*周南市文化会館 11日のみ
周南市(もと徳山市)に降り立つのはいったい何年ぶりだろうか。ちょうど通勤のラッシュ時で、会場周辺は大混雑だ。圧倒的に女性客が多く、演劇の客席とは明らかに違う空気。ステージに平井堅が現れるや、歓声とともに総立ちとなった。
はじめに断っておくと、自分は決して平井堅の熱心な聴き手ではない。同道の家族から事前に新しいアルバムの曲をよく勉強しておくように言われたのにそれもせず。ただテレビドラマや映画の主題歌でしょっちゅう耳にしている曲が多く、周囲の熱気にもどうにかなじんで楽しい2時間を過ごせた。
ライブというものにほとんど縁なく過ごしている。ここ数年では浜田真理子(1)に数回行っただけだけで、この方のライブはずっと着席して静かに聴くタイプのものであるし、総立ちで手を振ったり声をかけたりするアーティストのものは今回がはじめてである。
実際、ライブというのは大変だ。バンドのメンバーはいるけれども平井堅ひとりが歌って(当り前か)トークもやり、客席の声かけにも応じながら基本的に休憩なしで2時間を走り切るのである。ステージの使い勝手や、土地によってお客さんの手ごたえの違いも本番にならなければわからないであろうし、予想もしなかったアクシデントやトラブルもあるだろう。
ライブの客席のもっとも大きな特徴は、舞台から一方的に与えられたものを受けるのではなく、「アーティストといっしょに楽しむぞ!」という積極性と熱気にあふれていることだ。この夜のステージは平井堅と自分たちでともに作り上げるものであり、この双方向性がライブの命である。
知らないなりに疎外感を味わうこともなく、たっぷりと楽しめた。演劇ではほとんど味わえない感覚である。いや、単純な比較するのではないけれども、あらためて演劇とは、その観客とは何だろうかと考えるのである。
ステージを背に体育館座りしてる黒スーツの男の子の視線がなけば、もっと、はっちゃけられたのにぃ[E:downwardright]…
Kenの目に、何回かはキラキラカットソーの豆おばさんが写ってたかも[E:heart01]でした。ピチピチファンの皆様ごめんなさ~い。