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『スウィングガールズ』で脳天をかち割られて以来、ゴウ先生は上野樹里が出るドラマは見逃さないぞと誓っております。
そうなれば、当然昨夜のフジテレビの『やがて来る日のために』も見逃せませんでした。まして見るテレビドラマを脚本家で選ぶゴウ先生としては、山田太一脚本ドラマであるということを知ってしまっては、『タイガー&ドラゴン』が裏でやっていても、もう見るしかありません。
とにかく、良かれ悪しかれこれは山田太一のドラマです。上手さに参りました。訪問看護の実態を冒頭10分ほどの会話で説明しきるのです。凡庸な脚本家には出来ない技です。さすがであります。
同時に、初めて市原悦子という女優のよさも分かりました。盗み見ばかりしている家政婦しかできないと思っていたら、お見それしました。
そこで、我が上野樹里。末期がんに冒されて余命幾許もない高校生を演じています。
でもあの、あのほっぺたがジュリッペのままなのですよ。『エンジン』との掛け持ちではこれが限度かもしれませんが、『セカチュー』の綾瀬はるかの迫力がありません。
それでも臨終の床でブラジル・サンパウロにいる父親へ電話をする時のジュリッペには、泣かされました。まさか今時娘が末期ガンなのに、地球の反対側でノウノウと仕事をしている薄情な父親はいないと思っていたのですが、それでも感動しまくりました。ジュリッペの演技が、山田の巧みなセリフ回しとあいまって、オジサンの涙腺を緩めてしまったのです。
それにファウンデーションすらも押し流す、おそらくジュリッペのホンモノの涙が美しかった。ほっぺたプクリンを帳消しにしてしまいました。
ただし、訪問看護という題材の性質上、能天気なハッピーエンドにはなりえません。後味の悪さこそが、いまの日本人が置かれた立場だと思わされた次第です。
いつかは通る道なんですよね、ホントに。
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そうなれば、当然昨夜のフジテレビの『やがて来る日のために』も見逃せませんでした。まして見るテレビドラマを脚本家で選ぶゴウ先生としては、山田太一脚本ドラマであるということを知ってしまっては、『タイガー&ドラゴン』が裏でやっていても、もう見るしかありません。
とにかく、良かれ悪しかれこれは山田太一のドラマです。上手さに参りました。訪問看護の実態を冒頭10分ほどの会話で説明しきるのです。凡庸な脚本家には出来ない技です。さすがであります。
同時に、初めて市原悦子という女優のよさも分かりました。盗み見ばかりしている家政婦しかできないと思っていたら、お見それしました。
そこで、我が上野樹里。末期がんに冒されて余命幾許もない高校生を演じています。
でもあの、あのほっぺたがジュリッペのままなのですよ。『エンジン』との掛け持ちではこれが限度かもしれませんが、『セカチュー』の綾瀬はるかの迫力がありません。
それでも臨終の床でブラジル・サンパウロにいる父親へ電話をする時のジュリッペには、泣かされました。まさか今時娘が末期ガンなのに、地球の反対側でノウノウと仕事をしている薄情な父親はいないと思っていたのですが、それでも感動しまくりました。ジュリッペの演技が、山田の巧みなセリフ回しとあいまって、オジサンの涙腺を緩めてしまったのです。
それにファウンデーションすらも押し流す、おそらくジュリッペのホンモノの涙が美しかった。ほっぺたプクリンを帳消しにしてしまいました。
ただし、訪問看護という題材の性質上、能天気なハッピーエンドにはなりえません。後味の悪さこそが、いまの日本人が置かれた立場だと思わされた次第です。
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わたしもドラマみたいです。