コロナ禍の『ステイホーム』とやらで、多くの『アマチュア無線の再開組』が輩出された。そのほとんどが『もう飽きた』と、アマチュア無線から離れつつあるが、中には『これぞ、生涯の趣味だ!』と、のめり込んでいく人も一定数残った。電話級で40年ほどアマチュア無線から離れ、再開局の際に慌てて第三級を取得。周囲は『講習会シンニアマ』が増え、現在のアマチュア無線市場は『シンニアマ、200W』に移っている。とはいえ、たかが200Wと釣り竿ATUごときで、DXCCを堪能できるわけもない。虚栄心を満たし、シンニアマのステイタス誇示の現れが『IC-7760』ではないかと、関係専門家は言う。
【写真:BCLブーマー世代の退職金10%相当を見込んだ無線業界】
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◆いつの時代も『退職金10%』『年収1年分』のマーケット。
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・退職金の10%(初期投資)
・年収1年分(投資満額)
アマチュア無線ショップの店主が『そう言っていた』のだから、
あながち『間違ってはいない』と私は感じる。
団塊の世代より、退職金は減額されているものの、
上位25%(1/4)は、退職金10百万円は受け取る。
そのうち10%を『生涯の趣味に!』と奥様に懇願すれば、
奥様は『まぁ、40年間頑張ったのだから』とお許しをもらえる。
アマチュア無線も『まぁまぁな沼』が待ち構えている。
無線機だけでは『どうにもならず』だ。
アンテナがなければ電波は飛ばせない。
BCLブーマー世代の中には『マンション』や『戸建て』住まいも多い。
IC-7760が『セパレート』になっているのは『住環境』への考慮もある。
団塊の世代よりは、不動産需要の対象から外れ、
住居スペースが狭いことも多く、アンテナ建設にも多くの制限が伴う。
ここ数年、普及してきた『ATU』と『釣り竿』が幅を利かす。
・無線機代:900千円
・ATU他、付帯設備:100千円
これで、ざっと1百万円で『退職金の10%』を使い切る。
今、流行のFT8/FT4等『デジタルモード』を駆使すれば、
DXCCも150~200エンティティくらいまでは『どうにかなるもの』だ。
今まで、200Wもあれば『DXCC250エンティティ』と言っていたが・・・。
再開組の80%は『電話級上がり』のため『電信ができない』。
電信のスキルがないため、DXペディションで運用されるCWも、
気づかずに『取りこぼす』ため、DXCCは150~200エンティティと、
私は『下方修正』してみている。
そういった『現実』を観つつ『900千円』が適正価格なのか。
昭和60年(1985年)あたりの貨幣価値で自動車に置き換えて考えてみる。
・600千円=スズキアルト(550ccの軽)
・900千円=ダイハツシャレード(1,000ccの小型)
価格差は1.5倍あるが車格は似たようなもんである。
YAESUのFTDX101MP実勢価格がスズキアルトとして、
ICOMのIC-7760の実勢価格がダイハツシャレードと見立てれば、
アルトでベタ踏みしてもシャレードに抜かれる。
YAESUとICOMの違いは『フルデューティ運用』で『ファイナルがどこまで耐えるか』だ。
まぁ、フルパワー運用でファイナルの寿命が短くなろうが、
そんなものは『ただの部品交換』で済む話だし、
それ自体を『消耗品』と捉えれば『どちらがいいか』なんてのは、
個人の好み、ということになる。
どうあれ、ブーマーは市場のターゲットである、ということだ。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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