稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

学校図書館司書のイチオシ本 その3

2022-02-26 13:24:48 | ご存知ですか?
先週に引き続き、学校図書館司書のイチオシ本のご紹介です!

去る2月25日に岡山の「でーれーBOOKS2022」大賞が発表されました


栄えある大賞受賞作品は、
『世界でいちばん幸せな男ー101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方』
エディ・ジェイク著 金原 瑞人 (カネハラ ミズヒト)訳


訳者の金原さんからの受賞コメントでーれーBOOKSのサイトに掲載されていますので、引用させていただきます。
 著者のエディ・ジェイクさんは、驚くほど強靭な精神の持ち主でした。地獄のようなアウシュヴィッツから生還した後、肉体を病み、過酷な体験の記憶にさいなまれるものの、幸せに生きてやろうと決意するのですから。そんなことは超人にしかできないし、とても真似はできないと、ぼくは思います。しかし彼がこの本を残してくれたということには心から感謝しています。去年、エディさんは亡くなりましたが、本は生きています。どうぞ、手に取ってみてください。エディさんが新しい友人になるかもしれません。

河出書房新社のサイトにも本書の紹介が掲載されています。
著者のジェイクさんは1920年ドイツ生まれ。
ナチス政権下、アウシュヴィッツなど複数の収容所に入れられ、終戦近くに脱出、米兵に救出された。
現在、オーストラリア在住。
自身の体験を語り続け、世界的に感動を呼び起こしている。

確かに人生をこれから切り開いていこうとしている若い人々に勇気と知恵を与えてくれそうです。
早速読まなくちゃ!

ちなみに原書(英語)はこちら
”The Happiest Man on Earth”, Author: Eddie Jaku
2021年のオーストラリア出版協会賞(ABIA 2021 AWARDS)を伝記部門で受賞しています。
協会のサイトには、受傷作品の楽しい動画がアップされていて、彼の語りを見ることができます。
ABIA 2021 Virtual Awards Event
*35分あたりをご覧ください。

ノミネート作品はほかにもありますので、ぜひサイトをご覧になってみてくださいね
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学校図書館司書のイチオシ本 その2

2022-02-19 15:58:53 | ご存知ですか?
2月5日に学校図書館司書のイチオシ本についてご紹介しました。
学校図書館司書のイチオシ本 2022年2月5日

昨日2月18日には、2021年の埼玉県のイチオシ本が発表されました!
選ばれたのは「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」福井県立図書館 編著 でした!
偶然でしょうか、神奈川県と同じ本が受傷です受賞です。
これはぜひ読まなくては!

東京・学校図書館スタンプラリー実行委員会が出版している、
「学校図書館の司書が選ぶ小中高生におすすめの本300 」と
「『もっとある! 学校図書館の司書が選ぶ小中高生におすすめの本220」も手に取ってみましたが。。。。

とても残念でした
本の帯には、
「本を読みたいけどどれを読んでいいのわからない」という声に応えて、学校図書館で働く司書・司書教諭が選ぶ300冊。総記から文学と日本十進分類法に沿ってご案内!
と書かれているのですが、この本には300冊+220冊もの本が紹介されています。
この本自体「どれを読んだらいいのかわからない」状態。。。
しかも本はNDCに沿って配列されています。
本が大好きな子なら喜んで読むかもしれませんが、「本か~ めんどくせーな」という子には届きません。
せめて「楽しい本」とか「悩んだとき読む本」とか「頭に来た時に読む本」とか、そういう章立てはできないでしょうか。
第一印象としては、学校図書館司書の選書参考書のような気がします。
中に紹介されている本は興味深いのに、イマイチ魅力に欠けてしまっています。
今後ぜひ「子どもに届く」しかけを工夫していただければと思います。
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「国語辞典は魔法の本」ーABEMA TIMESより

2022-02-11 15:26:09 | ご存知ですか?
ヤフーニュースを見ていて、こんな記事が目に留まりました。
「国語辞典は魔法の本」母の一言に称賛の声 投稿主「その子のプロ」

読むとあるTweetをもとに書かれた記事でした。
2月6日に投稿された、わかめ(@senseiwakame)さんのTwitterです。
近所の図書館にて。母親が国語辞典をもってきて息子さんに「これは魔法の本なの。あなたの知ってる言葉が全てこの中にあるの」と伝えると男の子の目が光る。さらに男の子が言った言葉を実際に開いて見せると大興奮。子供にかける言葉のチョイスと、細かく教えずに遊び感覚で学ばせていて凄いと思った。


わかめさんは教育に関わっていらっしゃる方のようです。
ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、投稿主のわかめさんを取材して2月10日に放送。
放送ビデオはこちら

Twitterの反応はなんと10万以上のいいね!
詳しくは記事をご覧ください。

辞典は大人でも必要がないと開かない本。
分厚くて近寄りがたい難しい本の代表ですね。
それが、こんな母親の一言で吸い寄せられるように子どもが辞典に出会っていくというのは本当にすごいことです。

学校図書館でも、そこに司書がいて、司書=ひとが子どもたちと本の出会いを仲立ちする。
子どもの学びにとって、大切な出会いの場として学校図書館を充実させていきたいです
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学校図書館司書のイチオシ本

2022-02-05 19:05:09 | ご存知ですか?

先日朝、ラジオを聴いていたら聞きなれない話題が耳に飛び込んできました。
「学校図書館司書がすすめるイチオシ本」
へ~、そんなのあるんだ~。
と思ってネット検索したら、昨秋行われた図書館総合展でイベントが行われていたんですね!
<YAに薦める学校司書の推し本2021>

当日紹介されたのは、以下の4団体です。
不勉強でその存在を全く知りませんでした (;^_^A

受賞本をそれぞれのサイトで見てみたら、管理者が知らない(読まない)系統の本がけっこうありました
う~ん、若い世代と話せない大人になってるな~。

ちなみに直近の受賞本を紹介すると
埼玉:イチオシ本2020 一位 『雲を紡ぐ』 伊吹有喜 著  文藝春秋
京都:イチオシ本2021 金賞 『臨床の砦』 夏川草介 著 小学館
神奈川:第15回KO本大賞 『100万回死んだねこ:覚え違いタイトル集』 福井県立図書館/編著 講談社
岡山:でーれーBOOKS 2021 『なんのために学ぶのか』 池上彰著 SBクリエイティブ
全部読んでないよ~!!

埼玉の2021年イチオシ本は2022年2月18日に発表されます。
発表動画は、Youtubeで配信されるそうですから要チェック!
岡山も2月25日に2022の受賞が発表されます。

で、東京は???
と思ったら本が発行されていました!
『学校図書館の司書が選ぶ小中高生におすすめの本300 (なるにはBOOKS 別巻)』 東京・学校図書館スタンプラリー実行委員会  ぺりかん社 2017/
『もっとある! 学校図書館の司書が選ぶ小中高生におすすめの本220 (なるにはBOOKS 別巻)』 東京・学校図書館スタンプラリー実行委員会  ぺりかん社  2020
もちろん受賞本も上記の本も稲城市立図書館には所蔵されています!

新しい本との出会いが始まりそうですね
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