2021年1月13日
房日新聞社読者コーナー
今年最初で通算132本目の投稿
あす掲載予定の別ツールの投稿が概要版、この投稿は詳細版になります。
先々、投稿は出していきます。内容は決まっています。
最初に。
昨年12月の館山市議会で、内房線のワンマン運転問題についての意見書が採択。まずは議員皆様に敬意を表します。しかし、ほかの沿線自治体、千葉県では動きはない。千葉県にいたっては、昨年6月の県議会の一般質問での県総合企画部長が、ワンマン対応の新型車両について肯定的と受け取れる答弁が。
私は、県民の中で不安の声があれば、その声に配慮した言動があってほしいです。
先月、春の3月13日のJRダイヤ改正についての報道発表がありました。現時点で確認できる範囲で申し上げます。
今回のダイヤ改正は、ずばり、内房、外房、鹿島の房総3線でのワンマン運転開始により、かえって列車ダイヤが複雑になっていることです。
木更津から安房鴨川を経由して、上総一ノ宮まで通しのワンマン列車。しかし、距離にして120キロの片道を走らせます。新型車両とはいえ、メンテナンス点検が気になります。
また、2017年のダイヤ改正でのいわゆる木更津乗り換え。列車遅延などの交通障害の調整も理由としていましたが、今回のこの通し運転とどう違いがあるだろうか。
千倉から安房鴨川の区間は、新型車両のみの運転。千葉方面の乗り換えなしの列車がなくなります。
イベント・催事、沿線の学校が半ドンになった場合、ワンマン運転の列車でなく、現在使われている各駅停車の車両を使うようです。そういった対応と調整や協議をどうするのか。
上総湊発着の列車が多く設定されます。しかし、実際は千葉から館山発着の列車を上総湊発着に縮小し、館山から安房鴨川の区間運転の列車を木更津・君津発着にするもので、増発でなく立て替えというやり方になっています。
上総湊駅は3番線以上のホームがないので、強風による列車の遅延や運休時は、ダイヤの混乱が予想されます。
鹿島線に向かうため、成田から佐原の区間でもこの新型車両が運転。その時、ワンマン運転をしないようですが、その理由をどう説明するだろうか。
内房線ではこの1年、列車と動物の衝突事故が多発。
私は鉄道会社単独でなく、地元自治体の鳥獣対策の施策と連携した取り組みが必要。その点が不十分であれば、乗務員の方の負担を考慮し、列車のワンマン運転はやるべきでないと思う。
君津でさざなみ9号が千倉行きに、上総一ノ宮でわかしお19号が勝浦と安房鴨川行きが接続改善に。しかし、それ以降、最終列車までのダイヤがどうなるか。
高速バスで館山行きの東京発の最終が、コロナの影響で21時40分。これを逃すと、東京22時発の勝浦行きの特急で蘇我乗り換え、館山行きの最終に接続するルートが、ダイヤ改正以降、維持されるかどうか。
2月に保田駅でみどりの窓口が廃止に。今回の改正で、上総湊発着の列車が多く設定する関係で、上総湊駅の駅営業時間の拡大、みどりの窓口復活により、そのための駅員配置が必要と思われる。
千葉県内では4月に笹川駅が終日無人駅に。今回は一時、岩井駅が終日無人の対象にあがっていたと聞いています。
今回の房総3線のワンマン運転で、一番の問題点。
新型車両はバリアフリーに対応していますが、運転する区間のほとんどの駅ではホームなどの設備が不十分。また、これらの駅と無人駅において、事前連絡がない車いす・介助の方の列車の利用を拒否することが、労使交渉で明らかになっています。整合性がとれていないと思われる。
昨年11月より、国で無人駅の障害者の方の利用のガイドライン策定が議論されている。
私は、多くの交通弱者とされる方々に、できる限り、国おいてヒアリングの機会を設けてほしい。
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宮崎県の川南駅では、委託職員による車いすの方の列車の介助の乗り降りが認められ、山梨県市川三郷町では、ふるさと納税の支援を通じて、地元の高校の生徒さんの通学に配慮して、身延線市川大門駅の維持管理をしています。
一方による物事を何でもありきの姿勢は、人にやさしい鉄道とはいえない。同時に地域や住民に対して、やさしさがないことでもあります。