モッガラーナ尊者の前世は、カクサンダ仏 ※ の時代と言う、遠い遠い過去の「宇宙期」の時代。
私も含めて、日本の大乗仏教徒は、「仏様は無数におられるんだ」と思い込んでいますが、原始仏典をアマゾンで買って読んでみると・・・
お釈迦様のお話によると、無限に近い過去の「宇宙期」から数えて、無限に広い宇宙に・・・「たった7人しかブッダはいない」そうです。(大乗仏教の、~如来とかは、あくまで観念の存在。お釈迦様ただ一人を除いて)
第一仏 「ヴィパッシン仏」毘婆尸仏 (今より第91番目前の宇宙期)
第二仏 「シキン仏」尸棄仏
第三仏 「ヴュッサブー仏」毘舎浮仏
第四仏 「カクサンダ仏」倶留孫仏
第五仏 「コーナーガマナ仏」倶那含牟尼仏
第六仏 「カッサパ仏」迦葉仏
第七仏 「我らがブッダ お釈迦様 ゴータマ・ブッダ」釈迦牟尼仏 (現在の宇宙期)
だけだそうです。
梵天界よりはるかに高い天上界「浄居天」 (そこの天上界に転生した神々は、煩悩が尽きているので、二度と人間には戻らない天上界) があります。
お釈迦様はあるとき、「輪廻を重ねてきた久しい時間の間に、私がかつて一度も住まなかったところは、浄居天の神々を除いては無い。では、私は浄居天の神々のところへ行ってみよう」と、瞬間移動して浄居天に行きました。すると、無数の神々が、お釈迦様のところへやってきて、お釈迦様に挨拶をされ、会話になります。(浄居天も複数あり、それぞれ無数の神々が住んでいるそうです) そこで、第一仏の「ヴィパッシン仏」毘婆尸仏 (今より第91番目前の宇宙期) の説明が出てきます。(原始仏典 第二巻 長部経典Ⅱ アマゾンで買いました。好きな所しか読んでません)
その、遠い過去の宇宙期から現在まで、たった7人しかいない仏のうち、第四仏「カクサンダ仏」の時代が、モッガラーナ尊者の前世、「魔王ドーシン」だったそうです。カクサンダ仏の高弟を打ちつけた業により、大地獄に一万年間堕とされたと言います。途方もない長い宇宙期からの転生で「一万年間では数合わん」と思いますが、地獄での一万年間は、長さの尺度が違うんでしょう・・・たぶん。
けた違いの神通力を持っていたモッガラーナ尊者・・・前世が天魔魔王だったからなんですね。
最後の生となる今生では、生まれ変わってお釈迦様の高弟になり悟りを開き、偉大な神通力で、お釈迦様の教団を守り続け、そのため、他宗の人間たちから「ねたまれ「逆恨みされ」・・・ついには襲われることたびたび・・・ことあるごとに神通力で脱出していましたが、ついに、前世の宿業を悟り (自ら犯した業は逃れるすべがないと悟り)・・・賊徒の暴力を受け入れて入滅せられたモッガラーナ尊者。
前述しましたが、モッガラーナ尊者とサーリプッタ尊者が先に入滅した後のお釈迦様は、「ああ・・・あの二人のいない大会 (だいえ) は、私にはとても空しいものだよ」と述懐されています。
続きます・・・