2020年晩秋だったと思うが、うちの勝手口の前のコンクリートの上に、「虎柄パンツ」を履いたような、「小型の丸っこいスズメバチっぽい」ハチが、うつ伏せになっていた。
夕暮れ時で、辺りは寒い。
触ってみると、「ぶうぅぅぅ~ん」と、羽を振動させる。
「そんな冷たいコンクリートの上にいたら凍死するぞ」
もう一度触れてみる。
「ぶうぅぅぅ~ん」羽を振動させるだけである。
気にはなったが、どうすることもできず、そのままにした。
翌日も同じところに。翌々日も。
3日後、触っても動かなくなった。
簡単な御真言をいくつか唱え、簡易回向した。
その翌日の夕方、見に行くと、「そわそわ」動いている。
「お前、生きてたのか?」
「そわそわもぞもぞ」
そして・・・元気に飛んで行った。
仮死状態だったのか、ただ、寝ていただけなのかは、ハチにしかわからない。
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