『レオン』(仏題:Léon、米題:The Professional):リュック・ベッソン監督による1994年製作のフランス・アメリカ合作映画。日本公開時のコピーは「凶暴な純愛」。
お涙頂戴の感動押し付け大衆映画に嫌気がさした大学生の時、それらとは明らかに雰囲気が異なる同映画の完全版を渋谷の映画館で鑑賞し…それから何度も何度も食い入るように鑑賞した作品。そして先日、約20年振りにYouTubeで鑑賞した。先の展開は分かっているのに…いろいろな感情が未だに湧き起こってくる。そして、虚無感に似たような余韻がまだ残っている。
大人の男性と幼い少女が愛の言葉を交すシーンが不適切だとの意見もあったが、オレは同意できない。まだ12歳ではあるが早熟なマチルダと、年齢は重ねたが仕事以外は未熟なレオン。対称的な二人を交錯させるためには必要だったシーンだったと思う。
Matilda:"I finished growin' up, Leon. I just get older."
Leon:"And for me, it's the opposite. I'm old enough. I need time to grow up."
感じたことをうまく言葉にできない自分がもどかしいが、その感情をうまく代弁してくれているかのようなサイトがあったので、詳細はこちらを参照。
Is life always this hard, or is it just when you're a kid?
オレの神映画である「Plup Fiction」「Trainspotting」はある程度リラックスして見れるのとは相反し、「LEON」に関しては悲壮感、虚無感が押し寄せ憔悴感すらあるが、パーフェクトなアサシンだったレオンがマチルダと出会い、不完全な人間になる。その不完全さを無条件に愛せずにはいられない。
余談だが英語で物事を考え、英語で意志表現をし、英語で情報を得ていた日々から、日本に戻ってからは友人とコミュニケーションを取る時、ネットで情報収集する時以外はすっかり英語とは疎遠となったが、この程度ならまだまだ字幕なしでも理解できるもんだと安堵した(笑)