岸本裕史『ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの算数おもしろ攻略 改訂版 算数まるわかり辞典 4~6年生』(小学館)
(23) 「円周と円周率」(p186~187)
円周率の話をするのに、正六角形の話がない。
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あの木のみきは直径2mだよ。メジャーでまわりの長さをはかってみよう。
(p186)
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生えている「木のみきの直径」をどうやって「はかって」みたのか? 「あの木のみき」が円柱だと、どうして分かるのか。
論証するのなら、正六角形の話が必要だ。作業をするのなら、身近にある人工的な円柱、例えばコップなどを用いてはどうか。
偽ドラえもんの方法は、どっちつかずで、無益。
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どんな円でも、円周÷直径は、3.14になる。この3.14のことを円周率というんだ。
ここはとても大切だよ。円周率ということばの意味と、円周率=3.14であること、そして円周=直径×円周率で求められることを、しっかり覚えておこう。
(p187)
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どれが基本のキなの?
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ここがポイント
円周=直径×円周率(3.14)
(p187)
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なぜ、これが「ポイント」なのか? 何の「ポイント」なのか? これが「ポイント」なら、〈直径=円周÷円周率〉も「ポイント」ではないのか? 違うんだろうな。なぜ、違うんだろう。テストに出ないからか?
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円周の長さとその直径との比、または円の面積と半径の平方との比。
(『広辞苑』「円周率」)
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『広辞苑』の「円周率」の二つの定義を混同しないように注意しよう。つまり、「直径」と「半径」を混同しないように。
どうも、偽ドラえもんは、「比」について軽く考えているようだ。
数学の肝は何ですか?
比例です。分数です。つまり、割り算です。
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