5月はコロナvの影響で移動運用も自粛でしたが、6月7日 今年初めての志賀高原
マイクロ波移動運用を行いました。
今回は ISDB-T 方式フルハイビジョンATV に初デビュー(免許済)の局との
5.7GHz帯 10.2GHz帯の FHD-ATV交信がメインで、最終的には 47.08GHz の
F3E 交信(約115Kmスパン)まで行い、59+FSで届きました。
約3~4時間運用での交信局数はトータルで10局程です。
まず、パラボラアンテナの給電部からスペアナまで SUCOFLEX ケーブルで接続し、
5.7GHz帯の電波利用の確認から始め、交信途中でも確認しながら運用しました。
確認はこの様な簡易スペアナの他、FM無線機(当該バンドTRV接続)でも広帯域モード
波利用の確認が可能です。(下記をご覧ください。)
https://www.youtube.com/watch?v=RKnIwyT8vdk&feature=youtu.be
10G帯の電波利用確認でも同様で、従来からのアマチュア局運用の場合は、
多くのドローンFPV運用者の様な「利用しようとする周波数の 無確認 運用」は
しない事にしています! 自局の電波の飛ぶ方向、範囲等は確認します。
5.7G帯FVP運用者はその殆どが「上空からのサービスエリア(電波の飛んで行く範囲)
ではなく、電波が あまり飛んで来ない地上でだけ で他局の映像が無い事
(ノイズレベル含め)」の確認程度(混信があると自分の映像も映らない為)で
運用している様です。
(ドローンレース等の時は、時々協会員等が管制の為地上でのみ簡易スペアナや
チェッカー等での確認も行う事が有る様ですが、無線局運用者自身の確認では
ありません)
ドローンレースは特設コースで行う為、無暗に高い所のフライトは行わない事は
判っていますが、空撮や単なるフライト等では一般的に(無許可でも)上空150m
程度までは飛ばす事も可能です。
この様なフライト時、地上と上空での電波伝搬には、相当な差がある事もお判り
だと思うのですが、結果として地上でだけの確認しかできない訳です。
遠方の他モード局を一切受信できない様な条件での電波利用の確認は、まるで
「東京タワーの足元でだけワッチし、メインデッキまで上って送信」している
様な物でしょう。
この様な状況から鑑み、少なくともキャリアセンス機能の様なシステムが必要
だとは思いませんか?
そして総務省は、これらの状況を見て見ぬふりをしており、対処しない事は
不思議です!
さて、この様に意見すれば、私の様な意見を許さないとする輩が
「これが新しい有効利用だ! 古いコールのアマチュア無線家は老害だ」とか、
言い訳的な攻撃が始まり「ドローンの邪魔はするな」とかの脅しまで来る始末。
いつから「商品や賞金まで掛ったレースの為のFPV専用バンド」にでもなった
つもりでおられるのでしょうか?
また、大会では無く「フライト練習等」でも、最終的にはそれらのレースに備える
目的が有るのであれば、それはアマチュア無線局の目的から外れるのではないで
しょうか。
一部の者は「5G帯電波伝搬の技術研究の為」とか言ってもおられますが、運用
内容から見れば、どう見ても「こじつけ」としか思えません。
また、狩猟に使う「安物ドックマーカー(発信機)」もネット等で販売されて
いる物は違法物も多いと思いますが(技適認証品はHAMバンド外)子供や徘徊者
に持たせる発信器も、盗難防止装置も、GPS追跡装置も、「プライベートの使用」
ならば、アマチュア無線局の送信機としての免許さえ取得すれば、 コールも発せず
電波利用の確認もせず アマチュアンバンド内で使っても良いのでしょうか?
https://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/press/130704-1-0.html
今の 腐った政府と忖度ばかりの行政であれば、解釈の変更?と 忖度で、OKと
するかも知れませんが。
マラソン大会連絡等にアマチュア局を使う事を禁止しており、
「マラソン大会連絡 ≠ 直接金が入る」の状況下でもアマチュア局は利用禁止です!
でも、私は「FPVを一切使うな」と 言うつもりは毛頭ありません。
趣味の範囲で、賞金等の掛ったレースの為ではなく、法やアマチュア無線のルール
に従い個々が制作し運用するなら、それは問題ないと思います。
5G帯FPVは単に中国製送信機が安い!との理由で、誰でも使えるようにした事が
問題であり、申請でFPV(上空)に使う場合は、特定小電力無線やデジタル簡易無線
の様に「キャリアセンスシステム」の搭載を必須とすべきだと思います。
総務省も日本を ダメにしてきた 安部政治 に従い、法やルールを解釈の変更だけで
利用範囲を拡げ「金(産業)にさえなればどんな手段でも使うのが当たり前とした
進め方」は詭弁であり、それを鵜呑みにする輩に少しは今の行き過ぎた資本主義社会
の終末を思考して頂きたいと願います。
更に詭弁を鵜呑みにする輩の中には「アマチュア無線なんか時代遅れだ!」と言い放つ
輩もかなり多くなりました。
総務省のパブコメにまで「アマチュア無線はなくせ」と、複数の意見も上がっています。
https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000201442
もしかしたら それらの方から見たら、ドローンレースも時代遅れの一品でしょう。
(当方はそう思ってはいません)
ドローンレース的な事は CG を駆使した e-Sports?で、法も規制も無く十分楽しめて
しまうでしょうから。
すでに、マシーンもシステムもアプリも幾らでも開発できているでしょう。
(私個人としては e-Sports と言う物(事)すら、何かがオカシイと思います)
それが産業の牽引役だと、目先の金の事だけ考える人たちから見たら素晴らしい商材
ではあるのでしょうが!
話を戻しますが、当局はフルハイビジョンATV運用時、ビデオカメラを離しても
音声もしっかり送れる様に、ワイヤレスマイクを利用しています。
使っているワイヤレスマイクも当然遵法の工事設計認証品」です!(写真参照)
どんな言い掛かりを受けるか判りませんので、説明しておきます。
そして、呼び出し符号もデジタル信号に含んで送信してもいますが、アナログ的に
映像にもコールを表示し送信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=YkGEv7HFrFM&feature=youtu.be
また先に述べた様に、FM受信設備(TRV接続)でも、広帯域(TV)電波の利用状況
確認は可能であり、従来からのマイクロ波QRVアマチュア無線局はいつでも行えますが、
FM-ATV受信設備(特にFPV受信設備)だけの局では、F3Eや狭帯域デジタル通信・SSB・
デジタルATV等々のモードでの利用状況確認は、まず不可能でしょう。
同じ「アマチュア無線局」であると解釈するのであれば、当然同様な確認を必要と
すべきだと思いますし「FPV局だけはその確認を不要とする」 的な解釈は、どこにも
無い筈です。
送信点でそれができないのであれば、上空での運用の場合はキャリアセンス機能を
義務付ける必要もあるのではないでしょうか?
アマチュア無線局は、電波を出す前には当該周波数利用の確認を必ず行ってから運用
しましょう!
DE JA0RUZ
私の頭では詳細まで完全に理解できているわけではありませんが「全く同感!」と思いました。
当たり前と思ったことが、いつの間にか変わっていたんですね。残念なことです。