ダニー食堂

右往左往の日々。

始めの一歩

2012-05-20 | もう1品
自宅からダニーが運ばれた病院までおよそ4時間。

その日はいったん帰り、仮眠して荷物をまとめて翌日早朝に再度出発。

義両親が来て手術が始まって義弟が来て。

それからの数日間はあまり記憶がありません。



痛みに強いダニーが汗を滲ませ痛がったこと。
胸から下の感覚を失った為か上下感覚も失い気持ち悪がったこと。
強い痛み止めのせいで幻聴と幻覚、うわ言が続いたこと。
40度前後の熱が続き時に体が異常に震えて見ていて怖かったこと。
頻繁に喉の渇きを訴えられるも、小さなスポンジに含ませた水を20分おきにしか与えられなかったこと。


私自身が眠れず食べれずいた中、あの方が良く食べ病室でうたた寝、身勝手そして見当違いな発言を繰り返しイライラしたこと。



手術後5日目の午前。
希望していたリハビリ施設で保険が使えることが判明。

すぐにダニーが言ったわ。
「さぁ、こんな所さっさと出て始めようぜ。僕は準備が出来てる」って。


その言葉で病院の担当者もサクサク事を進めて搬送手配を開始。
義母、義弟、そして私も泊まっていた宿を引き上げ帰宅準備。

サンフランシスコの施設へ送られるダニーとは病院で別れ、私たちは帰宅。
そして翌日、ダニーのいる場所へ向かいました。

その日からだったかしら。
「あー、お腹すいたぁ」と心底思って「うーん、おいしぃ」と食べ始めたのは。