先々週、図書館総合展についてご案内しました。
図書館総合展 オンライン開催中!2021年11月13日掲載
管理者もたまには勉強を!ということで、昨日開催された りぶしるフォーラム「これからの学校図書館と公共図書館の連携を考える」にオンライン参加してみました。
パネラーは北海道北広島市図書館長:新谷良文氏と新潟市立中央図書館館長補佐の祖父江陽子氏。
新谷氏は北広島市の図書館が主体となって推進した、北広島市の郷土の成り立ちを教える電子版副読本作成についての報告をされました。
同市では学校司書の配置が進んでおらず、その中でのアプローチでした。
祖父江氏の勤務されている新潟市は、専任・専門の司書を全校配置し、学校全体で運営するという、学校図書館の先進自治体。
さらに平成23年度から学校図書館支援センターを市立図書館に設置して、学校の中で孤立しがちな学校司書をバックアップする活動を報告されました。
印象に残ったのは、新潟市学校図書館実務マニュアルに掲げられた<学校司書「10の基本」>です。
ちょっと長くなりますが、内容を転載します。
これを一読しただけで、学校司書が一身に背負っている業務の多様さ、重さがわかります。
また、こうした機能を果たすために何が必要かを次に考える手掛かりにもなります。
稲城市は司書資格を持つ学校司書(活性化推進員)を全校配置しています。
その強みを生かして、未来へ向けてどのような方針で進んでいくのか。
これからの歩みに期待したいと思います。
やはり時には「学び」が必要ですね。
なかなか新鮮な刺激を受けました
【参考】りぶしるホームページ「新潟県 新潟市立中央図書館(ほんぽーと)―学校図書館支援センター―」
図書館総合展 オンライン開催中!2021年11月13日掲載
管理者もたまには勉強を!ということで、昨日開催された りぶしるフォーラム「これからの学校図書館と公共図書館の連携を考える」にオンライン参加してみました。
パネラーは北海道北広島市図書館長:新谷良文氏と新潟市立中央図書館館長補佐の祖父江陽子氏。
新谷氏は北広島市の図書館が主体となって推進した、北広島市の郷土の成り立ちを教える電子版副読本作成についての報告をされました。
同市では学校司書の配置が進んでおらず、その中でのアプローチでした。
祖父江氏の勤務されている新潟市は、専任・専門の司書を全校配置し、学校全体で運営するという、学校図書館の先進自治体。
さらに平成23年度から学校図書館支援センターを市立図書館に設置して、学校の中で孤立しがちな学校司書をバックアップする活動を報告されました。
印象に残ったのは、新潟市学校図書館実務マニュアルに掲げられた<学校司書「10の基本」>です。
ちょっと長くなりますが、内容を転載します。
1 学校の教育活動を知る
(1)自校の教育ビジョンや行事計画を把握する。
(2)職員とのコミュニケーションに努める。
(3)学校司書としての職務や求められることを理解し、学校の教育活動全体における学校図書館の役割を考えながら、日常業務に当たる。
2 図書館主任などとの協働と情報の共有化
(1)図書館主任や司書教諭に、日常的に利用状況や課題について報告し、図書館運営に関して共通理解を図る。
(2)蔵書・利用状況 管理職を含む全職員に学校図書館の利用状況等必要な情報を提供し、情報交換を図る。
3 図書館の管理
(1)施設管理
学校という開かれた公共施設の一部として、閲覧室・事務スペース(司書室)の整理整頓に努め、安全面に配慮するとともに、だれもが使いやすい空間づくりを行う。
(2)蔵書管理
学校図書館図書標準の蔵書冊数を確保しながら、蔵書の更新を進める。
(3)展示・掲示物の管理
利用のための案内や資料を紹介する展示・掲示物は、だれもが読みやすく分かりやすい表現で作成し、随時更新する。
4 児童・生徒の理解
(1)図書館利用や校内での活動を通して一人ひとりの子どもを理解し、個に応じた読書支援に努める。
(2)特別な対応を必要とする児童・生徒について理解するよう努める。
5 読書センター機能の充実
(1)子どもの本について学び、子どもの読書活動に関する情報収集を行う。
(2)本の魅力を紹介し、利用を促すさまざまな工夫をする。
<例>
ア 新着図書や各種行事、季節に合わせた本の展示
イ 教科書で紹介されている本のコーナー
ウ 手作りポップの活用
エ 読み聞かせ、ブックトーク、ストーリーテリング、わらべうた・手遊び
6 学習センター機能の充実
(1)学年・教科ごとの年間指導計画や学校図書館活用計画等に基づき、学習に関連する資料や各種情報を収集し、提供する。
(2)学習関連資料を適切な時期に展示する。
(3)授業の中で教員と協働しながら、資料探索や情報活用について児童・生徒に支援する。
(4)年間の利用を記録し、次年度以降の授業支援に役立てる。
7 情報センター機能の充実
(1)児童・生徒や教職員からの多様なニーズに対応できるよう、資料の整備やレファレンススキルの向上に努める。
(2)児童・生徒の情報の収集・選択・活用能力の育成を支援するため、自発的・主体的な学びのスキルやプロセスを習得できる環境を整備する。
<例>
ア 館内案内図や書架見出し等の整備
イ 調査・探索の手順を提示
ウ 各種テーマのブックリストやパスファインダーの設置
エ 調査結果を記録・分析する思考ツールの設置
8 広報活動
(1)「図書館だより」を定期的に発行する。
児童・生徒向けのほか、教職員・保護者に向けた内容とし、読みやすい紙面づくりを心がける。
(2)校内掲示ポスターなどを作成する。
9 図書委員活動
(1)活動の参考となる情報を提供し、自主的活動を支援する。
(2)日常の当番活動などの様子を図書委員会担当教員や学級担任に報告し、必要な協力を受ける。
10 連携
(1)学校支援ボランティアとの連携
ア 学校職員の一員として、地域教育コーディネーターの役割を理解し、連携して地域に開かれた学校づくりを進める。
イ 読み聞かせ等の学校支援ボランティアと協力し、ともに子どもの読書活動を推進する。
(2)市立図書館との連携
ア 団体貸出(搬送・学校貸出セット【オレンジ BOX】利用含む)やレファレンスを利用する。
イ 学校図書館支援センターの役割を理解し活用する。(相談・研修等)
(1)自校の教育ビジョンや行事計画を把握する。
(2)職員とのコミュニケーションに努める。
(3)学校司書としての職務や求められることを理解し、学校の教育活動全体における学校図書館の役割を考えながら、日常業務に当たる。
2 図書館主任などとの協働と情報の共有化
(1)図書館主任や司書教諭に、日常的に利用状況や課題について報告し、図書館運営に関して共通理解を図る。
(2)蔵書・利用状況 管理職を含む全職員に学校図書館の利用状況等必要な情報を提供し、情報交換を図る。
3 図書館の管理
(1)施設管理
学校という開かれた公共施設の一部として、閲覧室・事務スペース(司書室)の整理整頓に努め、安全面に配慮するとともに、だれもが使いやすい空間づくりを行う。
(2)蔵書管理
学校図書館図書標準の蔵書冊数を確保しながら、蔵書の更新を進める。
(3)展示・掲示物の管理
利用のための案内や資料を紹介する展示・掲示物は、だれもが読みやすく分かりやすい表現で作成し、随時更新する。
4 児童・生徒の理解
(1)図書館利用や校内での活動を通して一人ひとりの子どもを理解し、個に応じた読書支援に努める。
(2)特別な対応を必要とする児童・生徒について理解するよう努める。
5 読書センター機能の充実
(1)子どもの本について学び、子どもの読書活動に関する情報収集を行う。
(2)本の魅力を紹介し、利用を促すさまざまな工夫をする。
<例>
ア 新着図書や各種行事、季節に合わせた本の展示
イ 教科書で紹介されている本のコーナー
ウ 手作りポップの活用
エ 読み聞かせ、ブックトーク、ストーリーテリング、わらべうた・手遊び
6 学習センター機能の充実
(1)学年・教科ごとの年間指導計画や学校図書館活用計画等に基づき、学習に関連する資料や各種情報を収集し、提供する。
(2)学習関連資料を適切な時期に展示する。
(3)授業の中で教員と協働しながら、資料探索や情報活用について児童・生徒に支援する。
(4)年間の利用を記録し、次年度以降の授業支援に役立てる。
7 情報センター機能の充実
(1)児童・生徒や教職員からの多様なニーズに対応できるよう、資料の整備やレファレンススキルの向上に努める。
(2)児童・生徒の情報の収集・選択・活用能力の育成を支援するため、自発的・主体的な学びのスキルやプロセスを習得できる環境を整備する。
<例>
ア 館内案内図や書架見出し等の整備
イ 調査・探索の手順を提示
ウ 各種テーマのブックリストやパスファインダーの設置
エ 調査結果を記録・分析する思考ツールの設置
8 広報活動
(1)「図書館だより」を定期的に発行する。
児童・生徒向けのほか、教職員・保護者に向けた内容とし、読みやすい紙面づくりを心がける。
(2)校内掲示ポスターなどを作成する。
9 図書委員活動
(1)活動の参考となる情報を提供し、自主的活動を支援する。
(2)日常の当番活動などの様子を図書委員会担当教員や学級担任に報告し、必要な協力を受ける。
10 連携
(1)学校支援ボランティアとの連携
ア 学校職員の一員として、地域教育コーディネーターの役割を理解し、連携して地域に開かれた学校づくりを進める。
イ 読み聞かせ等の学校支援ボランティアと協力し、ともに子どもの読書活動を推進する。
(2)市立図書館との連携
ア 団体貸出(搬送・学校貸出セット【オレンジ BOX】利用含む)やレファレンスを利用する。
イ 学校図書館支援センターの役割を理解し活用する。(相談・研修等)
これを一読しただけで、学校司書が一身に背負っている業務の多様さ、重さがわかります。
また、こうした機能を果たすために何が必要かを次に考える手掛かりにもなります。
稲城市は司書資格を持つ学校司書(活性化推進員)を全校配置しています。
その強みを生かして、未来へ向けてどのような方針で進んでいくのか。
これからの歩みに期待したいと思います。
やはり時には「学び」が必要ですね。
なかなか新鮮な刺激を受けました
【参考】りぶしるホームページ「新潟県 新潟市立中央図書館(ほんぽーと)―学校図書館支援センター―」