KBS WORLD Radioの日本語放送を聴いていると、リスナーさんからのおたより紹介で『短波ラジオで聴いています。電波が弱くて途切れ途切れになります。出力増強をしてほしいです』といったメッセージが『やたら多い』です。特に夏場は、放送時間帯に見合った周波数を用いないKBS側も問題ですが、それも夏場が過ぎて『日没時間が早くなってきたら、6.155MHzも「まぁ聴こえる」状態』に戻ってきています。秋になって17時頃に日没を迎えれば『まぁ良好な受信状態になる』でしょう。
【写真:数千円の短波ラジオで『良好』を期待する方が間違っています】
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◆送信出力増強より『受信環境』を各自が改善すべきです。
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短波の『本放送』ありきで『予算』が付いています。
今の時代、インターネット放送(ストリーミング放送など)が普及し、
世界的には短波の縮小が『トレンド』です。
かといって、インターネット放送だけになると、
各言語班に充てられる『予算』は『大幅カット』になります。
短波・中波などの『電波を使った本放送』があって、初めて予算が付きます。
あるリスナーさんからは『出力増強』の希望が伝えられていました。
KBS WORLD Radioは金堤送信所から250kWで送信されています。
仮に、2倍の『500kW』に増強されたとしても、
信号強度メーター(通称Sメーター)の読みは『3dBアップ』どまりです。
仮に、途切れ途切れの『底』に落ちた信号強度が『1dB』とします。
そこで、出力を2倍にしたところで『メーターの指針は4dB』を指す程度。
これをSINPO評価で対比したとて『25222』が『35333』といった程度。
現在の250kW出力でも、コンディションが上がれば『SINPO:45444』くらいに上がります。
ホームセンターで購入できる数千円の短波ラジオでも、そんな感じです。
ただ、付属の『全長1m程度のロッドアンテナ』で、
受信状態が悪いだの、もっと出力を上げろだのというのは、
もう少し『短波やアンテナの工夫』をしてほしいと思います。
受信設備も工夫で増強した上で文句を言うなら、まぁわかります。
数千円のラジオで、共振していないロッドアンテナ程度で、
受信状態がどうのこうの・・・というのは、
私らアマチュア無線をやっている側から見たら『何を勝手なことを言うてんねん?』です。
受信状態が芳しくなくても、例えば『外に2~3mの電線を張る』とか改善の余地はあります。
・アマチュア無線家は
・南米やアフリカなど遠方から届く
・微弱な電波を受信できる設備を持ちながらも
・コンディションが芳しくないときの
・KBS WORLD Radioは『受信困難』なのを知っています
短波に固執するよりPCでの受信の方が『費用対効果は絶大だ』と思います。
▲EUからのノイズレベル以下の『微弱なデジタル信号(FT8)』を受信中。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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