夢と希望と笑いと涙の英語塾

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ゆっくり読めば、速くなる

2005年01月25日 19時18分31秒 | 英語学習法
「ゆっくり走れば、速くなる」という本を書いた有名な陸上のコーチがいました。残念ながら、ガンでお亡くなりになってしまいましたが、ジョギングを趣味にしているゴウ先生には金科玉条の言葉です。速く走ろうと思っても、若くもなくランニングだけに命を懸けているわけでもないオジサン・ジョガーとしては、ゆっくり走っても、速くなれるという言葉が天からのありがたいプレゼントに思えるわけです。

とはいえ、高橋・Qちゃん・尚子を育てた小出義雄監督に言わせると、ゆっくり走ってばかりでは速くならないそうですから、やはり程度問題ということは言えるんですよね。

INDECには、こと英語力という観点から言えば、ゴウ先生のジョギングと大差ない状態で入会してくる若き社会人の諸君ばかりですから、前にも書いたように、速すぎて雑になる英文の読み方を厳に戒めます。もちろん、あまりにぐずぐずしていれば、小出監督が言うように、問題ですから、注意はします。しかし、必要以上に急かすことは絶対にありません。

代わりに、ゆっくり丁寧に読む「精読」を勧めます。それもレベルが高くなればなるほど、会員たちに精読を要求するのです。

面白いでしょ。通常は、英語力の低い人たちに、一文一文丁寧に、必要とあらば英文和訳をしながら解説する先生が多いでしょうから。

でもそれは感心しない方法です。特にTOEICの長文問題や文法問題を解く場合に、英文和訳をしなければ解けないような問題はほとんどありません。skimmingとscanningがきちんとできれば、TOEICのパート7の長文問題は何の問題もありませんし、TOEICパート5と6でいちいち日本語に訳していたら反って誤答してしまうのがオチです。(この辺の専門用語についてはまた別の機会にお話させていただきます。)

ですから、TOEICの問題に取り組むような英語再入門レベルの会員諸君に英文和訳をさせたり、精読を勧めたりすることはINDECではないのです。

というわけで、精読が大活躍するのが、ビジネススクール出願を真剣に考えて準備している、TOEFL260点以上のつわものたちを指導する時なのです。(INDECではこのレベルをプラチナ・レベルと呼んでいます。)

TOEFLが260点もあれば、すごいスピードで英文の大意を理解するように仕向けた方がよさそうに思われる方もいらっしゃるでしょう。

確かに、そういう読み方を要求する場合もあります。たとえば、Harvard Business ReviewやBusinessWeekなどの英文記事を教材に使う時などは、瞬間風速的には1分間に300語から500語くらいをめどにするような時間を設定して読んでもらい、問題に答えさせることもよくやります。

しかし、TOEFLで280点以上を狙ったり、GMATで700点以上を望むのであれば、構文をしっかりと把握した上で、必要とあらば英文和訳をしながら読み進める慎重な態度が要求されるのです。

ですから、TOEFLで270点以上あるのに、GMATのVerbalで失敗して640点程度しか取れないタイプの人は、騙されたと思って辞書を片手にGMATのReading Comprehensionの問題を解いて欲しいと思います。そういう人たちに一番欠けているのは、慎重さと正確さですから。

まあ、成果が出るのに1、2ヶ月かかるかもしれませんが、急がば回れであります。正解率も上がるとともに、回答のスピードも上がります。

ゆっくり読めば、速くなる。ハイレベルのGMAT受験者に繰り返し言いたいことです。がんばってください!

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