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消えゆく「デコトラ」そのワケは? 伝説の宮内兄弟「だから、オレたちはクルマをおりた」~弁護士ドットコムニュース

2020年02月24日 | 日記

 

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消えゆく「デコトラ」そのワケは? 伝説の宮内兄弟「だから、オレたちはクルマをおりた」

一部引用

●デコトラ嫌い。「その存在は俺たちが一番よくわかってる」

好きでハンドルを握るデコトラ乗りは、自分たちのイメージの悪さも痛いほど理解している。いかつい見た目から「ヤクザ」「なんとなく怖い」「お上に楯突く反社会的勢力」と思われることもしばしばだ。

「昔は悪いことをしていた人もいた。多くの荷物を一度に積み込むため、箱(荷台)を大きく作って法定の積載量をオーバーしたり、ガソリンよりお金の安い灯油を入れて走ったりしていた。法律違反する人がいたから悪い印象を持たれたのは確かだ。デコトラを嫌いな人がいるのは仕方ない。そのことで俺は腹を立てたりしないよ」(如弘さん)

実際、違法改造したデコトラが道路運送車両法違反(不正改造)と道交法違反(整備不良車運転)などの疑いで書類送検された例もある。


「ヤクザじゃないの? なんて言われるのは日常茶飯事だし、こんなおかしな車に乗っているんだから、信号無視でもなんでも道交法違反したら目立つし、すぐ通報されるよ。派手にしているからこそ安全運転。デコトラが事故を起こしたの見たことある? あおり運転しているデコトラを見たことある人は手をあげてほしいよ」 

駐車中に警察から職務質問され、覚せい剤所持を疑われて検査を受けたこともある。目の敵にされ「絶対にパクってやる」と言われたこともあるそうだ。だが、走行中に警察から止められたことはない。「だって何も悪いことしてないし、止められる理由がないもん」(如弘さん)


「スピード違反も絶対にしない。ちょっとぶつかって250万円のバンパーが壊れるだけでも大損害だよ」(龍二さん)


●死刑宣告にも等しい「出禁通知」

企業が「コンプライアンス」という概念を意識しだすと、イメージの悪いデコトラは取引先から次々と「出禁」を言い渡され始めた。先の排ガス規制と併せて、仕事が奪われていった。

「もう30回以上は出禁を受けた」と龍二さんは話す。

荷下ろし先の企業や工場の敷地内に入ろうとして断られるケースは少ない。「荷下ろし先に荷物を運んでいくと、『このデコトラ最高だね。かっこいいね』と笑顔で褒めてくれるんだ。俺もニコニコしながら荷主のところに帰るだろ。すると『宮内さん、申し訳ないけど相手が出入り禁止って言ってるんだ』って伝えられるんだ」

「はい、わかりました。平静を保って笑顔で答えるけどさ。けっこうショック受けるよ」

「車検に通った車で走っているから法律違反をしているわけじゃない。ただイメージが悪いってだけで出禁にされると悲しい。車体に書いた文字はよくて、絵はダメだとか、理由を考えるけどわからない」(服部さん)

「イメージだよな。派手な車を出入りさせると会社自体のイメージが悪くなるってことだろうな」と如弘さんもあきらめ顔。

「運転手不足だから、荷主も本当は俺たちに運んでもらいたい。荷主の社長から『荷下ろし先が嫌がるから、車だけはノーマルにしてくれよ。ノーマルにしたら仕事はあるよ。そろそろいい加減にしろ』とよく言われる」

出禁の「引導」を言い渡してくるのは取引先だけではない。愛するデコトラを購入した自動車ディーラーからも出禁なのだ。

龍二さんのデコトラの走行距離は200万キロ。地球一周を4万キロとすれば、50周走ったことになる。

「100万、200万キロ走ると、『こんなに大事に乗ってくれてありがとうございました』とディーラーから普通は表彰される。俺が車を買ったディーラーは『この車で来ないでくれますか。まわりの目がありますので。お願いします』って簡単に出禁にした。さすがに悲しかったな」