稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

中央図書館 開館15周年のイベント

2022-04-30 20:28:36 | ご存知ですか?
みんとブログでもご紹介しましたが、昨年稲城市立中央図書館は開館15周年を迎えました。
<祝 稲城市立中央図書館15周年!>2021年7月17日投稿
15周年を記念して、中央図書館では数多くのイベントが行われ、ホームページでも一部紹介されています。
「稲城市立中央図書館 開館15周年記念ページ」

でもこれはほんの一部だったんですね!
久しぶりに稲城市立図書館note【公式】を開いたら、4月22日付でこんな記事がアップされていました。
「司書が司書に取材した⑫ ~貸出促進班の14個目の展示は時代を切り取ったノンフィクション受賞作品――中央図書館開館15周年企画の裏側」
14個目のイベントが3月に行われていたんです。
貸出促進班が企画した「ノンフィクション展示」です。

展示する本を集めた日は、ロシアのウクライナ侵攻が始まった日だったそうです。
以下はnoteからの引用です。
ノンフィクション作品は戦争を題材にしたものも多くあります。書架の間を歩いて本をピックアップしていると、その日の現実と本のテーマとがリンクして複雑な思いがわいてくるのを実感したそうです。またノンフィクションの本はページ数も多く厚いものが多いのですが、本の厚みと現実の重み、著者の思い、特に戦争関係では平和への思いが強く感じられたそうです。
図書館司書の方々が、真剣に本と向き合っていらっしゃる姿が伝わってきます。
ディスプレイの工夫など詳しい話は #稲城市立図書館note【公式】 でご覧ください。

15周年の節目に、文部科学大臣表彰を受けた稲城市立図書館。
「だれにとっても発見と安心がある図書館」としてこれからも期待しています
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Library of the Year 2021大賞

2022-04-23 10:39:40 | ご存知ですか?
Library of the Year って聞いたことありますか?

図書館先進国のアメリカでは大変権威のある賞ですが、残念ながら日本ではあまり話題になりません

「Library of the Year」(LoY)は、NPO法人 知的資源イニシアティブ(IRI)によって2006年から授与されています。
選考対象は、「これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関」で、図書館総合展のフォーラムで発表されています。

さて、2021年の大賞は指宿市立図書館および特定非営利活動法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」(鹿児島県指宿市)でした。

指宿市は市民団体が指定管理者として市の図書館を運営管理している全国でも珍しい事例です。
市民は「利用者」としてのみ関わるのが大半な中にあって、蒙を啓かれたという気がします。
受賞に当たっての、言葉を引用します。
 特定非営利活動法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」は、2006年に発足し、今年、15年目を迎えます。
この会は、広く市民に対し、図書館を活動拠点として本に関心を持つ個人や団体等と連携を図りながら交流と学習の機会をつくり、良好な読書環境作り及び地域文化の継承に努めることにより、子どもを育てやすい地域社会の形成に寄与することを目的として発足しました。
 15年目の節目である年にこのような賞をいただいたことは、コツコツと積みかさねてきたこれまでの当団体への大きなご褒美となりました。
 最初の3年はあっという間に過ぎ、2期目には、市の協力により指宿図書館の電算化と山川図書館とのオンライン化、学校図書館から公共図書館の蔵書が検索できる端末の設置、学校との連携、図書館との回送便などが実現しました。
また、子育て支援のための備品購入を進め、障害者への合理的配慮も進めることができました。
 3期目は、指宿市と連携を組みながら指宿市シビックカフェ事業により、市民とのより多くの関わりを持つことができました。
また、ブックスタート、読書通帳を開始し、市役所各課やまちの施設との連携事業も増えました。NPOとしてブックカフェ号稼働のためのクラウドファンディングにも挑戦し、無事、達成しました。
 4期目は指宿図書館の大規模な空調機改修工事(照明のLED化・紫外線フィルム含む)や手話による利用案内の動画作成、第6回と7回の図書館レファレンス大賞、そしてLibrary of the Year 2021の大賞と目まぐるしく過ぎていきました。
 今後も課題は出てくるとは思いますが、市民と共に、行政の方々と共に、できる環境の中でベストを尽くせるように頑張っていきたいと思います。

利用者の立場に立った様々なサービスを着実に充実されていることに感銘を受けるとともに、図書館を管理運営するための専門的なスキルを身につけられている姿に、「市民」の計り知れない可能性を感じました。

<市民が自然に支え、市民とともに明るく歩み学び続ける図書館>NPO法人 知的資源イニシアティブ サイトより)
として、益々の発展を祈るとともに、みんとも図書館に関わる市民団体として、学ぶことがたくさんあるな~と思います。

より詳しい紹介が、カレントアウェアネス-E(国会図書館)に掲載されています。
E2479 - 市民NPO「そらまめの会」による指宿市立図書館の運営

その他の受賞団体については、NPO法人 知的資源イニシアティブのサイトをご覧ください。
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またまた? こども本の森 神戸 開館

2022-04-16 10:00:15 | ご存知ですか?
2022年3月25日、神戸市に”こども本の森 神戸”が開館しました。
大阪中之島、遠野に続き、3館目となります。

2019年9月に建築家の安藤忠雄氏より「1995年の震災で壊滅的な被害を受けながらも、人々の頑張りによって復興を成し遂げ、美しい街並を取り戻した神戸のまちに、次代を担う、豊かな感性と判断力を持った子どもたちが一人でも多く育ってくれることを願い、自由に活字文化に触れることのできる、子どもの為の図書館をつくりたい」と寄付提案され、2022年3月に開館ですから、その間わずか2年半。
新たな図書館の建設プロジェクトとしては異例のスピードです。

中之島も遠野も神戸も、すべて安藤忠雄さんの設計ですが、管理者が一番気になるのは、天井まで続く書架と障害のある子どもたちへの対応です。
おそらく上層は地震などで落下しないように施工されているでしょうが、はしごで登って出納するのは危険ですから、「飾り」として運用されるのだと思われます。
(違ってたらごめんなさい!)
光の入る明るい部分では、紫外線防止ガラスを使っていても数年で褪色すると思います。

車いすを使う子どもたちは、印象的な2階への階段アプローチを味わうことができず、エレベータを使用しなければなりません。
数段の段差があるだけで、超えられないバリアになることがあるのです。

なんだかもったいないな~。

公共図書館ですから、地元住民も加わって、丁寧に作り上げるような方法はとれなかったのかと、よそさまの自治体のことではありますが、少々気にかかります。
図書館は建てて終わりではなく、市民とともに育てていくものだとみんとは考えます。
ぜひ小さな市民たちの声も取り入れて、すくすくと育ってもらいたいです
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ヴォドニークの水の館 ~ヴォドニークから河童まで

2022-04-09 10:02:39 | ご存知ですか?
先々週ご紹介した本のタイトルは「チェコスロバキアの民話」。
これを借りるきっかけは降矢ななさんの絵本でした。
タイトルは「ヴォドニークの水の館」です。
作: まきあつこ 絵: #降矢なな  出版社: BL出版
2021年9月に出版されました。

ヴォド が水を意味する*ことは知っていたのですが、どんなお話かしらと思って早速市立図書館で借りて読んでみました。
出版社の紹介文には
生きる希望をなくした娘は、水の主ヴォドニークに命を救われ、水の館で仕えることになりました。
はじめは従順に従っていた娘でしたが、絶対に触れてはいけないと言われていた壺にふれ、その秘密を知ってしまい・・・。
チェコに伝わるむかしばなし。
とありました。
絵を描かれた降矢さんは、ブラチスラヴァの美術大学に留学されていた時に、このお話を知ったそうです。
日本児童図書出版協会のウェブサイト参照
<私の新刊 『ヴォドニークの水の館』 降矢なな>
(月刊「こどもの本」2021年5月号より)

あとがきに「チェコスロバキアの良く知られた民話で、「河童」と翻訳されている」と記されていたので、へ~と思って関連図書を検索して見つけたのが「チェコスロバキアの民話」。
色々と楽しく面白い民話がたくさん収められていて、もちろん「河童」のお話もありました。
河童が街にやってくると、繁盛するのだそうで、居酒屋などでは歓迎されたとのこと。
日本の河童と同じように人を水に引き入れてしまうこともあります。

1993年、チェコスロバキアはチェコ共和国とスロバキア共和国に分かれてしまいました。
今は戦火の中にある #ウクライナ の隣国です。
東欧は日本から遠く、その世界を私たちはよく知りません。
どんな人々が暮らしているのか、民話からわかることも多いような気がします。
戦争が一日も早く終結することを祈ります。

*voda [ヴォダ]は女性名詞で、voda/ vody/ vode/ vodu/ vodo/ vode/ vodou のように語形変化する。
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稲城市立稲城第七小学校と、市立図書館が文部科学大臣表彰!!!

2022-04-02 12:08:11 | お知らせ
すごいニュースが飛び込んで来ました!

なんと我が稲城市の小学校と市立図書館がダブルで文部科学大臣表彰者に決定しました
これは文部科学省が平成14 年度から行っている表彰で、子供が積極的に読書活動推進について、特色ある優れた実践を行っている学校、図書館、団体・個人が対象です。
その令和4年度の表彰者に稲城市立稲城第七小学校と稲城市立図書館が選ばれたのです!

文部科学省HP
子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)の文部科学大臣表彰について


7小については、昨年10月の記事「稲城の学校図書館が紹介されます!」でご紹介しました。

表彰式は4 月23 日の「『子ども読書の日』記念子どもの読書活動推進フォーラム」に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されます。

これを機会に、稲城の学校図書館・図書館の益々の充実と発展を期待しています

*東京都の表彰者は以下のとおりです。
〈学校〉
江戸川区立清新ふたば小学校
稲城市立稲城第七小学校
東京都立田無特別支援学校
〈図書館〉
荒川区立中央図書館(ゆいの森あらかわ)
足立区立中央図書館
稲城市立図書館
〈団体〉
おはなしのたね
調布市立滝坂小学校 ダンボの会
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