OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●行政防災は、アマチュア無線レピーターを頼るな。

2025年03月10日 | アマチュア無線

行政の防災通信は『自治体によって、バラバラ』が現状です。さらに仰天なのは『有事の際に、スマホの防災アプリやLINEで対応ができると信じて疑わない無知さ』です。よく『スマホ時代に無線ですか?』と聞かれます。じゃあ、伊丹空港に着陸態勢に入っている航空機が『着陸許可をOSAKA-TOWERに電話をかけて「着陸してもいいですか?」』なんてやらないでしょう。そんな非効率で危険なことをしていたら、事故が起きるのは必至です。航空無線を使って『周辺の航空機に同報』できていたにも関わらず、JAL機と海上保安庁機の衝突事故が起きています。大きな事故や災害が発生した際は『同時多発的に、いろんなことが起きる』ということが『まるでわかっていない』という自治体が多すぎです。私が住む大阪府大東市も『60MHz帯の同報系行政防災無線が活躍する』と、市議会議員が思い込んでいるのには『びっくり』を通り越して『呆れた』のです。危機管理室の職員も『大東市をフルカバーできる無線がないんですよねぇ』とか言っています。私は『こいつらに危機管理を任せていいものなのか?』と、ものすごく疑問を感じています。

【写真:簡易無線の中継局が免許されることすら知らないって、どういうこと?】
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◆市民グループの方が、真剣に防災を考えています。
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1,行政がデジタル簡易無線の中継局免許を受けレピーターを設置

2,職員、関係者がハンディ機を日常業務で使って『無線慣れ』をする

3,市民まつりなどの『市の行事』などでも積極的に無線を使う

4,私ら市民グループは、特小などで連絡を取りあう

5,防災や災害発生時に、アマレピーターを使うのは予備回線

 

相当な費用がかかりますが・・・。

 

市政の『予算編成』を行うのは、

政治家である『市長』や『市議会議員』の仕事です。

逆にいえば、専門知識があろうがなかろうが、

そんなものは政治家には関係がなく、専門外なら専門業者に任せたらいいのです。

無知でも『知っておきたい』なら『勉強したらいい』ですし、

そんな時間がもったいないなら、本業にしっかり取り組むことの方が大事です。

 

予算編成を執行するのが『政治家の仕事』です。

 

民主主義が『うまく機能しない』のは、

賢い人と、賢くない人が『いっしょに物事を決めようとするから』です。

JARL(日本アマチュア無線連盟)の運営が『ちぐはぐ』なのも、

選挙で決めた理事や連盟社員が『多数決で決定』を下し、

それが、JARL職員に押し付けるから、めちゃくちゃになっていますね。

 

JARL問題は、さておき・・・防災系の無線に話を戻しますね。

 

普段から無線慣れしておかないと、

いきなりハンディ機を渡されても『電源をいれず「もしもーし!、おかしいな?」』と、

やりだす『想像力が働かず、思慮の足らない職員もいる』でしょう。

あるいは、電源を入れても『PTTを押さず「もしもーし!、あれ?」』も、

ムセン素人『あるある』です。

 

だから、普段使いで慣れておかないといけないのです。

 

中継器にまで予算が付けられない・・・これは『言い訳』です。

年度予算で収めようとするから、議会が止まるわけですね。

一括購入ができないのであれば『リース契約』もあるのは、

一般企業だと『フツーのこと』で『常識』です。

一括購入してとて、購入年度で『一括で減価償却』なんてしないでしょう。

 

選挙時の公約やら『志(こころざし)』を延々聞かされても、私にとっては時間のムダです。

 

仮に、簡易無線の中継局を設置するのに『40百万円かかる』とします。

ま、そんなにかからないとは思いますが、仮に40百万円としましょう。

この費用には、中継局を設置と、それをアクセスするハンディ機を、

数百台用意して、頑丈な工事を行って、無停電設備までやったとします。

 

40百万円を4年で償却するとして、年間10百万円の減価償却です。

 

言っちゃなんですが『市議会議員の議員報酬年額は10百万円』ほど。

議員報酬に見合った仕事を、議員全員がしていればいいのですが、

それに『見合った仕事をしていない議員』が『どうせ、いる』のですから、

議員定数を4議席減らせば、40百万円くらいねん出できます。

 

40百万円で『市民の命を買う』のを『高い』と思うのなら、議員を辞めてほしいです。

 

また、中山間地域を抱える大東市は『全市カバーできる無線がない』と言います。

中山間地域をカバーするには『150MHz帯のアナログFM簡易無線』を使えば、

ほぼカバーできるでしょうし、駅前のタワマン屋上や、

中山間地域が見える公営住宅の高層階に『デジタル簡易無線・中継局』を設置したら、

少なくとも10km四方、市内の大方がカバーできるはずです。

 

私は、市民グループで『特小を流行らせよう』と企画しています。

 

中には『もっと飛ぶのが欲しい』という声が多く出たとします。

そうなれば、デジコミかデジカン登録局を提案します。

この場合は『個人負担』になりますが『1台30,000円~50,000円』です。

 

30,000円~50,000円で『自分の命を買う』と思えば『高い買い物』でしょうか?。

 

いろんな市民グループの人たちが100人、

100台の簡易無線を買ったとしたら、

1台30,000円~50,000円として、総額3百万円~5百万円規模の市場です。

 

売れるかどうかわからない『IC-905』や『IC-7760』を売るより、

デジコミやデジカンを『100台売る』ための『企画提案書』を作った方が、

現実味があると思いますが、いかがでしょうかね?(笑)。

 

ここは、通信機販売店も、いろいろ考えて提案してほしいと思います。

 

私自身が考えているのは、小ブロックでの部隊活動系なので、

仮に水没しても『あきらめがつく特小がいいのではないかな』と考えています。

特に『消防団』の方が、興味を示してくれています。

 

1,消防本部との連絡用無線機は『1台』しかない

2,消防団の活動系無線機を持っていない

3,現場での部隊活動系は、目と鼻の先なので『特小』で十分

 

▲大東市に本社がある朝日電器(ELPA)の『7mW・特小機』でも十分

 

地元の企業が『ちゃんと、こういう機器を販売していることすら知らない』のは、

いったい、どういことなのだろうかねぇ・・・。

2台1組で『6,000円ほど』ですから『1台あたり3,000円』です。

こういうのを、地元企業から購入して使いこなすのが大事ではないでしょうか?。

 

▼朝日電器の商品解説サイト▼

特定小電力 トランシーバー | 商品情報 | ELPA 朝日電器株式会社

 

アマチュア無線のレピーターを『安易に期待されても、正直、困る』のです。

管理団体も高齢化していますし、機器の保守や補修にもおカネがかかりますが、

メーカーが『いつまでサポートしてくれるのか?』も疑問ですし、

D-STARレピーターも『国策で設置したものの、もう役目は果たしたのでは?』。

 

アマチュア無線家は自分のホビーでムセンを楽しんでいます。

 

いつも書いていますが、

防災や災害対策のためにアマチュア無線をやっているのではありません。

アマチュア無線は『自分で課題を見つけて、課題に取り組む趣味』です。

 

危機管理室の職員も、もっと『危機感を持ってほしい』と思っています。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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