１．１７を忘れない

18年前の今日、阪神・淡路大震災が起こりました。
我が家は震源地からは離れていたものの、今まで聞いた事のないような不気味な地鳴りで目が覚めました。
「この音、何？」
と考える間もなく、経験したことのない大きな揺れに見舞われ、隣に寝ていた当時３才だった長男に布団をかぶせて身を守るのが精一杯だった事を鮮明に覚えています。

ちょうど震災の３週間前に新築した家に入居した時でした。
まだまだ荷物が片付いておらず、隣の子ども部屋に段ボールをたくさん積んだままでした。その中から懐中電灯を見つけた主人がガスの元栓を閉めに行ったり、家の周囲を確認しに行ったりしました。その間も激しい余震は続きました。揺れの直後は幸いにもまだ電話が繋がっていて、それぞれの実家の安否も確認出来ました。
その後、停電していた電気も復旧し８時過ぎにようやくテレビをつけた時の衝撃は今でも忘れません。
幼い頃に住んでいた神戸の街が、まるで戦時中のような光景に変わっているのを画面で見ました。
「・・・うそ！！　これ、映画のシーンじゃないの！？」
身体が凍りつきました。大好きな神戸の街並みが・・・・・。

神戸の親戚も無事である事はわかりましたが、家は全壊。
あの高速道路が落ちた場所にとても近い所だったので、助かったこと自体奇蹟と言ってもいいぐらい。
近くの小学校での避難生活がしばらく続きました。

この時の経験ほど、人の命の尊さを感じたことはありません。
そして、もっとシンプルに生活せねば・・・と強く思ったもんです。
衣類だって、生活雑貨だって、本当に必要な物はわずか。
水や電気のありがたさも痛感させられました。

あれから18年。
年末の大掃除の時も思いましたが、やはり必要でない物がどんどん増えています。
水や電気の使用量だって、毎年右上がりです；；；
これは、家族が増えた事が大きいですが。

だからこそ、忘れてはいけない日。　１．１７。
もう一度、自分の生活を見直すとき。
生かされている事に感謝し、希望を持って進むとき。
防災に関心を寄せ、家族で、近所で、地域で話をするとき。

とても大切な日です。