これを「老害」と言うのです。辞めた国会議員が、外交の場にしゃしゃり出て、現日本政府と違う見解を示す。いい加減やめてもらいたい日本の政治の悪習です。
**********
尖閣「日中が棚上げ」=田中元首相発言と野中氏―共産党序列5位と会談(時事通信) - goo ニュース
2013年6月4日(火)00:32
【北京時事】野中広務元官房長官は3日、1972年9月の日中国交正常化直後に、周恩来首相(当時)と正常化交渉に当たった田中角栄首相(同)から、沖縄県・尖閣諸島問題の棚上げを日中双方が確認したと聞いたと明らかにした。3日、北京の人民大会堂で中国共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員と会談した際に述べた。野中氏が会談後の記者会見で説明した。
日本政府は、尖閣問題の「棚上げ」に関して「合意した事実はないし、すべき問題も存在しない」(菅義偉官房長官)との立場で、野中氏の発言は波紋を広げそうだ。一方、中国政府は「棚上げ」があったと主張している。
野中氏が国交正常化直後に神奈川県の箱根で開かれた自民党の研修会で田中氏から直接聞いた話によると、田中氏は周氏との交渉で尖閣問題に言及。周氏は「今そこまで踏み込んで話をしたら、いつまで話し合わなくてはならないか分からない」と難色を示した。
結局、双方は「棚上げすることで、将来にわたりお互いに話をできる道を求めるまでは静かにやっていこう」と確認したという。
野中氏の発言に対して劉雲山氏は、「対立を早く解消しないと両国や東アジアのためにならない」などと答えた。野中氏は記者会見で、尖閣問題をめぐる発言について「当時の状況を聞いた生き証人として明らかにしておきたい」と述べた。
田中元首相から尖閣棚上げ合意聞いた 野中氏、中国側に(朝日新聞) - goo ニュース
2013 年6月4日(火)01:43
【北京=林望】野中広務元官房長官は3日、1972年9月の日中国交正常化直後に田中角栄首相(当時)から、尖閣諸島の領有権について日中双方が棚上げ を確認したと直接聞いたことを明らかにした。野中氏は同日、北京で中国共産党の序列5位の劉雲山・党政治局常務委員と会談した際にその内容を伝えた。
野中氏が会談後の記者会見で明らかにした。野中氏によると、「(日中)双方が棚上げし、そのまま波静かにやっていこうという話だった」という。尖閣諸島の領有権問題について、中国は「棚上げ合意」があったとしているが、日本政府は認めていない。
野中氏は「当時のことを知る生き証人として、明らかにしたいという思いがあった。私としてはなすべきことをしたという思いだ」と述べた。
野中氏によると、田中氏は周恩来首相との国交正常化交渉を終えた直後、箱根で開いた田中派の青年研修で「棚上げ」について明らかにしたという。
劉氏は野中氏の証言に直接答えず、「対立を早く解決しなければ両国のためにならない」と述べたという。国営新華社通信は、野中氏が「国交正常化の際、両国の指導者が釣魚島(尖閣諸島の中国名)問題の棚上げに合意したことを振り返った」と伝えた。
野中氏は自民党の古賀誠・元幹事長、民主党の仙谷由人・元官房長官ら、現旧の国会議員10人を率いて訪中。一行は王家瑞・中国共産党対外連絡部長や唐家セン(センは王へんに旋)・元国務委員らとも会談した。
**********
本人は「生き証人」と言うかもしれませんが、そのようなことを田中元首相が話したという他の証拠もなければ、周恩来と話し合ったという証拠もないわけです。どのような意図があって、このような反国益的発言をするのか。媚中派の政治家が、またもや中国に取り込まれたとしか見えません。
それにしても、共産党機関紙の『赤旗』のインタビューに出た古賀誠氏といい、日本を駄目にした自民党の元政治家たちがいまでも権力を行使しようとしています。その姿に、うんざりしてしまいます。静かな余生を送ってください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます