もう何年も前の話である。
朝、二階の神棚で、お参りしていた時、
庭から、カラスたちが「ぎゃーぎゃー」言っている。
窓から見ると、三羽のカラスがもつれている。
遊んでいるのかと思っていたら、二羽のカラスが、一羽のカラスを攻撃している。
(止めい!)
私は念を飛ばして、うちの家の壁を「どうんっ!」と殴った。
まだ止めないので、
(止めいっ!)
強い念と共に、「どずんっ!」と壁を殴る。
「ぱたぱたぱた~っ」三羽は、仲良く、うちの庭の木に・・・
隠れた。
その後はずっと、「し~ん・・・・・」としていた。
ハシボソガラスの、テツと、あー太郎 (メス) が、縄張りに侵入した、ハシブトガラスの「リキ」を攻撃していたのだ。
翌年も同じような光景を見た。その時は、攻撃されたリキが、うちの庭の木に隠れて、「かーかーかー」と仲間の救援を求める鳴き声だった。
「リキ、逃げろー!」
三羽のハシボソガラスは、「テツ」「コテツ」「あー太郎」が、ミサイル攻撃の、モビング真っ最中だった。
「リキー、逃げろー」「あー太郎、やめい!」
スキを見て、リキが逃げた。
あー太郎とテツ、コテツは追いかけるが、本気ではない。
しばらくして、リキ一羽だけが、何事もなかったように、巣に帰って行った。
人懐っこいハシボソガラス、人に対して奥ゆかしいハシブトガラス。
子供の時は仲良い時もあるんだけど・・・。
・・・・・