忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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そんなに声優が嫌なのか

2005年05月13日 | 業界四方山話
「声優は色が付き過ぎていて使い辛い」

と言ったのは宮崎駿であるが、
最近はゲーム業界でもこの動きが活発だ。
特に顕著なのがスクウェア・エニックスであろうか。
6月16日発売の「DRAG ON DRAGOON2」も
8月4日に発売の決定した「グランディア3」も
基本的に声優は起用しないという。
(18日、公式サイトにて声優も起用するとのコメントあり)
理由はというと、
やはり「声優は色が付き過ぎていて使い辛い」かららしい。

果たして本当にそれだけなのであろうか?
「声優を使わない=非マニア向け=大作(感)」
という流れなだけという気がする。

最近の声優が女子アナ化している
(本業とは別の部分での需要が高い)のは私も常々感じている。
グラビアに出たりDVDを出したりする声優と、それを支持する人間の増加が
声優の一億総「放課後のクラブ活動」的素人臭さを
増長しているのは確かだが、
だからといって世間の声優全てがそうであるとも思わない。
そもそも、「色が付いている」のは声優だけではあるまい。
このところジブリ作品に連続して出演している我修院達也などは、
声を聞いただけであの繋がった眉が浮かぶのは私だけか。

昔、TVで放送された「タイタニック」の吹き替えで
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットを
妻夫木聡と竹内結子が演じたことがあったが、
あまりの下手さにタイタニック号が沈むより先に私が溺れそうになった。
キャシー・ベイツの小林幸子が上手く聞こえたぐらいだ。
これは、妻夫木と竹内の演技力以前に、
声優業に合っていなかったという事の方が大きいように思う。

結局、声優にしろ俳優にしろ選び方なのだ。
適材適所でなければ単なるギャラの無駄遣いになりかねない。
「グランディア3」などは
キャラクターのグラフィックや世界観などから察するに
「豪華声優陣」を謳ってその筋の方々にPRした方が
売れるタイプのソフトではないかと思うのだが・・・

【5月19日追記】

コメント欄にて指摘があったので追加を。
ゲームアーツのサイトにて
本件についてのコメントが発表されたようだ。
詳しくはリンク先のコメントを読んでいただくとして、
「声優『も』起用している」と書かれておるので
本記事アップ直後の「一切起用しない」という
表現方法が誤りであることは間違いなく、
多くの方に誤解を与えてしまったことをお詫び申し上げる。

記事ごと削除すべきかとも考えたのだが、
今回の内容はあくまでも「声優ではなく俳優を起用する意図」
についてのものであり、「グランディア3」は
近々発売になるソフトの中で
サンプルケースとして挙げただけなので
問題箇所の修正という形にとどめさせていただいた。
コメント (60)
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