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【新型コロナ】デマと分かっていてもトイレットペーパーを買い占める人の心理状態とは?

2020年03月04日 | 日記


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/life/dailyshincho-611925

一部引用

一体、どんな心理状態が、人々を買い占めに走らせるのか。新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)に取材した。

「ここ数年、日本では大規模水害が発生してもパニックが発生せず、住民が避難所に向かわないことが問題視されてきました。
ところが今回、日本で久しぶりにパニックが発生したわけです。私のところにも東京のメディアだけでなく、地元新潟のメディアからも取材の依頼をいただきました。いかに全国的な現象か分かります」

水害の報道で、「正常性バイアス」という社会心理学、災害心理学の用語を耳にした方も少なくないだろう。未曾有の大雨を目の当たりにしても、「まだ大丈夫。避難の必要はない」と考えてしまうことを意味する
「トイレットペーパーのデマに対しては、この“正常性バイアス”が働かなかったということです。いくつか理由は分析できます。まず私たちは、実際にマスクの不足に直面していました。『マスクの次はトイレットペーパーだ』というデマを信じてしまう下地が存在したことは否めません」

 

碓井教授は「人間は雨量や震度、風力といった数字では動かない。しかし、棚が空っぽというビジュアルなら動くということです」と指摘する。

「また、避難所に移動するのは、相当な精神的負担です。誰だって住み慣れた自宅を離れたくないでしょう。このために正常化バイアスが働きやすい状況が生まれます。一方、買い物に心理的なストレスは存在しません。誰もが普通にスーパーやデパートに向かいます。心理的ハードルが低いわけです」

 しかもマスクやトイレットペーパーは価格も安い。簡単に買い占められるという側面も見逃せない。

 ツイッターに「新型コロナの影響でダイヤモンドが品薄になる」というデマが流れても、ダイヤの指輪を買い占める一般市民は皆無だろう。


買い占めには大義名分があるのだ。碓井教授は「大量購入、つまり買いだめは歯止めがきかなくなり、のめり込む傾向があると明らかになっています」と言う。

「ティッシュペーパーやトイレットペーパーを買い占めると、安心感や充実感を覚える人がいるはずです。家族を守る役に立てたからです。この感覚は、更なる買い占めの品物を探す動機になります。『中国でマスク増産のため、ティッシュペーパー用の紙がなくなる』という最初のデマとは関係ない、お米やパスタまで買い占められるのは、こうした心理状態で起きた現象だと考えられます」

 もし日本社会が無意味な買い占めを止めさせようとするなら、「馬鹿なことは止めなさい」と説教しても効果は見込めないという。

「人は説教より感謝されることで動きます。飲食店のトイレでは『汚さないでください』と注意書きするより、『綺麗に使ってくださってありがとうございます』と感謝のメッセージを掲示したほうが汚す人は減ります。買い占めをしている人に『デマに騙されているなんて馬鹿だね』と馬鹿にしたり、説教したりしても意味がありません。『家族を守るための行動ですよね、でも、過度の買い占めは社会全体にとってはマイナスですよ』と理解を示しながら諭すようなメッセージのほうが、効果的だと思われます」(同・碓井教授)