アマチュア無線局JA0RUZ FHD-ATV(Full High Definition - Amateur TV)

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モービル機  電源の取り方について

2024年09月04日 | 自動車関連

 モービル機で無線機等の電源を取る場合、皆様はどうしていますか?

多くの方が「シガライタープラグ」で、と言われることが想像できます。
しかしそれは一寸マズイのではないでしょうか。

モービル機等では、送信時3~15A程度の電流が流れる為、一寸した接触抵抗でも
電圧降下が起こり、そんなシステムから送信された「特定メーカー製無線機」から
の電波は、その電波を聞けばだいたい判ってしまいます。

一番良いのは、やはり「バッテリーから直に引いた電源」を使う事です。

しかも、出来たら「付属の純正電源ケーブルより、一回り太いケーブル」を使って
引いた方が良いでしょう。(短い場合は別)
私は、最低でも 3.5Sq で、インバーター等を搭載の場合は  8Sqを使っています。
純正ケーブルは「コスト面から最低限の物」しか付けていませんので、結構な電圧
降下が出ますよ。

「アマチュア無線機の場合、純正電源ケーブルだからそれを使えば問題無い筈!」
は、問題の元です。

電源ケーブルの中間で+-の両方にガラス管ヒューズが入っていたら更に酷い事に
なる場合もあります。
そして、長い時間送信等の後ヒューズホルダーやその前後のケーブル部に熱を感じ
たら、そこは電圧降下が発生していますので、改修すべきです。
そんな事例もかなり見ています。

 さて、ではどうやって電源ケーブルをエンジンルームから室内まで引き込むか?が
問われるでしょうが、私のトヨタ製ワゴン車3台は写真の様に皆同じ様な引き込みを
しています。   
         下の写真は私の車の電源引き込み方法です。

室内側は、エアコン室内機の裏に出ますが、狭いので体制を整え、手のひらを入れ
ケーブルの一部が指に触れた感覚で、つまみ出します。

 少し前の「HAM world 2024/ 7及び 9月号の中程」に紹介されている「自称プロ?」
の配線方法は、絶対にやってはいけない危険な通線ですので、注意してください。

きっちりハメ込まれたグロメットのゴムと板金の間に通した場合、長い間の圧力や振動
で配線の被服が消耗してショートする危険もあり、又ケーブル脇の隙間からガスの侵入
や水の侵入等々でとんでもない事にもなる事も考えられ、更に長い間にはハーネスグロ
メット全体がそっくり外れてしまう場合もあります。
(実際そんな車も何台か見ました!)

 よく見て貰えば判りますが、そのハーネス用グロメットには、電源等のケーブル等を
後から通せる様に「予備ニップル」が設けられていますので、そこを使わない事のほう
が不思議です。

「キーON」にしたい場合は、室内のヒューズ等からACC電源を取り出し、リレーでバッ
テリーからの電源をON・OFFする様に組むのが良いでしょう。

また、エンジンルーム奥には幾つかの「予備穴」が開けてあるモノが多く、小さなグロ
メットで塞いである場は、そこを簡単に通せる場合もありますので、助手席前のイン
パネ下(グローブボックスや下カバーを外して)やハンドル下に頭を突っ込み懐中電灯
等で探せば結構仕切り板のある穴を見つける事もできそこが使えます。

それでも無理な場合、5A以下程度の電流の場合はヒューズから分岐する方法も簡単です。
「ヒューズ電源」等 の情報は ユーチューブに沢山紹介されていますので、参考にしま
しょう。
但し、ホット側から取る場合は、近くにヒューズを入れる事を忘れない様にすべきです。

ちなみに私は今まで軽自動車~大型重機まで含め、数百台の車両系に無線機を搭載しま
した。 本日も「日野6Tパッカー車」に搭載しました!

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ハムフェアー2024 展示・参加 有明GYM-EX

2024年08月27日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 8月24・25日と「ハムフェアー2024」に行って来ました。
いつもの様に、一番の新幹線 あさま号で上京。
東京駅八重洲口からビックサイト行きのバスで会場近くまで。¥210-
今年の会場はビックサイトでは無く「有明GYM-EX」:(旧 有明体操競技場)



当方は、今年も東京マイクロウェーブクラブブースの片隅にて、ISDB-T方式 FHD-ATV
の運用風景写真の展示・運用映像の展示・説明等も行わせて頂きました。

ブースにいる時は、「こんな事はどうすれば出来るのか、何を揃えれば良いのか、
免許はどう申請するのか? 等々の質問を受け何回も説明しました。

また中部地方の二つの大学の無線クラブの大学生は、放送局用のビデオカメラを持参し
ながら「どうしてもこのATVをやりたい!」と熱く語っていたので、「まずはマイクロ
波の情報集めからが必要で、TMC-MLとJH0YQP-MLに加入して」・・・と説明等し。。
その学生のお話には熱意が感じられ、多分成功まで行けると思える「思考」でした!
結果として、月曜日にはTMC-MLに加入されました。

やる気のある若い方は「旧来からの単なる HF/V/U等の音声交信だけでは物足りない」
様で、新たなニッチなジャンルにも興味を持って活動している様でもありました!
自分も「人がなやらない事」に意義を感じていますので・・・

国外の方が作ったソフトを弄り回し、モノマネで楽しめる「RB-DATV (狭帯域ATV)」
もある様で、それらも「デジタルATV」とは言っても居ますが、それらは単にデータ
通信の片隅に、「SD画質以下の荒い動画データ」を入れただけのモノ、としか見え
ませんね!!
もしそうで無いと思うのであれば、 RB-DATV  の実際の交信映像でも見てください。
私たちのやっている FHD-ATV映像 とは大きく違い、殆どPC画面をスマホ等で画面
撮影した映像しかありませんから。
「TV」と言うのであれば、HDレコダー等で「TV映像だけ」を録画できるはずですが
そんなモノは見た事がありません!

今年は会場内をうろつく時間を多く採り、マイクロ関係のブースやDMRのグループ
展示等々を中心に徘徊しましたが、最近は必要とするモノや、「これは!」と思え
るモノが殆ど無いのが残念でした。

昨年に続き今年もフランスと韓国の方が訪ねて来られて Full-HD ATV 等の話をしました
が、言葉が通じないので身振り手ぶりだけで内容がどこまで伝わったかは判りません。
しかし、彼らもDVB-T2等での Full-HD ATVを運用されている様で、アメリカコロラド州
の「ATVレピータークラブ」でも同等の事を進め始めています。



ハムフェアーでのお楽しみの一つ「ジャンク漁り」では、こんなモノを見つけました!
仲間に測定して頂いた所、5G 10G(18GHz)
帯まで使える小電力アンプとの事で、
皆で買い占めた様です。
    @¥500-   たぶん正規商品として買えば @数万円~?! 


 (後の情報では、当該ブースには日曜日の夕方まで断続的に何個も出して、総数ではかなりの
  数有ったらしいとの事も、、残念 買いそこないました!)

マイクロ波機器の製作や移動運用等で常日頃からどんなものが必要か考えながら
いると、偶然目に付く場合もあり、安ければ入手しておくと良いですね。
測定用の長い物は結構持っていますが、移動運用等では短い物も必要です。
偶然ケーブルにATTが付いたモノも同じ値段でしたので入手です。
(私が当該ブースを訪ねた時は、すでに売れ残りしかありませんでした)
また、SMA- L J は狭い所にユニットを収める場合に便利です。

この様なケーブル(JUNFLON)は、マイクロ波帯でも使えますので買うときは、SMA
コネクター
内部(ピン)と、コネクタ取付部を良く見てからにしましょう! 
内部が汚すぎるモノ、ピンが凹んでいるモノ・一部分が柔らかすぎるモノ等は買わない
様にする
のがベストです!

メーカー展示関係では、八重洲無線で IC-705対抗機種 の様な新製品を展示していまし
たので、
放熱等に聞いた所、「オプションでクーリングファンユニット」まで準備され
ているとの事。

暑いフールド運用現場で「100%誤動作する IC-905等」でもちゃんと考えた作りにして
欲しい
物だと思った次第です。

アイコムの IC-905 用24Gユニット は担当者から話を聞いた所、販売までにはまだまだ
長い
時間が掛かりそうな気がしました。
まあ大金を出して24G固定迄上げる人がどの程度いるか判りませんし、移動運用でも
それなり
に使いこなせる人の数は、僅かでしょうし、PAデバイスの問題等も残る
でしょう・・・

販売から1年程になりすでに500台以上(世界中には)出荷されたと想像しますが、マイ
クロ波
交信の醍醐味を味わっている方は殆ど見えて来ていません。
所詮、コンテストの点数稼ぎとお遊び機器としての購入が中心の様に想えます。

JVCケンウッドでは、新型V/Uモービル機が展示されていましたが1200MHz帯が載って
いない
モノには興味が湧きませんし、これらメーカー展示では大したものは見当た
らない状況で
写真すら撮る事もしませんでした!

また、ハムフェアーマイクロウェーブ納涼会でもマイクロ波仲間と楽しい一時を
過ごす事が
でき、ありがとうございました。

日曜日は、須坂の局と18時頃に帰宅しました。

 

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5.7GHz 秋田県 男鹿半島運用 8月10日

2024年08月13日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

8月10日 秋田県 男鹿半島の寒風山にて、マイクロ波の運用を行いました。



8日 新潟港発の北海道行きフェリー(22:30発)で秋田港へ向かい、9日は男鹿半島を
観光して10日に寒風山で運用し、せっかく秋田まで来たのだからついでにもう一泊
して11日に帰る事にしました。

                     ゴジラ岩

     男鹿半島西海岸断崖上の「白糸滝駐車場」(ここはマイクロ波も運用できそう!)

          男鹿水族館上駐車場(ここでもマイクロ波を運用できそう)

                 男鹿温泉郷に宿泊

                夏の秋田名物 ババヘラアイス

 

寒風山には当方より先に川越市からJE1VAH局が「念入りに整備された愛車」で来ら
れており、10日AMには一緒に運用しました。

ここでは以前に DBV-SのATV交信等で、7~8回の運用経験がありますが、FHD-ATV
になってからは初めての運用となります!
当時はDBV-S方式のD-ATVで、富山県医王山との交信で 463km の交信記録も樹立
しています!

                今回の伝搬概要です

運用開始当時は上越と430MHz帯のFMですら殆どM3程度でしか入らない程でした
ので、上越と弥彦山の交信を先に行ってもらう事にした所、5.7GHz &10.2GHzの
FHD-ATVは上手く映像が出た様です。
なお 新潟 弥彦山は開始予定時に一時雨が降っていた様です。

その後も寒風山と上越とは430MHzでも上手く連絡が取れませんでしたが、5.7GHz
FMに移った所、ピークM5 ・FSでの交信が出来ました。
しかしそんなレベルで
FHD-ATVは映りません。もう 50dB程 強い電波が必要です!!

★この時の 5.7GHz交信 の様子を録画してきましたので、下記でご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ISu_0I3caMk

そうこうしているうちに風が強まり、転倒防止策はしていましたが、パラボラが
フラつき危険な状況になりましたので、今回の運用を終了としました。

撤収時に弥彦から新潟市内に帰るモービル局信号がM3~M5で入る様になり、コン
ディションが上がって来た様ですが、すでに時遅しでした。
「やめたら良くなる」とか、、良くある話ですよね~

結局、今夏の日本海ダクトは「弱く且つ不安定」で、結果として FHD-ATV の運用
まで可能な
コンディションまでは上がりませんでした。

予報ではダクトコンディションが良い日もありますが、マイクロ波運用&FHD-ATV
相手局が運用可能な日時でないと運用できませんので、ダクトコンディションだけ
見て運用日時を決める事は無理ですので、コンディションが悪くも事前に決めた日に
しか運用できない訳です!

当然ダクト予報も参考にはしますが、本州上に大きな高気圧が安定して乗る様な気圧
配置
でないと強い日本海ダクトは期待できない事を十数年間の運用で学習しています!

運用終了後、時下さんと一緒に男鹿市内の海鮮食堂で昼食を摂り別れたのですが、帰って
から知った事に、時下さんはそのまま川越まで2~3回の休息だけで運転して、早朝には
帰宅したとの事で驚きました!

当方は秋田市内にビジネスホテルを予約していたので、秋田駅付近を散策してゆっくり
休んでから、翌日帰路につきました。




秋田市内から自宅までは約460Kmで、秋田・男鹿半島一周等々で170km程走りました
ので、
今回は 計830km程走った事となりました!

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8月3・4日の マイクロ波運用 : IC-905XGは全滅!

2024年08月06日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 今年の 能登半島移動運用 では、日本海ダクトのコンディションが悪く、4エリア
島根半島と FHD-ATV までの交信はできなく、結果として 5.7GHz と 10.24GHz のFM
での
FS交信(約366km)だけに終わりました。

舞鶴移動局とも 5.7GHz で FS交信できました。

 しかしこの二日間に、能登半島で運用した「IC-905XGの 4台 全部が」一部の機能が
使えなくなる等のトラブルで、まともにスムーズな交信ができる局はありませんでした!

IC-905XGは熱暴走?と思われる症状で、4台中の4台 全部(100%のリグ)が操作不能
となった
もので、リセットの繰り返しや冷却で、一部の方は何とか使った様です。
ある局は一つも交信できずに終わった様でもあります。

私は、前日にその症状を見て、当該局にアドバイスして(何回ものリセットを勧めて)
何とか交信して貰ったのですが、翌日自分のIC-905XGでも全く同じ症状が出たので、
即自作システム(IC-1275+自作TRV)に変えて、交信を続けました。
当然同じ環境下でも自作機は何一つとして問題は出ません!!

なお他のエリアでも IC-905XG を使用の局は、スムーズに交信できなかった様です。

こんな使用状況より厳しい車のナビやドラレコ等でも問題なく動くものが出来る
時代なのに、
どうもこの IC-905XGは 耐熱設計 等々 にも問題がありますね。

メーカーには5日に確認と対策をお願いしましたら、「その機体を検証するので
送ってくれ」との事でしたが、言わば100%のトラブル率なので「そちらのリグでも
出る筈だからそちらの物で検証してくれ」と伝えました!

たぶん 「そんな症状は出ません!」 と結論付けるでしょうねェ。
もう 100%の交換 は出来ないでしょうから、バージョンアップ等で逃げるしか
ないでしょうから・・・

 

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10.2GHz レインスキャッター 交信 7月16日

2024年07月17日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 雨模様が続いており、梅雨も終盤だろうと思うので、レインスキャッターを期待
して、長野市固定から10.24GHz帯で F2Aビーコンを出す事を思い付きました。

設備を整え tmc-ml  に送信情報を流した後、20:30~21:00    21:30~22時  の間に
パラボラアンテナ
を適度な方向に向け送信した所、 1 エリアの5局に受信レポートを
頂き、その後 FM で 3局(上尾市・戸田市
・深谷市)と交信頂きました。

受信だけの局は、埼玉県本庄市1局・神奈川県 藤沢市1局です。
藤沢局は呼んで頂いた様ですが、すみません  聞こえませんでした!

突然の公報でしたが、久々に10.2GHz帯のレインスキャッターによる広範囲な伝搬交信
を味わう事ができ、対応して頂きました各局には御礼申し上げます。
ビーム方向は殆ど同じ方向での交信で、パラボラアンテナの方向調整は(仰角含め)
ローテータ―に少し触っただけで消えてしまう感じです。

今回の仰角は、この程度まで上げました 👆 
交信時の方向と仰角から浅間山より少し西寄り上空 の雨雲に反射していた感じです。

藤沢市に聞こえたのは たぶんビーコン発射時で、この時当方は菅平系の山方向に
向けており、そうで無いと藤沢市から北方面は関東平野西部の山々に掛かってしま
うでしょうから、3局の
交信時とは別経路だったのだろうと想像します。

また通常 1 エリアとの交信方向はこんな方向(125度)で聞こえる事は無く、概ね
110度方向で交信しています。

レインスキャッターは、FMでは「バサッバサッ・・・」と言う雑音の早いQSBを
伴い聞こえるので、
まるで SHFモービル局相手に交信している様 にも感じます。
そしてSSBの場合は、非常に濁った様な音に聞こえます。

そして、雨雲散乱反射交信は実に気まぐれです!!

 

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