環境への負荷、日本は世界で29番目

次の共同通信と時事通信の記事だけ読んだら、日本1カ国だけで地球の環境を悪化しているように見えます。

「日本人の生活、地球に負担」 ＷＷＦが指摘(共同通信) - goo ニュース

2010年8月25日（水）18:43

　世界中の人が日本人と同じ暮らしをしたら地球が二つ以上必要―。世界自然保護基金（ＷＷＦ）ジャパンは２５日、「エコロジカルフットプリント」という環境指標を使い、日本人に生活様式の見直しを求める初の報告書を公表した。国土が供給できる資源量に比べ７倍近い自然資源を利用していると指摘。「過度に輸入依存の食生活を見直し、廃棄食料やＣＯ２排出量を減らし環境負荷を下げる努力をすべき」としている。

日本の生活、地球２．３個必要＝大量消費に警鐘、ＷＷＦ報告書(時事通信) - goo ニュース

2010年8月25日（水）21:03

　世界自然保護基金（ＷＷＦ）ジャパンは２５日、世界中の人が今の日本人と同じような大量消費生活を送った場合、地球が２．３個分必要になるとの調査報告書を公表した。

　調査は、普段の生活に必要な水や木材といった資源の消費量や、二酸化炭素の排出量を計算。日本が他国に頼らず供給可能な資源量と比較した結果、日本は自国でまかなえる分の７倍近くを消費、排出していることが分かった。

　さらに、日本人１人当たりの環境負荷量を世界人口１人当たりと比較し、日本人の負荷量を２．３倍と算出。世界中が日本人と同じ消費生活を送った場合、地球が２．３個必要になると結論付けた。

　要因としては、石油燃焼などによる二酸化炭素排出のほか、水産物や木材、穀物の高い海外依存度などが挙げられた。

　ＷＷＦジャパンは「国民一人ひとりが、廃棄食料を減らしたり、公共交通機関をなるべく利用するなどし、地球への負荷を減らすよう努力してほしい」としている。　

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そしたらば、個人的には極めてまれなことなのですが、朝日新聞の記事を読んで安堵しました。

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「世界が日本人の生活すれば地球２．３個必要」　ＷＷＦ(朝日新聞) - goo ニュース

2010年8月26日（木）02:03

　世界中の人が日本人と同じ暮らしをしたら、地球が２．３個必要になる――。環境ＮＧＯ・世界自然保護基金（ＷＷＦ）ジャパンが２５日、日本人の生活が自然環境に与える影響を発表した。食糧や燃料などの消費をまかなうために、必要な森林や海の面積などをもとに算出した。世界全体では、地球１．４４個が必要な生活をしているという。

　人間の生活がどの程度、自然環境に依存しているかを示す物差しの一つ「エコロジカル・フットプリント」という指数の２００６年のデータを使って分析した。森林や漁場、農地が持つ生産能力や、生活のために消費する化石燃料の量などを組みあわせて計算する。日本の自然環境が持つ生産能力を人口１人当たりで換算すると、各国平均の約３分の１。一方、自然環境にかけている負荷は平均の１．５倍で、足りない分は外国からの「輸入」で補っている。

　負荷が最も大きいのは、開発がめざましいアラブ首長国連邦で、地球５．７個分。２番目は米国の５個分で、日本は２９番目だった。中国は約１個で、１個以下の国の多くはアフリカ諸国だ。

　今年の世界全体のデータでは、８月２１日に、地球１個分を消費し尽くしたという。

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というわけで、日本も地球に相当負荷をかけてはいますが、それでも世界で29番目。EAUやアメリカなど28カ国も日本より地球に負荷をかけている国があるのです。

にもかかわらず、共同や時事の記事にはその配慮がない。下らない自虐性を高めようとするかのような情報選択。メディア・リテラシーが低いと、日本をひどい国だと錯覚してしまいます。

資源の無駄使いをしないように心がけるのはよいとして、事実は事実としてきちんと知っておくべき。まして謝る必要のないところで謝るなどという愚かなことは避けないといけません。