人生いろいろブログ

ありのままの日常を綴っています

彼もまた普通のオジサン

2008年07月26日 | Weblog
コンピューター関係の会社を経営されていた彼は1日にして数億円の株が百数十億になったらしい・・・そう、それから人生が変ったと言う。

妻とは死別。現在の奥様は24歳年下。東京に自宅がある。
札幌とハワイに別荘。しかも札幌は超高級マンションです。以前は他に2ヶ所あったらしいのですが利用することが少ないので売ったということです。

「成功の秘訣はなんですか?」と、わたし
「運が良かっただけだよ」と彼
「でも、運は自分で作るものではないですか?」
「良い人達に恵まれたのかな」
「それは○○様が良い方だからですよ」
「いやいや、時代の波に乗ったのだね。まさか当時コンピューターがこんなに発達するとは思わなかったよ」
「そうですか。でもだからと言って誰もが成功する訳ではないですよね?参考までに聞きたいのですが・・・」
「時代の波に乗ることだね。ついている人と一緒にいること。夢をずっと思い続けること。決して諦めないことだね。」
「分かりました。ありがとうございます。大金を手にして周りの人達は変りましたか?」 
「兄弟や親戚の人達が変わったね。悪く言ったらたかりだよ。」 
「でも○○さんは変らなかったのですね?」
「いや、変ったよ。金銭感覚が麻痺している。妻もすっかり贅沢になってしまったよ」(元々彼も奥様も普通の家庭で育った方のようです)
「でも、穏やかそうな感じに見えますよ。あの・・聞いても良いですか?全てを手に入れた方のこれからの夢や希望は何ですか?」(以前外国にお城を持っていたそうです。)
「健康だね。そしてまだまだスポーツ、スキーとかやりたいしアウトドアなんかもいいね。」
「いいですね。私もアウトドア大好きです。自然に触れることって大事ですよね。そしてやはり健康ですよね。あとは、良い人達に恵まれて生活できたら最高ですね?」
「人間関係が一番難しいからね。同じレベルの人じゃないと話が合わない・・・」
「人は妬みひがみが多いですからね」
「そうなんだよ」
「でも、そうそう同じレベルの方はいらしゃらないのではないですか?」

そんなことを話していたらなんとなく彼の事が可哀想に思えてきました。
こんな私を相手にお喋りしている彼は寂しい人なのではないかと思えてきました。

最後に「○○さまのような方とお話が出来て光栄です。ついついお喋りしてしまいゆっくり休ませてあげることができなくてごめんなさい。また、お待ちしていますね」と言って別れました。

彼が言った「好きな人と食べに行くラーメンは、そうでない人と食べに行く高級料理なんかよりもずっと美味しいよ」
「それ、すごく分かります。好きな人とならなんでも美味しいしどこへ行っても楽しいですよね」と、わたし・・・

こんな会話が妙に頭に残っています・・・結局彼も普通のオジサンでした。