いまや国際は女優になった桃井かおりが語る高倉健さんの偉大さについて、記録しておきます。
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桃井かおり、世界を舞台に踊る…日本人女優のプライドかけて
10代の頃はバレエのためにスポーツも食べ物も制限していたという桃井かおり 女優の黒木メイサ(20)主演のアジア合作映画「昴―スバル―」(監督リー・チーガイ)が20日、初日を迎えた。バレエで世界を目指すヒロインの成長物語。主人公を支える場末の小劇場のオーナー役を演じる桃井かおり(56)は幼少からバレエを学び、中学時代に英ロイヤルバレエアカデミーに留学した経験を持つ。このほど、インタビューに応じた桃井はバレエ、世界で活躍する俳優としての思いを語った。
2005年、「SAYURI」(ロブ・マーシャル監督)でハリウッド進出した桃井。米ロサンゼルスにも拠点を構え、ウォン・カーウァイ監督らアジア映画人とも交遊を持っており「HERO」のプロデューサー、ビル・コン氏からのオファーを受けた。
同映画は曽田正人さんの人気コミックが原作。場末の小劇場で育ったヒロイン、宮本すばる(黒木)が中国・上海のバレエコンクールに出場する物語。アジア公開も決まっている。
バレリーナだった祖母の影響で3歳からバレエを習い、中学時代、英ロイヤルバレエアカデミーに留学。帰国後は東京バレエ団に所属した。
1971年、20歳のとき、大胆なヌードを披露した映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」で女優に転向したが「ばれて、クビになったというのが本当の話。表現のひとつとして、やったこともあり、そのときはショックだった」と話す。
バレエ映画への出演には「本当に素晴らしい人たちとバレエをやってきた。今は踊れないけど、世界は知っている。手をつけるつもりはなかったけど、やるなら私しかないと思った」。
それだけに目は厳しいが「メイサちゃんは頑張っていましたよ。踊れないのは最初から分かっているけど、それは演技や演出で見せることだってできる。バレリーナを演じるのは『SAYURI』で、中国人のチャン・ツィイーが日本の芸者を演じたのと同じことでしょ。せっかく、世界の人に見てもらえるわけだし、チャンス」。
「ブラック・レイン」(89年、リドリー・スコット監督)に出た故・松田優作の言葉が頭に残っている。「優作が『高倉健さんって、ありがたいよね』としみじみ言うんですよ。『健さんが道をつけてくれたから、日本人の俳優というだけで尊敬される』って。私も日本人のことをちゃんと描いてほしいという思いがある。そのためには監督にも言うべきことは言う。それは作品のためでもある。現場はそういう闘いの繰り返しでした」。桃井は日本の女優というプライドを持ち、世界を駆け回っている。
(2009年3月21日06時04分 スポーツ報知)
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桃井も松田優作も認めた健さんの偉大さ。健さんを神と仰ぐとともに、桃井ファンでもあるゴウ先生としては、実に嬉しい発言。
健さんご本人の映画への再登場をいまかいまかと待ち焦がれているのでありますが。
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桃井かおり、世界を舞台に踊る…日本人女優のプライドかけて
10代の頃はバレエのためにスポーツも食べ物も制限していたという桃井かおり 女優の黒木メイサ(20)主演のアジア合作映画「昴―スバル―」(監督リー・チーガイ)が20日、初日を迎えた。バレエで世界を目指すヒロインの成長物語。主人公を支える場末の小劇場のオーナー役を演じる桃井かおり(56)は幼少からバレエを学び、中学時代に英ロイヤルバレエアカデミーに留学した経験を持つ。このほど、インタビューに応じた桃井はバレエ、世界で活躍する俳優としての思いを語った。
2005年、「SAYURI」(ロブ・マーシャル監督)でハリウッド進出した桃井。米ロサンゼルスにも拠点を構え、ウォン・カーウァイ監督らアジア映画人とも交遊を持っており「HERO」のプロデューサー、ビル・コン氏からのオファーを受けた。
同映画は曽田正人さんの人気コミックが原作。場末の小劇場で育ったヒロイン、宮本すばる(黒木)が中国・上海のバレエコンクールに出場する物語。アジア公開も決まっている。
バレリーナだった祖母の影響で3歳からバレエを習い、中学時代、英ロイヤルバレエアカデミーに留学。帰国後は東京バレエ団に所属した。
1971年、20歳のとき、大胆なヌードを披露した映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」で女優に転向したが「ばれて、クビになったというのが本当の話。表現のひとつとして、やったこともあり、そのときはショックだった」と話す。
バレエ映画への出演には「本当に素晴らしい人たちとバレエをやってきた。今は踊れないけど、世界は知っている。手をつけるつもりはなかったけど、やるなら私しかないと思った」。
それだけに目は厳しいが「メイサちゃんは頑張っていましたよ。踊れないのは最初から分かっているけど、それは演技や演出で見せることだってできる。バレリーナを演じるのは『SAYURI』で、中国人のチャン・ツィイーが日本の芸者を演じたのと同じことでしょ。せっかく、世界の人に見てもらえるわけだし、チャンス」。
「ブラック・レイン」(89年、リドリー・スコット監督)に出た故・松田優作の言葉が頭に残っている。「優作が『高倉健さんって、ありがたいよね』としみじみ言うんですよ。『健さんが道をつけてくれたから、日本人の俳優というだけで尊敬される』って。私も日本人のことをちゃんと描いてほしいという思いがある。そのためには監督にも言うべきことは言う。それは作品のためでもある。現場はそういう闘いの繰り返しでした」。桃井は日本の女優というプライドを持ち、世界を駆け回っている。
(2009年3月21日06時04分 スポーツ報知)
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桃井も松田優作も認めた健さんの偉大さ。健さんを神と仰ぐとともに、桃井ファンでもあるゴウ先生としては、実に嬉しい発言。
健さんご本人の映画への再登場をいまかいまかと待ち焦がれているのでありますが。