財政の緊縮化を問う国民投票。
開票率95%段階で反対61.3%、賛成38.7%。
チプラス政権支持となった。
投票そのものに法的拘束力はない。政権に対する支持・不支持の意味合いを持つ。
そういってもこの差は大きいだろう。
今後EUとしてどう対応するか。
ギリシアの債務はIMFのほかにもEU・ECB(ヨーロッパ中央銀行)海外など含めると、
3160億ユーロ。日本円で約43兆円。
公務員が多すぎるとか年金支給額が多すぎるとかいろいろ言われている。
経済はほとんど理解できないけれど、
ここまで大きな問題になる前に打つべき手はあったと思う。
ドイツあたりが相当ギリシア国債を保有しているようだが。
貸す側に責任の一端があるのでは?
返す当てがあるのか。少なくとも経済の専門家がいるのだから、
良く分析したら気が付くはず。
それとも金余りでほいほいと貸したのかな。
日本でもかつて金融機関が「押し貸し」などあったようで借りる側が必要ないのに、
金余りの結果押し付けた。
その結果どうなったかはみなさんご存知の通り。
その後は「貸し渋り」現象。
ギリシャにしてもその間の事情はどうあれ借りた金を返すのは常識だと思うが?
踏み倒してはいさいなら。それはないと思うがいかが?
EUという壮大な実験の結果が解った。
そういうことか。
もともと財政的に豊かなドイツ・フランスが強力なドルに対抗しようとして始めた。
ヨーロッパと言う狭い地域で小国がひしめく。
通貨が違えば貿易も為替レートの問題。
陸続きでありながら国境をいくつも越えなければならない。
関税だとかその他もろもろ。
それらがヨーロッパが国は違っても経済的に単一通貨を持てば。
かなり融通が効く。
しかし、国家としては独立している。
アメリカのような洲独自の権限はあってもUSAとして一国であることと、
EUの大統領は存在してもEUすべてを統治するものではない。
そのあたりが難しい。
こんご、EU、そしてギリシアがどういう道を歩むか世界の耳目を集めることは間違いない。
判断を誤るとイタリア、スペインなどに飛び火し、やがてEUの崩壊につながりかねない。
それはウクライナ問題、ひいてはヨーロッパの不安定をも作り出す。
プーチンが狙っている。こわい狼が?