自閉症の症状の一つで、息子は感覚鈍麻。
口に入れて確かめないと気がすまない。例えそれが鋭利なものでも、痛みを感じにくい。
だから、気がつくとおもちゃをなめていて、なめているだけならまだいいけど、その内歯で食いち
ぎり食べてしまっている事もたびたび。その度に、目を見て諭すけど、同じことを繰り返す。
3回言っても繰り返すようなら、私は容赦なく叩く。今日は、さすがに危なかったので、力が入っ
てしまった。でも危ないことは分かってほしい。
最近は、高いところを高いと感じないのも症状の一つで、ふと見ると寝室の窓枠に立っていた。
網戸が外れたら、まっ逆さま。ロックはしてるけど外れる可能性もある。
いつか命を落とすことになるかもしれないという恐怖で、強く叩いてしまう。
言葉が通じたらどんなにいいだろう。
自閉症は言葉より視覚的なものでの指示の方が理解できるので、ジェスチャーで示したりするけ
ど、子供は怒られてると分かると心を閉ざすから、そんなもの見てる余裕はない。
強く叩いても気をつけているのは、息子の逃げ道を残しておくこと。
私が怒る時は、パパは怒らない。落ち着かせるのはパパの役目。
その間にママは気持ちを落ち着かせることが必要。リセット。
さすがに今日は泣きわめく息子を見て、手のひらがジンジンして、心が痛くて、陰で涙が止まらな
かった。
普通を求めてはいけない。普通ってなに?誰の物差し?といつも思ってるけど、普通を求めてしま
う気持ち、絶対ある。
「その感情自体を自ら認めてあげないと、発達障害児のお母さんは潰れてしまうよね。
あと、こうやって二人でそれぞれ役目(叱る役と落ち着かせる役)を分担できて、振り返って反省し
たり、ぼやける相手がいるだけで大分違うね」と、夫婦で話していた。
普通を求めてしまう気持ちを認める。
そこからだなと。