430MHz帯・FMのラグチューを聴いていたら『LoTWがJARLのAWARDにも使えたら・・・』という話題が出ていました。LoTWのログマッチのデータが『そのままJARLのAWARD申請に使えたら・・・』という意味なのか、コンファームの手段として使えたら、という意味なのか、話題の趣旨が『よくわからない会話』でしたが、コンファームの手段としてなら『JARLのAWARDには使えます』です。しかし『こんなことも知らないのか・・・!』と、驚くやら呆れるやら。
【写真:これがQSLカードの代わりになるのですよ】
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◆ラグチューも結構ですが『まずは、自分で調べたら・・・?』
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PCで検索したら、瞬時にわかります。
『JARL AWARD LoTW』で『検索』したら、いろいろ出てきます。
LoTWが有用な回答を先行しておきます。
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)のアワード委員会は、
JARLが発行するアワードに関するQ&Aページを2022年8月29日に更新し、
JARLアワードの申請にARRL(米国のアマチュア無線連盟)が、
世界中のアマチュア無線局を対象に運営している、
インターネットを利用したQSOログのデータバンク
(電子コンファメーションシステム)『LoTW(Logbook of the World)』の、
データを使用することが可能であると回答した。
とあります。
申請に使用する交信の了解度、信号強度、音調等を意味する『RS(T)』等は、
『ログで確認できる場合にLoTW(電子QSL)の適用が可能になった』という主旨が、
アワード規約のQ&Aで『Q-13』の回答に追記されています。
▼こちらを参照してください▼
ただし、JARLのAWARDは『QSLのリスト』提出が必須です。
LoTWだろうが、eQSLだろうが、紙カードだろうが、
コンファームの手段の『入手方法は問わない』というスタンスです。
申請にかかる書類は『紙カード時代の記述を踏襲している』ということです。
かつてのような『第三者のQSL所持証明』の『署名捺印』はいりません。
現在は、自己宣誓で『要求があれば提出します』を前提にしています。
JARLから、QSLの提出を要求されることは『稀(まれ)』ですが、
あまりにも不自然なQSLのリストでの申請者には、
QSLの提出(コピーでもいいので)を求められることがあります。
私は、規約はずいぶんハードルが下がったと感じます。
LoTW等、電子QSLでのコンファーム(交信確認)を認めてくれたおかげで、
・ADXA(アジア州・JAを含む30エンティティ)や、
・WASA-HF(1.9~28MHz帯を用い4桁のGLスクエアを集める)、
・AJA(2つ以上のアマチュアバンドを用い国内の市郡区を集める)、
・JCC-600 など、
ちょっと難易度が高いAWARDも、FT8/FT4等のDigitalモードを使って、
従来とは比較にならないくらい『早くAWARD申請ができた』と感じます。
JARLがLoTWのような『電子ログマッチング』での自動AWARD発行は、
当面、予定がないと解釈しています。
また、WAC(六大陸州)の代行申請に関しては、
発行元のIARUが『eQSLは認めていない』ため、
eQSLのコンファームでは、
残念ながら、WACの代行申請には使えません。
LoTWや、従来の紙カードを使用してくださいね。
ちなみに、WACの代行申請は『2,200円(JARL会員に限る)』です。
<JARL会員へのAWARD申請料は次の通りです>
・賞状:1,000円
・ステッカー:500円
・WAC代行申請:2,200円(非会員は代行申請を受付けていません)
一番のネックは『QSLリスト作成』だと思います。
JARLが作成したエクセルのQSLリストを使用するのが手っ取り早いです。
また、体裁をJARL形式を踏襲しつつ、
オリジナルでエクセルのQSLリストを作って申請しても差し支えありません。
どうあれ『QSLリスト作成は、今の時代だとエクセル作成は必須』でしょう。
言い換えれば、エクセルでリストを作れない方は、
手書きになりますが、かなり骨の折れる作業になりますし、
ハムログからの『転記ミス』も懸念材料です。
ハムログとエクセルの行ったり来たり、コピペや打ち込み作業・・・。
・ハムログ:総交信元帳
・QSLリスト:仕訳した後の収支内訳書、みたいな感じです。
e-taxのようにフォーマットに必要事項を埋めておしまい、になればラクですけどね。
QSLリスト作成自体は単純作業ですが、意外と投げ出してしまう方や、
JARLに送ったものの『おかしな点』を指摘され、
リストの修正や、不審な場合のQSLの提出確認なども、
慣れていない方には、ちょっとハードルが上がるかも知れません。
JARLのAWARD担当者は、年間で相当数の申請を見ていますから、
おかしな点や、つじつまが合わない点など『虚偽申請』は見抜かれます。
まぁ、巧妙に作成され、ツッコミどころがなければ、
申請料の入金が確認されれば発行されるとは思いますが、
ここは『自分に嘘をついてまで手にしたいほど価値があるのか?』です。
まず、AJD等『行数(局数)の少ないAWARDのリスト作成で慣れる』のも必要です。
どうあれ『最低限のエクセルのスキルは必須』でしょう。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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