめた。早稲田駅前の道路を車が走り去っていった。

「そっか。」

自然とそう返事をしていた。

彼からよく足跡があった。メッセージを送ると近所だということで仕事帰りに待ち合わせた。彼は一旦帰宅すると言っていて、スウェット姿でやって来た。何であれデートであればきちんとした服装で来て欲しいという意見をよく聞くが、オレはそうは思わない。きちんとした服装のゲイを求めていないからかもしれない。ジャージやハーパンで気軽に来てくれた方がいい。別に作業着だったとしても構わない。

「手、冷たくない?」

そんな風に言って彼の手をテーブルの上で触ってみた。仕事頑張ってて偉いね、と伝えると彼は嬉しそうに微笑んだ。そのTシャツいいね、とも。こういう話でいいのだ。世間話など初対面でこそ自分はしない。あなたが好き、あなたに興味がある、そんな自分になれればいいのだ。そうなるためには、まずは自分の事が好きでなければだめだ。自分が好き、自分の笑顔が好き、笑顔の先にいる相手の事はもっと好き。

帰り道で、「すげえいいケツ」と言ってふざけてケツを触った。

「触り過ぎかな?」

「もっと触っていいっすよw」

彼のスウェットの前が膨らんでいるのを見ながら、なんかこういうのっていいなって思った。


いい日だった

2016-12-12 23:48:12 | 日記
「仕事で嫌な事ばっかりだったけど」

顔を出していない男性と待ち合わせた。仕事帰りに指定したカフェに来てくれるということだった。今から何分の電車に乗ります、と連絡をくれたので幸せな気分になった。初対面でこういうゲイはなかなかいない。


「会えたから何かよかった」

台湾のゴーゴーに似ている男性がスマホを見ながらこちらに向かってくるのが見えた。送ってくれた相手の服装そのままだったので、まさかと思いながらも手を挙げてみると、笑顔で走って来た。

若いのに、家庭の事情でいくつもの仕事をして生活していると話してくれた。だから恋愛もしてこなかったし、遊んでもいないんです、と微笑んでいた。世の中にはこんなに立派な人がいるんだな。一生懸命働いて、でも自分の幸せは最初から諦めている人が。彼の笑顔が好きだった。体はオレの為に鍛えると言ってくれたが、そんなものはいい。トレーニングなどしないで、ぜひゆっくり寝て欲しい。

「何で会ってくれたの?」

「何でだろうね」

この子は世間の誰が見てもカッコいい。そして、安易に体を売ったりせず休みなく働いている。家が遠くて、月に休みが何日あるのか分からないような生活だ。好きだとは思ったが、好きになる事は現実的ではなかった。彼がオレとデートした分、彼の収入が減る。彼を幸せにしたいと願っても、一体いつまでこちらもなかなか会えない関係に耐えられるだろう。世の中には好きなだけではどうにもならない事があるのだ。例えば今回の様に。

同情だとかそういう感情ではない。頑張っている彼の為に生きていきたいのだ。彼を思うと胸が締め付けられたが、恋焦がれてというより彼の健気さがいつか消えてなくなりそうで守ってあげたくて苦しいのだ。本当に愛しているというのは、こういう状態なのかもしれない。彼の事は好きだし大切にしたいと思ってはいるが、手を出すべきではない気もした。

彼を送った帰り道で彼からLINEのメッセージが届いた。

「今日はいい日だった」

と。

2016-10-26 00:24:35 | 日記
ハロウィンの新宿2丁目は大勢の人でごった返していた。奇跡的にココロカフェで席が取れたのでケーキを食べながらお互いの話をしているのが心地よかった。彼は明日仕事が早い事を知っていたので、22時頃に席を立った。再び混雑する仲通りに放り込まれて2人して顔を見合わせて笑ってしまった。

自分はゲイでありながら、ゲイの世界に馴染めていない事を知っている。ゲイと恋愛を重ねてきておきながら、相手にノンケっぽさを求めて破綻してきた事も知っていた。顔も体も完璧な男達と恋愛する事は他の男達の羨望の眼差しを一身に受けるという意味では最高の遊びであったが心が満たされる事はなかった。長い旅を経て気が付いたのは、与える恋がしたいという事だった。

「人がいない場所はないかな?」

「じゃあ、裏道から駅に向かおうか」

地方からやってきた彼は目を真ん丸にして2丁目を見ていたがすぐに疲れてきてしまったようだ。早く帰してあげたい。自然と彼の横顔をみながら、そう思った。

ちょっといい事があった時はつい彼にLINEで報告していた。何か面白い話を聞くと今度会った時に彼に話してあげようと思うようになっていた。おしゃれなカップを見つけた時は、彼とお揃いで買ったらどうかなと考えるようになっていた。

いい男を見てSEXしたいと思うよりも「ああなりたい」「どうしたらああなれるのか」と自分は考える。自分がいい男になる事が全てであり、その他はどうでもいいという人生を歩んできた。そんな自分は、30を過ぎて、他人に何かを与える恋愛を望んでいる。何かをしてあげるということではない。相手の為に生きるということだ。自分の為ではない。

死ぬほど忙しい彼のスケジュールを押さえる気はなかった。毎日LINEでやり取りしようと思ってもいなかった。出会って好きだとは思ったが、無理してオレと会ってくれるよりも彼が毎日1時間でも多く寝られて元気に出社できた方がよかった。だからそう伝えた。幸せにしたい、とも。

「もう、幸せかも」

部屋でいつまでもゆっくりできる相手が本当のタイプなのかもしれないと思う。



永遠

2016-10-06 22:44:47 | 日記
あの日、あなたを見掛けた瞬間、オレは声を掛けずにはいられなかった。トレーニングを終え、汗だくでいたあなたに声を掛けると驚いた顔をして、こちらを振り返った。正直に言って決して好きな顔ではなかったが、その佇まいというか彼の全てがなぜか気になった。こんな事があるのだろうか。そう思うのが先か、気付いたら彼の元へ歩き出していた。見知らぬ男性に声を掛ける。ただそれだけのことなのに少し怖かったのを覚えている。

タイプではなかった。彼がゲイかどうかも分からなかった。会話のきっかけになるものもさすがにこんな急には用意できてはいない。でも、きっともう2度と会う事はない気がした。だから声を掛けよう。誰かに初めて告白する時は、こんな想いだっただろうか。これはオレの恋愛の話ではない。好きでもなく、でもなぜか一緒にいたいと思う、そんな恋にも似た物語。

「あの時は、ありがとう」

「え?」

車を運転している彼が、オレの話を聞いていたのか聞いていなかったのか分からない返事を返してきた。運転は久しぶりだと言っていたっけ。運転に集中していたんだと思う事にした。

「いきなり声を掛けたのに話を聞いてくれて、だよ」

あれから何回かお茶をして今度ドライブに行こうという話になった。彼女と同棲していると言っていたが、体育会の男性は男に対しても愛があるように思える。バイだと言っているのではない。男の親友、男のチームメイト、男の後輩に対しても彼女と同じくらい愛しているのだ。だから、というのも乱暴だがこうして仲良くなれて今こうやってドライブしているのだろう。例え彼がバイであったとしても2人の関係において何かが変わる事はないはずだ。永遠というものはこの世には存在しないと思う。仲良しだと思っていてもあっという間に終わる関係もある。だからなのか始まりと終わりを自分はよくセットで考えている。この楽しいひと時を過ごしながら、いつこの2人は終わるのだろうか、と窓の外を見ながら自然と考えていたりするのだ。終わって欲しい訳ではないが、全てはいつかは終わるのだ。

運転している腕が太いなと思った。信号待ちで彼は水を飲んでいた。眠くなるから何か話していてくれと言われた。流れていた曲を彼は解説してくれた。波長が合うというのはもっとぴったりくっついた者同士の事を言うものだと思っていた。10年来の親友だとか5年同棲しているカップルだとか、そういう関係だ。オレと彼はそんなに気は合っていない。価値観が違ったし、2、3回しか会っていないが話が噛み合わない事も何回かあった。適度に会ってたらちょうどいい関係のはずだが、2、3回しか会っていないのに2人でドライブに行けてしまうところが何か「噛み合っている」気がした。不思議な関係だと思いながらも、オレは彼の動作の一つ一つを自然と見つめていた。

我々は全く気が合わない事が一緒にいて判明した。育った環境が違うのだろう。どこと説明はできないが何かが違っていた。それはよく分かったが、一緒にいて楽しいという事も分かった。意見も微妙に食い違ったり本調子になれない2人だったが、一緒にいて楽しかったのだ。こんな事があるのだろうか。

予定通りの時刻なのに、ではそろそろ帰ろうか、と切り出すのがお互いに躊躇われた。どちらかが切り出して、どちらかが、そうですね、と返したのを覚えているが、どっちだったかは覚えていない。帰りは彼のプレイリストを流しながらあっという間に新宿の街が近づいてきた。

これは夏のドライブ。秋は秋でまた出掛けて、冬は冬でどこか行こう。そして、また来年の夏もドライブしようよ。なぜかそんな事をオレは口にしていた。オレは何を言っているのだろう。これではまるで、これからもずっとあなたといたいです、と言っているみたいじゃないか。

「いや、別に変な意味じゃなくてさ、」

オレが口を開くと同時に彼が思いがけない提案をしてくれた。

「その前に、今からメシ食いに行こうか。またドライブになっちゃうけど。って、ごめん何か言い掛けた?」

「ううん、メシ行こ。」

永遠に続くものは存在しないと思っている。何かが始まればそれはいずれ終わるのだと。でも思う。この友情が永遠に続けばいいのに、と。




片想い

2016-09-24 23:27:28 | 日記
Male Model TOKYO 4: YUKI SORCI
より画像を転載させて頂きました。


その男がふと顔を上げると、まっすぐに続く路地が目に入った。夜遅くジムからの帰り道だった。真っ暗で静まり返った道は月に照らされ荘厳な印象を与えていた。よく知る道が静かな空間となって永遠に続いているかのようだ。歩きながら、「好きだ。」と彼の顔を思い浮かべた。

彼氏がいる男性とちょっとした縁で知り合った。出会い系ではない。そして、いつしか好きになっていた。自分は決してそんな人間ではない。そう思うと、理性が保てた。しかし好きだという気持ちに偽りはない。

仕事中に、ふと彼を思う。今、どこかの会社で仕事をしているはずだ。どこなのだろう。女性社員に人気があったりするのだろうか。「バカみたいだな。」その男は少し笑って自分の業務に集中した。

「自分の想いを彼に伝えるワケにはいかない」

彼氏がいる男を好きになって数日が経った。飽きてくるだろうという予感は外れ、ずっと好きなままだった。世の中には人妻好きの男がいるが、自分はそれと同じなのだろうか。他人のモノだから欲しいのか。そんな自問自答をしながら送る毎日は苦しかった。彼が好きだ。だけど、その想いを押し通すことはできない。なぜなら相手に彼氏がいるからだ。

そもそも彼は自分を好きなワケではないではないか。彼が自分の事を好きならまだしも、話にならない関係だ。早く忘れよう。最善の方法は分かっているのに実行することは困難だった。

何をしていても彼の事で頭がいっぱいになってしまう。自分は頭がおかしくなってしまったのだろうか。その男が日々の中で痛感したのは、恋することはこんなにもつらいという事だ。

「楽しいのは恋愛中、苦しいのは恋。」

あなたに会えてよかったと思えるほど心に余裕がないのが恋。好きで、会いたくて、苦しいのが恋。こんなにもつらいのであれば出会わなければよかったと思えるのも恋。

男が顔を上げると、もう自宅の前だった。ドアの鍵を開けながら思う。それでも恋ができてよかったと。


君を壊したい

2016-09-22 00:13:44 | 日記
「この程度の体で言ってきてるの?」

日常的に「やりませんか」というメッセージが届くが、どれもクズみたいな男ばかりだ。たまに極上の男からも来ることは来るが、どちらにしろ相手にはしていない。会ってすぐやってバイバイする。そんなファストフードのようなSEXを自分はしない。

「極上の体で来たら考えたかもしれないのにね」

普通の出会いにエロは不要だ。ポジションくらいは必要だが、「ちなみにデカマラです」だの、「ケツは褒められます」だのが不要なのだ。エロ要素なし、真面目に恋人と友達を募集しているウケを好きになって毎週ぐちゃぐちゃにしたい。一緒に観ようねと言っていた映画を観た帰りに部屋でケツを掘ったり、一緒に行った銭湯でチ○コが勃つように仕向けて困らせたりしてエロの限りを尽くしたい。言い換えれば、そういう相手が見つからなければ一生一人でいいと思っている。

「それでデカマラ?オレもデカマラだって知ってた?」

好きだと言ってくれる男が1人いればいいと思っているから。



恋する順番

2016-09-17 12:26:50 | 日記
「ずっと仲良くしていたいと思っているよ」

友人に伝えた言葉だ。

「一緒にいたいからさ」

友人というのは簡単に作れる。恋人探しに比べたらよく分かるだろう。しかし、2人きりで会える友達は何人いるだろうか。

毎月会っている友人がいる。会えば安心できるし何でも話せる。恋愛の相手ではないかもしれないけど愛していると言っていい。この人の生き方が好きで、顔が好きで、一緒にいるのが好きだから友達でいられるのだ。だからちゃんと感謝したい。

「こうしていつまでいられるかな」

自分を好きになって、友人に感謝して、恋人はその後でいいかもしれない。順番があるのだとしたら。


マッサージ

2016-09-16 22:16:02 | 日記
ハーフパンツにノースリーブ姿の彼の後姿を見つめながらマッサージを続けていた。静かな空間で2人の会話が時折途切れた。

「脚が張ってるでしょ?」

何回かお茶をした相手が体中が痛いと言うので、じゃあ、という事でマッサージしてあげることにした。彼の自宅は偶然にもカフェからすぐの所だった。

体脂肪率1桁の彼の体は美しかった。触っていてよく分かる。お尻が特にぷりっとしていて好きだった。ちょっと脱いでみようか、と、彼はボクサー1枚で寝転がった。他人から見たらイヤラしい光景かもしれないが、特にエロさはない。会話をしながら寝ている彼をマッサージしている。当事者にとってはただ、それだけの事だ。

仰向けにさせて手のひらをマッサージした。パンツは膨らんでいたが、自然な事だと思い話題にはしなかった。乳首に手が当たるとチ○コがぴくんと動いた。

「脱いでもいいかな?」

彼が惜しげもなく勃起したチ○コを自ら披露した。仮性包茎が綺麗に向けたピンクのチ○コだった。寸止めを延々と繰り返しながら静かにキスをしていると、イカせてくれと懇願してきたので断った。

このチ○コをコントロールしているのはオレだ。彼のモノではない。徹底的におもちゃにされて、射精するのはその後だ。

「ダメかな?」

ダメだ。SMをしているワケではないが、まだイかせたくはない。ジムで鍛えまくっている彼がチ○コを奪われ、オレに懇願する姿に心の奥底の何かが輝き始めた。ペ○スをしっかりとオレに観察され握られ、形状をその手に確かめられてイけ。

「本当にお願いです。イカせて下さい。何発でもやっていいですから。」

笑いがとまらない。チ○毛まできちんと整えて完璧な体を差し出して、射精したくて情けない存在に成り下がっているのか。ならばいけよ。

「いいんですか?いきますよオレ」

彼は声を押し殺しながら筋肉を震わせて精液をぶちまけた。まだ終わりではない。そのザーメンをローション代わりにさらにいけ。皮をむき切った状態で亀頭を握りしめて高速でこすり上げ、2度めもイった。お前が望んだことだ。

手を握ったままずっとキスをした。凄い良く出たね、と褒めると笑顔でありがとうと言って彼はまたキスをしてきた。


エロ動画

2016-09-13 23:38:12 | 日記
たまたまエロ動画を観ていると、相当エロいタチが腰を振っていた。顔はよく分からなかったが全裸に勃起で闊歩する(という程歩いてはいないが)姿は、これこそ「エロ」だよなあと思い知らされた。しかし、ふと思う。このタチは体は完璧だしチ○コもデカい。キスも上手かったし非の打ちどころがなかったのだが、エロ動画だから披露できた「武器」だ。日常生活でこの男が街中でただ歩いていただけではエロいはずはなく、それどころか大した事ないと思う可能性もあるのではないだろうか。体は間違いなく良かったが、顔は分からない。スーツ着てスタイリッシュに歩いていたとしてもイケるかどうかは分からない。SEXがエロかっただけかもしれないのだ。

そうなると、やはり完璧な男はいないのだなあと思う。ジムに本当に好きな体のマッチョ会員がいるのだが、顔はイケない。やり目的であれば上玉という事になるのだろうが、お茶となると無理だ。好きじゃない。好きじゃないせいか、私服もハーパンにポロシャツでいい感じなのだが、イケない。でもこの会員がエロ動画でタチなりウケなりやって最高にイキ狂っていたら史上最高のビデオモデルの1人に入るだろう。顔が良く分からないシチュエーションでこちらはエロを期待して観ている以上、薄暗い部屋でそれなりのガタイが複数で廻していたら「イケる」という事になるのではないだろうか。動画で「エロい」は盛られている可能性が高い。実物は言う程大したもんじゃないだろう。勝手に決め付けて話を進めていくが、そうだと思う。都内のレーベルからいきなり覆面被った凄いマッチョバリウケが新星のごとく登場して、「こんなのいた?」と驚くことが多いが、そこらのゴールドのよく見かけるガタイだけいいブサイクだろうと思う。どうでもいいから記憶にないだけで、そんな連中がデビューして3作品くらい出て消えていくのだろう。

要はエロは街中で発揮できるものではないという事だ。アプリとかで「オレ、エロいんで」とか公言してるようなのに限ってショボいと相場は決まっている。SEXの時にどうかよりも普段どうかの方が大事だろう。競パン穿いたままエロくどうのと言ってたエロそうなのと大昔ヤリ目的で会ったが、エロい云々の前にとんでもないブスで、キスをせがまれて唇を近付けてくるから咄嗟にビンタした経験あり。そんなものなのだ。だから、エロさを売りにもしていないのに何だかエロい大学生だとかサラリーマンとかをエロく育て上げて行く方が賢明な気がする。

どちらかが好き

2016-09-11 14:05:27 | 日記
最近よく会っているタチの男がいる。彼には恋人がいて、他の男ともSEXをしている。友達として出会ったからこのような話が聞けたとも言えた。友達だから飾らず何でも話せる。そんな友達が欲しかった。彼と会っているとそんな想いが自然と伝わってくる。こんなオレでも彼の役に立てるならと思うと嬉しかった。タチ同士の親友というのは世間ではどれくらいいるのだろう。

下着が好きだというウケの男性とお茶をする事になった。エロい下着を普段から着用していると話してくれた。ここまでならよくある話のように思えたが、彼が他とは違ったのは、筋トレをしまくって最高の体を作り上げたいと切望しているところだった。マッチョになってエロい下着を穿いてみたい。そしてタチの彼氏に犯されたい。そんな事を話してくれた。まだ若い彼を徹底的に鍛え上げてオレ好みの体に仕上げる事は可能だ。時間はかかるが、その経過自体がタチからすれば目的のようなものだ。彼を好きになって付き合う事になるのであれば、自分は最高の人生を送れる気がする。年下マッチョのウケ彼氏を調教していく生活が訪れるのだから。

友達として会うタチの男からLINEの返事が遅いと少し心配になり、他の男の話を彼がするとイライラする自分に気付き始めた。自分はどうかしているのだろうか。彼の事を好きになる訳はない。顔体は恐らく100点に近いとは思うが、どこで何をしているのかも分からないような男だ。何より彼氏がいる。決して好きにはならない。自分はもっと利口な人間のはずなのだから。だからLINEの回数を減らした。友達なのだから、今度いつ会おうという内容のメッセージは自然だ。そうじゃないメッセージが多いのは不自然だ。ならば必要最低限のメッセージのやり取りだけすべきなのだ。そう決めたはずなのに、翌日にはいつも通り何通も送っていた。

下着の彼から画像が送られてくる。こんな下着どうっすか?と見て欲しくてたまらない様子だ。オレが下着にはあまり興味がないというところももしかしたらフェチ心をくすぐられるのかもしれない。チン毛を剃っていなければ穿けないような小さなビキニに無理矢理押し込めて着用しているようだ。ハーパンの下にこれを穿かせて外でデートしながら、さりげなく乳首やケツを触っていれば間違いなく勃ってくるだろう。こんな小さなビキニ、すぐにはみ出してどんな困った顔をするだろう。しかもハーパンだ。カフェや電車で大股開きで座らせたら丸見えになるかもしれない。変態ウケと付き合うというのはそういう楽しみがある。そういった想像を楽しめる事自体が恋愛の始まりなのかもしれない。

友達だから交わった線だ。本来であれば出会う事もないタチ同士だっただろう。それがこうして出会って、深い話をするようになった。カフェで待ち合わせて、何時間も夢中で話して、別れる。タチというのは優しい人種だと思う。明日が早くても、家が反対方向でも必ず途中まで送ってくれる。最後に握手するのも決まっていたし、彼がすぐに手を離さない事も決まっていた。好きではないはずだ。こちらも、向こうも。何より彼には彼氏がいる。恋愛のスタート地点にも立っていない2人だ。変な事を考えるのはよそう、と信号を待っている間に、ふと思ったことがある。ではなぜ彼はこんなに頻繁に自分と会っているのだろうかと。

好きなタチ

2016-09-06 22:10:46 | 日記
「何かいいね」

やりまくっているタチがいる。スポーツのようなSEXというのはどういうものだろうと思っていたが、彼のしているようなSEXがそうなのかもしれない。鍛えまくっている体を駆使して淡々と何かに挑んでいるかのよう。そして、惜しげもなく、という言い方もおかしいが、好きなだけウケに完璧な体を与える為に鍛えているようにも思える。

「何がw?」

最近出会ったタチの2人目が彼だった。SEX無しのお茶だけで会ってくれるとは思っていなかったが快く待ち合わせてくれた。SEXの事、トレーニングの事、学生時代の事を何でも彼は話してくれた。死ぬほどイケてるウケと散々出会ってきたであろう彼が、わざわざやれもしないタチのオレと待ち合わせた意味は何だろうか、と、そんな事を一瞬だけ考えた。

「別に」

一緒にアイスコーヒーを飲みながら彼の良いところをその場でいくつも数え上げる事ができた。マッチョでエロい体だとは思うが、そんな事は長所でも何でもない。優しくて、オレの話を楽しそうに聞いてくれて、何でも話してくれた事が嬉しかった。自分がもしウケだったら確実に好きになっていただろうが、ウケだったらSEXだけして終わっていただろう。そうではない何かに惹かれてお互いに出会ったのだ。

お互いがタチかどうかなんて最終的には何も関係ないのかもしれない。一生懸命生きていれば誰かといつか出会える。それがタチなら、タチと付き合ってもいいだろう。それくらい人生は分からない。だから変えた。自分はほとんど全てが偽りの姿だ。ありとあらゆるものを変えて今の自分が出来上がっている。今から学生時代に戻れるなら消防士か警察官になってモテなくても平穏な人生を送るだろう。ゲイにモテるためだけに全てを変えたところで結局何も手元には残らなかったのだから。








0%

2016-09-01 00:38:12 | 日記
「お茶なら会います」

いつもチ○ポ画像やら鍛えた全裸画像を送りつけてくる男がいた。やりたい、やられたい、とその都度思い出したように定期的にメッセージが届いた。これだけイケてたらオレじゃなくてもいいだろうに、やれない男の方が高く見えるのだろうか。

「コーヒーでよければ」

「コーヒーとか面倒すよ、やりませんか?」

こんなバカがまだいるのか。いや、いつの時代にも永遠にいるのかもしれない。なぜコーヒーだけだと思うのか。お互いにイケてたらそのままやるかもしれないだろう。絶対にSEXしない男はいないのだから。