昨日、テレビ朝日の「しくじり先生」という番組で久々に堀江貴文氏(ホリエモン)の声を聞いた。
改めて彼の経営者気質に驚かされた。
東北仙台に新たに球団を設立する計画をたてたものの、後から手を挙げた楽天に負け、ニッポン放送の買収に失敗し、衆議院選挙に出馬するも落選し、挙げ句の果てには、旧証券取引法違反によって逮捕されてしまった彼だが、過去の失敗にひるむことなく、これら失敗は「持っていたものを失いゼロになったにすぎず、マイナスになったわけではない。命まで取られるわけではないのだから、人はまた、やり直すことができる」と言い切った。
逮捕によって、彼は刑務所に入り、自己の保有財産すべてを賠償金として支払い、一文無しになった。それでもマイナスではないと言うのだ。
それを裏付けるように、彼は収監中も有料メルマガの発行や書籍の執筆などで年間1億円以上を稼いでいたし、刑の執行を終え出てきてからも、壮大な宇宙ビジネスの夢を追い続けている。マイナスと思えるような事でもチャンスと捉えてビジネスに転じてしまう。
そんな強烈なまでのポジティブシンキングが、彼の魅力であり、周りに人を寄せ付けるに違いない。
どんなに苦手だと思う仕事でも、自分が求めていたものではない仕事であっても、それらに真摯に向き合い、極めていこうと努力する気持ちがあれば、やがてそれは夢中になれる仕事に変えることができると彼は言ったが、正にそのとおりだと思う。
彼の中には常に「挑戦」という二文字がある。
「レールの無いところにレールを敷くこと」に喜びの価値を見いだせる資質は経営者気質の最たるものだと思う。
挑戦なくして成功なし・・・・である。
彼らがもたらしたIT革命は、地球規模を大きく縮小させた。後進国の人達もパソコン1台で私たちが得られるのと同じ情報をリアルタイムで得られるようなった。本当の意味でのグローバル化が進展する中で、貧富の差は地理上の差ではなく、個人能力の差へと変わりつつある。
今、日本経済の一部は外国から訪れる旅行者が支えている。外国旅行者の便をはかるため免税店の申請基準も緩和され、地方の観光都市も彼らの誘致に必死だ。
数年前までは、日本人は「世界の金持ち」ともてはやされ、自分たちも「一億総中流」と思っていたが、このような意識も中国や他のアジアの成長によって薄れつつあるように感じる。
本当の意味でのグローバル化が進む中で自己研鑽に励めない人は、競争社会(日本の中ではなく、全世界が一つの競争社会として形成されつつある)の中で落ちていくのだと思う。
この危機感を常に持ち続けることが、生き抜くために必要なのだと、ホリエモンの言葉を聞きながら思った。
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