アメリカ及び有志連合が、ISに対する空爆を開始して一年。
多くの市民が犠牲となっていることは周知のこと。
ISが根拠地に目印を掲げているか?
一般市民と明確に区別できるか?
地上戦となっても「敵」は民衆の中に溶け込む。
「敵」かどうか判断がつかないのが現実。
アメリカは世界の警察を自負する国であり、アメリカにとって少しでも危険と捉えるなら、
先制攻撃を仕掛ける国。
9・11以降イラクにおいても「大量破壊兵器保有」と結論付け、
保有していないなら「証拠」を示せと。
査察を無条件で受け入れろと。
こうしてサダム・フセインを打倒した。
後日、「大量破壊兵器」など存在しない、それどころかCIAの誤りであったと。
イラクで政権が代わり親米となり、
やがてISへと発展。
彼の国でどのような政治が行われ、国民がどのように苦しんでいたとしても、
それは当該国民自らが解決する問題。
所謂、民族自決。
中東諸国は宗教問題・人種問題など複雑に絡んでいる。
そこへ持ってきて「警察」が口を出す。
親米政権であることが最優先。
過去の紛争・内戦、すべてがそうであった。
反米とまで行かなくても親米でなければ武力で政権を倒す。
ISの動きが今後どうあろうと地域の当事者にとってより良い方向を見出すこと。
それが最善と考えるが如何に・・・。