アスベストとあなた
とはいえ,この恐ろしい話にもいくらか希望はあります。世界中がアスベストの様々な危険に気づくようになっています。
多くの政府はアスベストの使用を規制しているか,少なくとも,アスベストを扱う作業員に保護服の着用を義務づけています。
もしあなたの家か職場にアスベストがあるような気がするなら,どうしますか。まず第一に言えるのは,実験室で試験してみなければ,それが本当にアスベストかどうか,はっきり分からないということです。
第二に,あわてないでください。あわてて自分でアスベストを撤去しようとする人もいましたが,それはたいてい違法で,そのままにしておくよりずっと危険です。
何をするにしても,まず専門家に聞くことです。状況に応じてアスベストを撤去したり密封したりする仕事は,定評のある,免許を持った業者だけに依頼すべきです。
自分でアスベストを処理するより方法がない場合には,保護服を着用することと,アスベストをぬらして繊維が空中に漂わないようにすることが極めて重要になります。
面倒に思えても,これは本当に重要なことです。エジプトで405人の作業員を対象に行なった調査によれば,アスベストを処理する際に保護服を着用していたのは31.4%に過ぎませんでした。
最後に,たばこは絶対に吸わないことです。米国のある研究によると,ガンについて非常に心配しているにもかかわらず,また喫煙者はアスベストに関係した疾患にかかる可能性が50倍ほど高いという事実があるにもかかわらず,アスベストの作業員の34%は喫煙者であることが判明しました。
もちろん専門家たちも,アスベストがどれほど危険かに関し,またアスベストを浴びても大丈夫な許容量があるのかどうかに関し,依然意見の一致を見ていません。
恐らくこれからも意見は一致しないでしょう。最終的に人間が『地を破滅させる』ことをやめ,地球の資源を誤用することをやめる日まで,専門家たちは腹を立てながら統計と研究結果を互いに浴びせ合うに違いありません。
「国々は憤り,あなたご自身も憤りを表し,定めの時が来ました。それは,死んだ人々が裁かれる時であり,あなたの奴隷である預言者たち,聖なる人たち,あなたの名を畏れる人たちが,小さな者も大きな者も報われる時であり,地を損なっている人々が滅ぼされる時です」。
(黙示録・啓示 11:18)
しかしそれまでの間,賢明なのは大事を取って安全に徹することかもしれません。
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アスベスト無害化プロジェクト 株式会社 サガシキ環境開発