『積木くずし真相』が今年のベストTVドラマだ

昨日・一昨日とフジテレビで放映された『積木くずし真相』、ゴウ先生、感動してしまいました。TVドラマもかなり見ているつもりですが、これが今年のベストでしょう。

とはいえ、ゴウ先生、ストーリーにはそれほど感動しませんでした。大体想像はついていた展開ですから。（ストーリーその他は公式サイトをご覧になってください。）

感動してしまったのは、各俳優の見事な演技に対してです。甲乙つけがたい素晴らしさだったのですが、独断でランキングをつけながら、寸評させてもらいたいと思います。

第1位　安達祐実（稲場朋美）　　これほど演技ができる可愛い女優さんだったとは知りませんでした。昔のドラマで主演した高部トモコの方が向いていると思っていたら、とんでもありません。この役は彼女のものでした。過剰にならない、控えめな演技であるからこそ、ヤンキー時代も更生後の朋美も同一人物であるというドラマの本筋を押さえたリアリティが出せた気がします。彼女主演の映画を見てみたい気になりました。

同じく第1位　中井貴一（野間俊一）　　乗ってます、キイッチャン。いるだけで画面が締まるいい役者さんになりました。『ふぞろいの林檎たち』からすると別人です。『亡国のイージス』といい、これといい、脇役ではありますが、彼なしには映画もドラマも成立しなかった気がします。朋美が中学一年の時レイプされたことを担当医師である野間に語るシーンも、キイッチャンなら当然じゃないか、と思わせてくれます。やっぱり高倉健さんとの出会いが彼には大きかった気がします。『ホタル』の時も医者役でしたが、その時よりもはるかに成長しています。脇なのに、『壬生義士伝』と同じ感動を出せるとは、脱帽です。ありがとう。

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第3位　館ひろし（稲場信吾）　　いやあ、彼が白いソックスを履いたシェークスピア役者をやる日が来るとは思いもしませんでした。ダサくて惨めな信吾そのものです。『あぶ刑事』も好きですが、これもよいですよ。少なくとも『新宿鮫』よりベターでした。

第4位　杉田かおる（稲場静子）　　彼女がうまいのは当たり前。こういうシリアスなドラマにどんどん出てもらわないと困ります。バラエティの方がお金は稼げるのでしょうが、ゴウ先生は女優・杉田かおるを見たいのです。

というわけで、安達祐実と中井貴一のお二人には何か賞をあげたくなりました。関係者の皆さん、よろしくお願いします。

もし再放送されたら、ぜひ見てください。ゴウ先生、昨日の分はビデオに録りましたので、今晩もう一回見ようと思います。またきっと泣かされるのでしょうね・・・。