忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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最初から守りに入ったか「GENJI」

2005年04月08日 | 作品紹介(ゲーム)


■PS2:「GENJI PlayStation 2 the Best」


少し気が早いのだが、SCEが今夏の大作に位置づけているのが
「サルゲッチュ3」と「GENJI」である。
「サルゲッチュ3」は50万本、
「GENJI」は30万本~50万本以上を販売目標として掲げている。
「サルゲッチュ」に関しては今回は流すとして、
私が気になるのは新規タイトルの「GENJI」。
SCEとしては久々のオリジナル大作であり、
元カプコンの岡本吉起氏が代表を務めるゲームリパブリックの
第1弾ソフトとしても注目を集めている話題作なのだが・・・

「GENJI」は、平安時代を舞台に、
源九郎義経と武蔵坊弁慶が打倒平氏の為に戦う和風アクションである。
静御前や平清盛、藤原秀衡などお馴染みの面々も登場する。
既に飽和状態にあるジャンルだけに、
後発の新規タイトルともなれば余程のインパクトがなければ
頭ひとつ抜き出ることも困難になってきていると思うのだが、
「GENJI」は新機軸を打ち出すことよりも
同ジャンルの既発ソフトを研究し、
それらの難点を潰していくことに比重を置いて仕上げたような
極めて日本人的な作りのソフトになっていた。
美味しいトコ取りと言えばそうなのだが、
私の率直な感想は「普通に良く出来てる、けど」であった。

「誰でもエンディングに到達出来る作品を目指した」(岡本氏)
というだけあり、操作方法はとてもシンプルで
「鬼武者」や「真・三國無双」をプレイしたことのあるユーザーなら
マニュアルを読まなくてもプレイ出来ると思う。
変わった点と言えば、L1ボタンを使った「神威」の発動ぐらいか。

「神威」とは、雑魚を倒すことでたまっていくゲージが
満タンになると発動出来るモードで、
L1ボタンを押すと敵の動きがスローモーションになる。
いわゆる「マトリックスモード」のような感じだ。
発動中に敵が飛び込んでくるタイミングを見切って
返り討ちにすることで、経験値や特殊アイテムを取得することが出来る。

また、ステージ内に落ちていたり敵が落としたりする
「雛石」と呼ばれる結晶をためれば、
体力・攻撃力・防御力のいずれかを
プレーヤーの好みによって上げることが出来る。
腕に自信が無ければ防御力、攻めに徹したければ攻撃力を上げるなど、
短所を補うも長所を伸ばすもプレーヤーの自由だ。

・・・と、つらつらと書いてはみたものの、
どうだろう、目新しさを感じないのは私だけか。

昔、「ウルトラマンタロウ」にタイラントという怪獣が出てきた。
頭部はシーゴラス、耳はイカルス星人、
胴体はベムスター、脚部はレッドキングなどなど、
過去の「ウルトラマン」シリーズに登場した怪獣の
強い部分だけを集めて生まれた最強の怪獣だったのだが、
結局はタロウにあっさり倒されてしまった。
当時の私は
「そうか、いい所だけ集めたからといって強くなるわけじゃないんだな」
と子供心に学習したわけだが、
「GENJI」はこのタイラントと似ているような気がする。
ダイナミックな言動の多い岡本氏も、
自社の初プロジェクトということで安全パイに逃げてしまったのか。
もっと破天荒な作品を期待していたのだが・・・

「真・三國無双4」が90万本近くを販売し、
シリーズを重ねるごとに売り上げが下落しているとはいえ、
「鬼武者」や「デビルメイクライ」も
数十万本を販売している現状を考えると、
これぐらいオーソドックスな方が
博打を好まない現在のユーザーには向いているのかも知れない。
しかし、立ち上げたばかりの若い会社がそれではいかんと私は思う。
ゲームリパブリックが掲げる「ユーザー第一主義」とは、
「マーケティング>アイディア」ではないはずだ。
SCEという巨大なバックをつけての初陣なら
もっと好き勝手にやって欲しかった。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:GENJI
   機種:PS2
 メーカー:SCE
  発売日:2005年6月30日
   価格:7140円(税込み)
公式サイト:http://www.playstation.jp/scej/title/genji/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (24)
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「一年戦争」が半額になる日

2005年04月08日 | 瓦版


■PS2:「機動戦士ガンダム 一年戦争」


そう遠くないと思う。
昨日午後の時点で60%の案内も来ていた。
某二次問屋は早速「買い取り不可商品」に指定している。
何故これほどまでに受注が集まってしまったのだろう。

少し前に本館にも書いたと思うが、
「連邦vsジオン」から数えて既に4作目、
昨年末の「ガンダムvsZガンダム」から
4ヶ月しか経過していないというリリースサイクルは
いくらなんでも短過ぎであろう。
バンダイとしては「前のはカプコン、今度はナムコ」
という所に違いを見出したのかも知れないが、
開発元まで気にしない大半のユーザーにとっては、
どこが作ろうと「また似たようなガンダムゲームか」
という印象しか与えない。

今回の「一年戦争」の値崩れは、
「Gジェネ」や「ジオニックフロント」などの
亜流が値崩れするのとは意味合いが違う。
「ファーストガンダム」+「アクション」という、
ガンダム物の中でも最も盤石と言われてきた
「本丸」にヒビが入ったことを意味するのだ。
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