文庫版三冊。
ようやく読み終えた。
聖書からの引用やロシアの地に根ざした宗教などの言葉が随所に出てくる。
当然であるが、書かれた当時のロシアの政情・文化・人々の暮らし向きなどあらかじめ多少の知識がないと
なかなか難しい。
ドストエフスキー自身の生い立ち、環境なども織り込まれているから。
最後に訳者あとがきでそのあたりが述べられているが、
そのことを書こうとすると紙数がとても足りないと。
二度三度と読み返すうちに見えてくるものがあるとも。
この作品を二度三度はそうとうの覚悟がいりそう。
最後の作品「カラマーゾフの兄弟」も機会があれば一読としようか。