弁護士法第56条第1項に定める・弁護士としての品位を失うべき非行

タレントとしても活動していた弁護士橋下徹が、2007年5月27日に放送された読売テレビの
番組で・・・・・・「光市母子殺害事件の弁護団に対して,もし許せないと思うなら、一
斉に懲戒請求をかけてもらいたい」と弁護団に懲戒請求を行うようテレビの視聴者に呼
びかけた。
その結果、大阪弁護士会へ、弁護団に対する大量の【弁護士懲戒請求】がおこなわ
れることになった。
しかしその件で、弁護士会において、懲戒された弁護士は一人もいなかった。
弁護団の行動は、なんら懲戒に該当するものではなかったからである。
<橋下徹への弁護士懲戒処分>
橋下はこの事件をきっかけに「刑事弁護の社会的品位をおとしめた」とされたため、
2010年(平成22年)9月17日、「弁護士としての品位を害する行為」を行ったとして、
大阪弁護士会から業務停止2ヵ月の懲戒処分に処せられた。
<処分理由の要旨>
懲戒者(橋下徹)は2007年5月27日テレビ番組において視聴者に、他の弁護士らの弁護活動及び刑事弁護に対する誤った認識と不信感を与え多数人の懲戒請求があれば、懲戒の処分がなされるかのような誤った認識を与えた。
被懲戒者の上記行為は弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。
被懲戒者の発言が多数の懲戒請求を惹起したこと、刑事弁護及び弁護士会の懲戒請求について誤った認識を与え甚大な悪影響を及ぼしたことを考慮し、
業務停止2月を選択した
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます