gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/nation/bunshun-58133
一部引用
夜明け前に交番を訪れた2人の女性…1人は顔が腫れた少女だった
6月26日の夜明け前、2人の女性が兵庫県姫路市にある交番を訪れた。連れてこられた片方の少女(16)の顔は腫れていた。
「どうしたの、こんな時間に?」
当番の警察官に尋ねられ、少女が語り出した内容こそが犯罪に満ちたその“旅程”だった。少女は殴られ、抵抗できないまま複数の男に犯され、その様子を傍らにいた女にスマホで撮られていた。危害を加えたのが、いずれも旅を共にした当時17〜19歳の10代男女5人だった。地元の社会部記者がため息交じりに話す。
「少女の話で事件を知った兵庫県警は、まずその日に少女を連れてきた女を傷害容疑で逮捕し、そこから本格的に捜査を始めます。男4人は散り散りになっていましたが、1カ月をかけて東京近辺に住む全員を逮捕しました。
しかし、何しろ犯罪行為が多かった。その全てを裏付け、捜査を終えるにはさらにそこから3カ月弱を要しました。少女の顔のけがは全治1週間ほどの軽いものでしたが、心の傷は全治などありません」
26日になり、一行は岡山から東へ行った兵庫県たつの市を走っていた。そこで予期せぬ事態に陥る。
「出くわした地元のパトカーに盗難車であることを気付かれ、追跡されたのです。彼らはそこから必死に逃走して、最終的には車を乗り捨ててパトカーをまき、タクシーで隣の姫路市まで逃げていきました」(同前)
その頃、5人の間で誰からともなく言い始めた。
「こいつから取れないなら、親に払ってもらうか。逃げるにも金が要る」
26日未明、男たちは少女の母親に電話をかけた。
「娘を解放してほしかったら300万円払ってもらおうか」
だが突然の要求に対して、母親は「交番に娘を届けて無事が確認できるまで払わない」と拒む。交番に届けられれば、それこそ金を払う必要などなくなるが、考えの浅い5人はそうは思わなかったようだ。
「それならと、5人は交番で少女を解放して金をせしめようと考えました。そこで女であるEが近くの交番に少女を連れて行ったのですが、そううまく事が運ぶはずはありません。一連の事件は交番で発覚し、男たちはそのまま姿をくらましたのです」(同前)
「短絡的で、良心の呵責ちゅうもんが感じられん」
こうして一行の1週間は幕を閉じた。その間、彼らが及んだ犯罪行為は無免許運転や児童ポルノ製造なども含めれば、罪状だけで8種に達する。レイプによる準強制性交等に問われたAは5度、Bは3度逮捕され、残りの3人も複数回の逮捕を経て家庭裁判所へ送致された。逮捕後、「制裁だった」と語ったAは容疑を認め、Bも一部を除いて認めたという。
準強制性交等罪は、5年以上の懲役刑と定められた重犯罪だ。捜査に携わった警察関係者はこうこぼす。
「こんなん末恐ろしい10代の一言で片付けたらあかん。短絡的で、良心の呵責ちゅうもんが感じられん。立派な犯罪集団や」