自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

社内失業者だったオレが唯一残したもの

2019-03-18 00:05:00 | 街の風景
20代中盤から14年間勤めていた会社が突然吸収合併により消滅したのが2014年4月。吸収合併先に再雇用されたが朝から晩までこき使われ、業務ノウハウをある程度搾り取られた後は不要人員となり自主退職するように様々な嫌がらせが始まった。最終的には30%以上の減給が提示されオレも含め被吸収合併会社の中心だった社員は生活ができなくなり揃って退社。オレの退社は2015年8月だった。

そして2015年9月に転職。パワハラのことは早く吹っ切ろうとした。が、勤務先が変わっても、また別のパワハラが始まった…。募集人員1名の枠にオレが採用されたのだが、その会社のおエライさんがコネでもう1人ねじ込んだ。もちろんコネで入社した社員が優遇され、弾かれたオレは入社した瞬間から余剰人員だった。

結果、オレはどこの課にも配属されず、上司もいない、担当業務もない状況、要は社内失業に陥っていた。

退社するまでの5ヶ月間、オレの1日は朝出社し誰からも連絡のないメールを確認し、その後はただひたすらやることもなく18時までPC画面を見つめて座っているだけ。社内就活により時々仕事が振ってもらえることはあったが、コピーした書類のホチキス留め、駐車券の枚数確認、スッテカーのカッティングetc...と子供でもできるようなことだけ。それでもなにかすることがあるだけでもマシだった。

あの会社でオレが残したものは悪評だけだった…と思っていたが…1つだけあった…。ヒマでヒマで仕方なかったとある日、入社してからずっと放置されていたので専門的な知識は皆無だったが独学で学んだCADを使って柏市に新規建設予定の駐輪場のデザインをした…。なんとか社内失業状態から脱却するためにそのデザインを取締役に提出したが、もちろん返事はなし。社内失業から抜け出すことはできなかった。


その後、精神も健康も破壊され、その社内失業会社を退職。退職から数ヶ月後、既に他社へ転職していたとある日、何気なくGoogle Earthを見ていたら…見たことのある駐輪場のデザインが…。



無視されたあのデザイン…採用されていたんだ。もちろんオレがデザインしたということにはなってはいないだろうが、間違いなくこれはオレのデザインだった。





柏に行く機会があったら、なるべくこの駐輪場に寄ることにしている。あの地獄のような社内失業で崩壊寸前のオレが唯一創造したもの。必死になってもがいたオレの意地が具現化されたのがこの駐輪場だから。