(書評)
岸本裕史『ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの算数おもしろ攻略 改訂版 算数まるわかり辞典 4~6年生』(小学館)
(9)かける数と積、わる数と商の関係 (p50~51)
偽ドラえもんは何をしているつもりだろう?
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問題
答えが6より小さくなるかけ算はどちらでしょう。
6×1.5 6×0.5
「6×□の積を数直線に表して、考えてみようか。」
(p50)
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「数直線」を用いる理由が不明。しかも、わかりにくい。
積の話なら、数直線ではなく、方眼を使うべきだ。
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1より小さい数をかけると、積<かけられる数になる。
(p50)
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そうだね。だから、何?
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1より小さい数でわると、商>わられる数になる。
(p51)
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そうだね。だから、何?
6×2=12 ⇔ 6×2/1=12 ⇔ 6÷1/2=12 ⇔ 6÷0.5=12
6×1.5=9 ⇔ 6×15/10=9 ⇔ 6÷10/15=9 ⇔ 6÷0.666…=9
6×1=6 ⇔ 6×1/1=6 ⇔ 6÷1/1=6 ⇔ 6÷1=6
6×0.5=3 ⇔ 6×1/2=3 ⇔ 6÷2/1=3 ⇔ 6÷2=3
偽ドラえもんは逆算という考えを使いたくないらしい。その意図は不明。
(終)