聖書に出てくる女性たちから何を学べますか Ⅶ
マリア(イエスの母)
どんな人? マリアはユダヤ人女性で,処女だった時に神の子を奇跡的に妊娠し,イエスを産みました。
何をした人か
マリアは神が望むことを謙遜に行いました。ヨセフと婚約していた時に天使が現れ,マリアが妊娠して待望のメシアを産むことになると告げられました。
『その6カ月目に,天使ガブリエルは,神からナザレというガリラヤの町に遣わされた。ダビデの子孫のヨセフという男性と婚約していた処女のもとにである。その名前はマリアといった。天使は来て,言った。「こんにちは,あなたは大いに恵まれた人です。神(エホバ,ヤハウェ)はあなたと共におられます」。しかしマリアはこの言葉にひどく戸惑い,このあいさつはどういうことなのだろうと考えた。天使は言った。「マリア,恐れることはありません。あなたは神の恵みを得ました。 あなたは妊娠して男の子を産みます。イエスと名付けなさい。その子は偉大な者となり,至高者の子と呼ばれます。神は父ダビデの王座を彼に与え,彼は王としてヤコブの子孫を永久に治めます。その王国に終わりはありません」』。
(ルカ 1:26~33)
マリアはその役割を進んで受け入れます。イエスが生まれた後に,4人の息子と,少なくとも2人の娘が生まれました。ですから,処女のままではありませんでした。
「この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい,弟はヤコブ,ヨセフ,シモン,ユダではないか。妹たちも皆,私たちと一緒にいる。では,この全てをどこで得たのか」。
(マタイ 13:55,56)
マリアはこの上ない栄誉を受けましたが,イエスの奉仕期間中も,初期クリスチャン会衆の中でも,人々からの称賛を求めようとはしませんでした。
学べる教訓
マリアは重い責任を進んで受け入れた忠実な女性で,聖書によく通じていました。ある資料によると,マリアはルカ 1章46~55節の中で20ほどの聖句に言及しています。
『マリアはこう言った。「私は神(エホバ,ヤハウェ)をあがめ,私の心は救い主である神のおかげで喜びにあふれます。神は低い立場にある奴隷の私に目を留めてくださったからです。今後,あらゆる世代の人々が私を幸せな人と言います。 強力な神が素晴らしいことをしてくださったからであり,その方の名は聖なるものです。 いつの時代も,神はご自分を畏れる人々に憐れみを示されます。神は力強い腕で物事を行い,傲慢な心を持つ者たちを散らされました。 権力を持つ人たちをその座から降ろし,身分の低い人たちを高くされました。飢えた人たちを良いもので十分に満たし,裕福な人たちを何も持たせずに去らせました。 神はご自分に仕えるイスラエルを助けに来られました。憐れみをお忘れになりません。 父祖たちにお告げになった通り,アブラハムとその子孫に憐れみを永久に示されるのです」』。
(ルカ 1:46~55)